シニア社員の活かし方・処遇の仕方―高年齢者雇用の企業対策とその留意点

齋藤 清一
田中 恒行

定価(紙 版):2,750円(税込)

発行日:2019/01/22
A5判 / 180頁
ISBN:978-4-502-28641-4

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本の紹介
産業界の人手不足が深刻化する中、65歳以上の高齢者を本格的に雇用し活用する動きが広がりつつある。本書では、高齢者の賃金制度や雇用にあたっての留意点を詳述する。

目次


シニア社員の活かし方・処遇の仕方
■高年齢者雇用の企業対策とその留意点

目次

第1 章 人手不足時代の人材活用と生涯労働の推進
1 ワーク・ライフ・バランスの多様化
 1)働き手の変化 
 2)個人の自由な働き方 
2 高齢者を取り巻く環境と現状
 1)高齢者の就業の実態 
 2)高齢者と女性の潜在労働力 
 3)変わりゆく制度と賃金のあり方 
3 日本の雇用スタイルとこれからの生涯現役の働き方
 1)日本の人材雇用スタイル 
 2)シニア人材の職業スキルタイプとエンプロイアビリティ 
 3)生涯現役のためのキャリア形成 
4 シニア社員の人事・賃金処遇のあり方
 1)能力主義の年功処遇制度からツーラダーシステムへ 
 2)シニア社員の人事・賃金処遇の考え方 
 3)シニア社員の役割評価のあり方 
5 シニア社員の活躍推進の取組み
 1)シニア社員の職業スキル再評価制度 
 2)各企業におけるシニア社員活躍の場の拡大 
 3)シニア社員の人事処遇制度規定 

第2 章 賃金体系がある大・中堅企業の賃金
    〜シニア社員の人事・賃金処遇制度のあり方とその実務〜
1 シニア社員の賃金の決め方
 1)シニア社員の雇用形態別評価による賃金の算定例 
 2)シニア社員の人材活用と賃金 
 3)高年齢雇用継続給付金と在職老齢年金 
 4)勤務延長者と再雇用者の違い 
 5)シニアホワイトカラー・シニアブルーカラー社員の賃金 
2 職責給・役割給・業績給・成果給の導入
3 シニアホワイトカラー社員の賃金体系の再構築
 1)賃金体系の組立て 
 2)役割給(職責給)のつくり方 
 3)シニア社員の賃金体系の再構築の仕方 
 4)役割給で職能給の弱点を補強 
4 役割給と業績考課の関係
 1)目標面接制度 
 2)役割目標の設定と評価 
 3)業績考課の実施 
5 シニア社員と職能給のあり方
 1)自社賃金の実態把握 
 2)職能給賃金表の作成 
6 これからのシニア社員の賃金設計のあり方

第3 章 賃金体系のない中小企業の簡便な賃金表のつくり方
    〜シニア社員の人事・賃金処遇制度の構築とその実務〜
1 自社賃金分布の特徴把握
 1)賃金プロット図の作成 
 2)基幹年齢別ポイント賃金の比較検討 
 3)基幹年齢別モデル(エリート)賃金額の把握 
2 職能・役割等級制度のフレームの設計
 1)職能・役割等級制度のフレーム作成 
 2)職能・役割等級別モデル(エリート)基本給表の作成 
 3)職能・役割等級別基本給ピッチの計算 
 4)賃金表の作成(その1〜その8) 

第4 章 シニア社員の業績反映賞与,成果配分賃金,
     年俸の支給

1 シニア社員への臨時給与の支払い
2 シニア社員の業績反映賞与
3 シニア社員と成果配分賃金
 1)成果評価の進め方 
 2)数値成果と布石成果の評価 
 3)企業の成果と成功報酬 
4 シニア社員と年俸制の導入
 1)年俸制導入による人材活用の推進 
 2)年俸制の設計,導入の実務 

第5 章 高年齢者雇用をめぐる留意点
    〜判例からその動向を探る〜
1 高年齢者雇用の基本的な考え方
2 どのように雇用するのか
3 避けて通れない高年齢者雇用
4 高年齢者雇用で留意すべきポイント
 1)高年齢者雇用の資格要件 
 2)高年齢者雇用における使用者の裁量権 
 3)使用者の裁量権の制限 
 4)継続雇用時に付与する仕事に対する見解の相違 
 5)企業グループ内での継続雇用 
 6)企業再編に伴う継続雇用の条件の解釈と運用の可否 
 7)訴訟行為が再雇用に与える影響 
 8)定年間近を理由に賃金を引き下げた問題点 
 9)労働契約法20条の適用に関する問題点 
5 高年齢者雇用についてのまとめと今後の課題
 1)高年齢者雇用に対する企業側の裁量権 
 2)継続雇用時にいかなる仕事を付与するか 
 3)企業グループ内の継続雇用 
 4)企業再編時における継続雇用 
 5)訴訟を起こしたことが再雇用に与える影響 
 6)従業員が高齢であるという理由で賃金を引き下げたことの問題点 
6 今後の課題
 1)65歳を超えた高年齢者の雇用の確保 
 2)今後の高年齢者雇用対策 




著者プロフィール
齋藤 清一
田中 恒行




著者紹介

齋藤 清一(さいとう せいいち)
[プロフィール]
最終学歴:埼玉大学大学院,経済科学研究科,経済科学,博士後期過程終了。博士(経済学)。

主な略歴:民間製薬会社に入社,人事課長歴任,産労総合研究所(日本賃金研究センター主任アドバイザー),敬愛大学経済学部講師,東京医科歯科大学大学院非常勤講師,立命館大学客員教授,同大学医療経営研究センター副センター長,滋慶医療科学大学院大学客員教授を歴任。
現在,人事賃金管理センター代表取締役,日本病院人事開発研究所代表幹事,立命館大学上席研究員,平安女学院大学,おもてなし学会理事,名南経営コンサルテイング特別顎問ほか。

所属学会:日本経営倫理学会,日本労務学会,日本おもてなし学会理事

[主な著作]
『シニア社員の活かし方・処遇の仕方』
『職能給の再構築と日本型成果主義賃金の実践テキスト』(中央経済社)
『加点主義人事制度の設計と運用」(同友館)
『職能給の決め方がわかる本』
『人事考課実践テキスト」
『職務調査の進め方・活用の仕方』
『人事労務相談100問100答 第2章(賃金管理の実務知識)』
『成果主義人事・賃金Q&A(業績考課に関するQ&A)』
『病院人材育成のための人事考課・面接訓練ケース100問100答』
『病院職種別等級別職能要件害マニュアル全集j
『病院人材育成とコンビテンシー活用の仕方』
『病院人事・賃金制度策定事例巣』
『病院人事賃金の革新』
『医師の賃金はこう決める』(以上,経営書院)
『あなたの部下になりたい』(税務経理協会)
『甦る病院経営 人事賃金制度改革のすすめ方』(医療夕イムス)
『病院・施設の人事賃金制度の作り方』(日本能率協会マネジメントセンター)

【DVD】
『加点主義目標面接(CBO) とは2~3巻」
「病院における人事考課 理論編・実務編』(以上,日本生産性本部)

賃金シリーズ
『これからの資金体系のあり方』
『新しい賞与制度の設計と運用』
『賃金と切り離したポイント制退職金の設計と運用』

『甦る病院経営 人事賃金改革の進め方』
『枷点主義人事考課制度の辿め方』
『人事考課ケーススタデイー』(以上,ALCS総合事務所)

田中 恒行(たなか つねゆき)