管理会計〈第2版〉

岡本 清
廣本 敏郎
尾畑 裕
挽 文子

定価(紙 版):3,520円(税込)

発行日:2008/03/11
B5判 / 284頁
ISBN:978-4-502-28110-5

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管理会計の標準テキスト。財務諸表分析を押さえ、予算、事業部の業績評価、意思決定、経営戦略までを展開。練習問題を豊富に、図表も適宜配置し平明に解説。制度改正による影響を加えた新版。

目次


管理会計(第2版)
目次

第1部 管理会計の基礎
 第1章 管理会計総説
  第1節 管理会計の意義
   1.企業の利害関係者とその経済的情報要求
   2.企業会計
   3.会計情報システム
   4.財務会計情報と管理会計情報との差異
   5.管理会計の定義

  第2節 企業とその目標
   1.企  業
   2.企業目標,企業理念およびその基本方針
   3.企業の多元的目標

  第3節 経営管理者の職能
   1.経営管理過程
   2.意思決定
   3.計  画
   4.組 織 化
   5.統  制

  第4節 管理会計の体系―過去と現在
   1.経営統制のための会計
   2.経営計画と経営統制のための会計
   3.意思決定会計と業績管理会計
   4.現代管理会計の課題
      ―経営戦略の策定と遂行のための会計の登場

  第5節 管理会計担当部門
   1.会社組織図
   2.ラインとスタッフ
   3.経理部長の役割

  第6節 企業倫理と管理会計担当者の倫理的行動規範
   1. 企業における倫理問題の重要性
   2. 職業倫理上のジレンマと倫理的行動規範

第2部 問題発見のための会計
 第2章 財務諸表分析
  第1節 財務諸表分析総説
   1.財務諸表分析とは何か
   2.財務諸表分析の種類
   3.財務諸表分析の効果と限界
   4.財務諸表分析のための資料
   5.例題資料

  第2節 収益性分析
   1.収益性の意味
   2.投下資本利益率の種類
   3.企業活動全体の収益性分析―総資本経常利益率
   4.株主資本の収益性分析
      ―株主資本経常利益率(自己資本経常利益率)
   5.経営活動の収益性分析―経営資本営業利益率
   6.経営資本営業利益率の分解
   7.二つの分析方向
      ―売上高営業利益率の分析と「経営資本回転率」の分析
   8.売上高営業利益率の分析
   9.「経営資本回転率」の分析
   10.財務諸表分析と特別損益計算
   11.利益処分の分析

  第3節 安全性分析―資産・資本にかんする比率分析
   1.短期財務安全性分析
   2.長期財務安全性分析

  第4節 生産性分析
   1.生産性分析の目的
   2.生産性の種類
   3.付加価値の概念とその測定方法
   4.付加価値による生産性の良否測定
   5.付加価値による成果配分状況の測定

  第5節 キャッシュ・フローの分析
   1.資金計算書とは何か
   2.資金概念
   3.キャッシュ・フロー計算書の目的と構成
   4.営業活動によるキャッシュ・フローの計算法―発生主義会計の
      データからキャッシュ・フロー会計のデータへの調整
   5.キャッシュ・フロー計算書の作成
   6.キャッシュ・フロー計算書作成と付属資料

  第6節 企業業績の総合評価
   1.困難な企業業績の総合評価
   2.指数法による総合評価

  第7節 追録―会社法と財務諸表分析
   1.会社法と計算書類等
   2.貸借対照表の「資本の部」が「純資産の部」へ
   3.貸借対照表の純資産
   4.株主資本の内容
   5.評価・換算差額等
   6.新株予約権
   7.少数株主持分
   8.資本の部から純資産の部に変わった背景
   9.貸借対照表の構造と財務諸表分析
   10.貸借対照表における当期未処分利益記載の廃止
   11.損益計算書の構造と財務諸表分析
   12.株主資本等変動計算書
   13.役員賞与の会計処理
   14.利益準備金
   15.合併対価の柔軟化と企業価値の評価
   16.会計基準の国際的収斂

第3部 業績管理会計
 第3章 短期利益計画のためのCVP分析
  第1節 短期利益計画のための会計情報
  第2節 CVP分析の必要性
  第3節 CVP図表
  第4節 CVP分析の基本公式
  第5節 固定費と経営リスク
   1.経営レバレッジ
   2.経営レバレッジ係数
   3.感度分析
   4.安全率と損益分岐点比率
  第6節 CVP分析の仮定

 第4章 企業予算総説
  第1節 企業予算とは何か
  第2節 予算管理システムのプロセス
  第3節 予算管理システムの役割
   1.計画職能
   2.統制職能
   3.調整,コミュニケーション,インセンティブ誘発職能
  第4節 予算管理システムの体系

