エキサイティング管理会計

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小林 啓孝

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2008/11/28
A5判 / 308頁
ISBN:978-4-502-28990-3

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本の紹介
王子製紙の北越製紙への敵対的TOBなど、報道で身近となったM&Aをはじめ、ダイナミックな活きた事例をもとに管理会計の基礎を学ぶ。ビジネスマンの知識武装、学生の導入学習に効果大。

目次


エキサイティング管理会計
目次

第1章 管理会計の学び方
 1 管理会計とは何か?
 2 健全な常識
 3 株式会社の経営と本書の構成
 4 本書を使用した学習法

第2章 ビジネス・モデルと損益計算―ミシュランを片手に
 1 ラーメン屋さんと高級レストラン
 2 パリの3つ星レストラン
 3 ビジネス・モデルの違い
 4 企業は強欲か?
 5 個性は主張する
 6 レストランの損益計算
  損益計算
  付加価値税
  損益の計算式
  売上の計算
  変動費 ……ほか

第3章 利益管理の手法―帝国ホテルの損益計算書
 1 損益予算
 2 損益分岐分析
  損益分岐点
  損益分岐点比率と安全余裕率
 3 経営レバレッジ
 4 企業の実際の損益計算書

第4章 代表的財務指標―ブルドックソースは何故狙われた?
 1 「所有」と「経営」の分離
 2 ファンドとの戦いの幕開け
  突然のTOB宣言
  企業の資金調達と運用の仕組み
  貸借対照表と損益計算書
  ブルドックソースの財務面からの特徴
 3 財務諸表を読み解く
  財務諸表と財務指標
  総資産利益率(ROA)
  自己資本利益率(ROE)
  財務レバレッジと負債比率
  財務安全性の指標

第5章 コーポレート・ガバナンス―村上ファンド
 1 昭栄株式へのTOB
  TOBの謎
  資産の含み益
  TOBの「失敗」
  その後の昭栄
 2 TOBの狙いと達成方法
 3 株主価値
  株主価値とは何か
  増配,自己株式購入は株価に対して中立的か
 4 株式持ち合いとコーポレート・ガバナンス
  株式持ち合い
  株主総会の決議

第6章 バリュー・チェーンとABC/ABM―プロクシー・ファイト
 1 東京スタイル株式の取得
 2 ファッションビル事業
 3 プロクシー・ファイト
 4 その後の東京スタイル
 5 バリュー・チェーン
  アパレル・メーカーの機能
  リスキー・ビジネス
 6 サプライ・チェーン・マネジメント
 7 ABC/ABM
  ABC
  ABCの例題
  ABCの適用
  ABM

第7章 キャピタル・バジェティング(投資プロジェクトの評価)
     ―グリーンメイラー的アクティビスト・ファンド

 1 無借金経営の会社
 2 投資評価のための基礎概念
  配当利回りと総合利回り
  単利と複利
 3 キャピタル・バジェティング
  プロジェクトの会計的側面からの評価方法
  資金の時間価値
  正味現在価値法
  内部利益率法
  正味現在価値と内部利益率の関係 ……ほか
 4 企業価値の増加と毀損
 5 グリーンメイラー的アクティビスト・ファンド

第8章 M&Aと防衛策―スティール・パートナーズとの闘い
 1 ブルドックソース以前のTOB
 2 ブルドックソースに対する敵対的TOB
  ブルドックソースの対応
  法廷闘争
  TOB闘争のその後
 3 M&A
  M&Aとは何か?
  M&Aが行われる理由
  M&Aの防衛策
 4 ファンドの時代

第9章 競争分析と原価管理―製紙業の競争構造
 1 王子製紙の敵対的TOB
 2 製紙業
  B2B
  紙の作り方と製品群
  製紙業の特徴
 3 製紙業における集約化
 4 原材料・紙製品市場
 5 競争力に影響を与える構造要因
 6 同質的製品の価格設定
  コスト・リーダーシップ戦略
  価格競争がもたらすもの
 7 原価管理
  原価管理の体系
  原価引き下げの基本方策
  原価企画

第10章 設備投資とM&Aの実際―王子製紙の暑い夏
 1 北越製紙の第三者割当増資
  第三者割当増資の発表と撤回要求
  北越製紙の思い
  新抄紙機の投資計画
  三菱商事への第三者担当増資
  三菱製紙の動向 ……ほか
 2 敵対的TOB敗北宣言
  敵対的TOBの開始
  事実上の敗北宣言
 3 王子製紙の敵対的TOBの総括

第11章 企業価値評価―理論と実務の狭間
 1 ターゲット企業の企業価値評価
  北越製紙の企業価値評価
  ターゲット企業の評価方法
  EBITDAマルティプル法
  DCF法
  スタンド・アロン評価とシナジー効果の評価
 2 MVAとEVA

 さらなる学習に向けて
 Exercise 解答
 索  引


著者プロフィール 小林 啓孝(こばやし よしたか)
1975年 一橋大学大学院商学研究科博士課程単位修得
1991年 博士(商学)慶應義塾大学
現 在 早稲田大学大学院会計研究科教授・慶應義塾大学名誉教授

【主な著書】
『原価企画戦略』(田中隆雄氏との共編著)中央経済社,1995年
『マルチメディア管理会計』(山根節氏との共著)中央経済社,1996年
『変革期の小売業の利益戦略』中央経済社,1996年
『現代原価計算講義(第2版)』中央経済社,1997年
『ネオ・バランスト・スコアカード経営』(伊藤嘉博氏との共編著)中央経済社,2001年
『事業再編のための企業評価』中央経済社,2001年
『デリバティブとリアル・オプション』中央経済社,2003年
『リスク・リターンの経営手法』(加藤芳男,小松原宰明,辺見和晃,山田方敏氏との共編著)中央経済社,2006年
『演習管理会計論』(清水孝氏との共著)中央経済社,2008年


























著者紹介

小林 啓孝(こばやし よしたか)
[プロフィール]
1947年生まれ
一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学
早稲田大学大学院会計研究科教授
博士(商学)

[主な著作]
「企業価値評価をめぐる構造」『産業経理』第68巻第3号(2008年)
「合理的選択と業績指標」『会計・監査ジャーナル』第21巻第11号(2009年)他

『リスク・リターンの経営手法』(共編著,中央経済社,2006年)
『エキサイティング管理会計』(中央経済社,2008年)
『業績管理会計』(共編著,中央経済社,2010年)他