医療原価計算―先駆的な英米医療界からの示唆

  • 書籍品切れ中

荒井 耕

定価(紙 版):3,630円(税込)

発行日:2007/02/14
A5判 / 308頁
ISBN:978-4-502-27000-0

ただいま品切れ中です

入荷をお待ちの方は、
お気に入りリストへご登録ください

  • ただいま品切れ中です

    入荷をお待ちの方は、
    お気に入りリストへご登録ください

本の紹介
英米医療界の医療原価計算の史的展開と現状を明らかにし、立脚基盤を異にする両国先行事例の比較研究を通じて日本の医療界への示唆をまとめる。医療原価計算の構築を目指す意欲作。

目次


医療原価計算
目次

 序

第?部 アメリカにおける医療原価計算の展開
 第1章 新しい経営環境に対応した病院原価計算の展開
  1 病院原価計算の二大目的への対応としての原価計算変化
  2 主に償還目的に対応するための原価計算変
  3 経営管理目的の重視化:主に経営管理目的に対応するための
    原価計算変化

 第2章 部門別原価計算の展開
  1 必要性の認識:65年メディケア創設以前
  2 普及:65年メディケア創設以降
  3 洗練化:83年改革及びマネジドケアによる管理強化以降

 第3章 部門内各種サービス別原価計算の展開
  1 定義と役割
  2 各種計算法の検討
  3 部門内各種サービス別原価計算の展開

 第4章 診断群分類別原価計算の展開
  1 診断群分類別原価計算の普及:83年改革以降
  2 普及していった診断群分類別原価計算の計算構造
  3 診断群分類別原価計算の洗練化:80年代末以降
  4 診断群分類別原価計算の深化:複合的分析とライフサイクル分析

第?部 イギリスにおける医療原価計算の展開
 第5章 NHS 経営改革と原価計算の展開:参照原価制度以前の
       NHS 原価計算
  1 経営プロセス改革下のNHS 原価計算の展開:内部市場制度以前
  2 内部市場制度下のNHS 原価計算の展開:参照原価制度導入
    以前
  3 管理会計/原価計算の浸透と改革遅れの実現/

 第6章 参照原価制度導入によるNHS 原価計算の特徴変化
  1 参照原価制度の目的・考え方
  2 参照原価報告書:NHS 原価計算の主要アウトプット
  3 参照原価の利用状況
  4 NHS 原価計算の特徴の変化

 第7章 参照原価制度運営のための原価計算マニュアル
  1 参照原価制度下におけるNHS 原価計算の原則・主要概念
  2 NHS 原価計算の具体的方法:原則及び主要概念の適用
  3 原価計算マニュアル改訂による手法統一性強化:比較検証

 第8章 参照原価制度下の原価計算実務:事例アプローチ
  1 実施義務及びマニュアル準拠義務の下での原価計算の実態
  2 病院原価計算実務の多様性

 第9章 参照原価制度の評価
  1 参照原価の比較可能性評価:原価計算方法の統一性確保の
    必要性
  2 参照原価ベンチマーク活動の有効性評価
  3 参照原価制度がもたらす現象

 第10章 Payment by Results 制度に対応した新しい原価計算制度
        の模索
  1 PbR 制度とNHS 原価計算
  2 NHS 原価計算の現状
  3 原価計算対象の再設計と単位数測定法変更
  4 保健省の原価計算制度改革提案
  5 現場病院の反応と保健省の対応
  6 P bR に焦点を当てた最新の原価計算マニュアル第4.1版
  7 原価計算監査の強化・公式化

第?部 日本医療界及び医療原価計算論への示唆
 第11章 日本医療界への示唆:日米及び日英比較より
  1 日米比較と日本にとっての示唆
  2 日英比較と日本にとっての示唆

 第12章 医療原価計算の実施決定要因と体系:医療原価計算論の
        構築
  1 原価計算実施の決定要因
  2 医療原価計算の体系

 参考文献

 索引


著者プロフィール 荒井耕(あらいこう)
大阪市立大学大学院経営学研究科助教授
1971年 東京都生まれ
1994年 一橋大学商学部卒業
1998年 富士総合研究所勤務を経て
      一橋大学大学院商学研究科修士課程終了
2001年 一橋大学大学院商学研究科博士課程終了博士(商学)取得
2001年 大阪市立大学大学院経営学研究科専任講師
2002年 大阪市立大学大学院経営学研究科助教授
2004-06年 エジンバラ大学,レスター大学,メルボルン大学,
         カリフォルニア大学ロサンゼルス校他にて在外研究
専門分野:管理会計,公会計,医療管理会計

主要著書・論文
「ドイツにおける病院プロセス原価計算論の展開」『一橋論叢』123(5)2000年5月
『医療バランスト・スコアカード:英米の展開と日本の挑戦』中央経済社2005年5月(日本原価計算研究学会・学会賞受賞)
Reforming Hospital Costing Practices in Japan : An Implementation Study, FinancialAccountability & Management, Vol. 22, No. 4, November 2006.
「医療から考察したサービス業の原価計算」『會計』171(2)2007年2月他多数


























著者紹介

荒井 耕(あらい こう)
[プロフィール]
一橋大学大学院経営管理研究科教授

1994年 一橋大学商学部卒業
2001年 富士総合研究所勤務を経て,一橋大学大学院商学研究科博士課程修了 博士(商学)取得
    大阪市立大学大学院経営研究科専任講師,助教授,准教授を経て,
2008年 一橋大学大学院商学研究科准教授
2012年 一橋大学大学院商学研究科教授,現在に至る
    中央社会保険医療協議会公益委員(2015年~2021年)
    厚生労働省・医療法人の経営情報のデータベースの在り方に関する検討会・座長代理(2022年)
専門分野:管理会計,原価計算,医療管理会計,公会計

[主な著作]
『医療バランスト・スコアカード:英米の展開と日本の挑戦』中央経済社,2005年5月(日本原価計算研究学会 学会賞受賞)
『医療原価計算:先駆的な英米医療界からの示唆』中央経済社,2007年2月(日本会計研究学会太田・黒澤賞受賞)
『病院原価計算:医療制度適応への経営改革』中央経済社,2009年1月(日本管理会計学会・文献賞受賞)
『医療サービス価値企画:診療プロトコル開発による費用対成果の追求』中央経済社,2011年7月
『病院管理会計:持続的経営による地域医療への貢献』中央経済社,2013年11月(日本公認会計士協会学術賞-MCS賞受賞)
『病院管理会計の効果検証:質が高く効率的な医療の実現に向けて』中央経済社,2019年9月
『診療所の財務実態:多角化・多拠点化の財務的効果』中央経済社,2020年1月
『病院の財務実態:多角経営時代の医療法人』中央経済社,2021年1月