 第5章 予算編成と予算統制
  第1節 基本予算の構成とその編成手続
   1.基本予算の構成
   2.全部原価計算方式による基本予算編成手続
   3.基本予算編成例題

  第2節 予算統制
   1.予算統制と例外管理
   2.予算・実績差異分析例題

  第3節 企業予算の動向と留意点
   1.財務計画のコンピュータ・モデル
   2.改善予算
   3.活動基準予算
   4.自由裁量費の予算管理
   5.企業予算と人間行動

  第4節 追録―会社法と企業予算
   1.役員賞与
   2.ストック・オプション
   3.資金予算と配当

 第6章 事業部の業績測定
  第1節 企業の組織
   1.分権と集権
   2.職能別組織と事業部制組織

  第2節 事業部の業績測定システム
   1.管理可能性の原則
   2.事業部の損益計算書(一例)
   3.事業部の貸借対照表と社内資本金制度
   4.インベストメント・センターの投下資本額の決定における諸問題

  第3節 事業部間の振替価格
   1.振替価格とは
   2.振替価格の決定基準

  第4節 事業部の業績評価尺度
   1.財務的業績尺度
   2.多元的業績測定尺度

第4部 経営意思決定会計
 第7章 経営意思決定のための会計
  第1節 経営意思決定と差額原価収益分析
   1.意思決定プロセス
   2.意思決定問題と代替案の関係
   3.差額原価収益分析
   4.意思決定の種類

  第2節 業務的意思決定
   1.業務的意思決定総説
   2.自製か購入かの意思決定
   3.臨時の顧客からの注文引受可否の意思決定
   4.機会原価の概念
   5.機会原価の応用例
  第3節 設備投資の意思決定
   1.設備投資の意思決定総説
   2.設備投資の意思決定モデル
   3.NPVとIRRの比較
   4.設備投資のキャッシュ・フロー予測
   5.複雑な計算例
   6.資本コスト
   7.資本配分
   8.組織の中における設備投資の意思決定

第5部 経営戦略と管理会計
 第8章 経営戦略の策定と遂行のための会計
  第1節 経営戦略の本質と分類
   1.企業環境の激変と経営戦略
   2.経営戦略の本質と分類方法
   3.企業戦略と管理会計
   4.事業戦略と管理会計

  第2節 PPM
   1.PPMの枠組み
   2.PPMによる戦略ミッションの分類
   3.PPMの評価

  第3節 戦略的コスト・マネジメント
   1.戦略的コスト・マネジメントとは
   2.戦略的コスト分析
   3.原価企画
   4.ABC/ABM
   5.品質原価計算
   6.ライフサイクル・コスティング

  第4節 バランスト・スコアカード
   1.企業価値を創造するドライバーの変化とバランスト・スコアカード
   2.バランスト・スコアカードの構造
   3.バランスト・スコアカードの意義

 付録?:現価係数表
 付録?:年金現価係数表

 索引(事項・欧文)
著者プロフィール 〈著者紹介〉
岡本 清(一橋大学名誉教授)

廣本敏郎(一橋大学大学院教授)

尾畑 裕(一橋大学大学院教授)

挽 文子(一橋大学大学院教授)

























著者紹介

岡本 清(おかもと きよし)
[プロフィール]
一橋大学名誉教授、東京国際大学名誉教授

廣本 敏郎(ひろもと としろう)
[プロフィール]
一橋大学名誉教授

[主な著作]
“Another Hidden Edge: Japanese Management Accounting,” Harvard Business Review, July-August 1988.
“Amoeba Management: Lessons From Japan’s Kyocera,” with Ralph W. Adler, MIT Sloan Management Review, Fall 2012. 他

『米国管理会計論発達史』(森山書店,1993年)
『原価計算論』(中央経済社,初版1997年,第2版2008年)
『管理会計』(共著,中央経済社,初版2003年,第2版2008年)
『日本企業の管理会計システム』(共編著,中央経済社,2012年)他

尾畑 裕(おばた ひろし)
[プロフィール]
明治学院大学教授,一橋大学名誉教授。博士(商学)(一橋大学)

1987年,一橋大学大学院博士課程単位修得。一橋大学商学部専任講師・助教授・大学院商学研究科教授を経て,現職。一般財団法人産業経理協会理事長, 日本簿記学会平成16• 17年度簿記教育研究部会副部会長。

[主な著作]
『ドイツ原価理論学説史』中央経済社,2000年

挽 文子(ひき ふみこ)