- 本の紹介
- 商学は日本でも比較的歴史のある学問分野だが、捉え方は多様で統一的な見解はほとんどない。本書は商業とは何かを問い直し、最新の動向を折込みながら入門として概要を示す。
目次
商業概論
目次
第1章 商業の歴史と理論
1 商業の発生と発展
2 商業学の対象と理論
第2章 卸売業
1 卸売業
2 卸売業の社会的機能
3 流通機構と卸売業
4 卸売市場流通
5 米の流通
第3章 総合商社と専門商社
1 商社の基本的な役割
2 商社が生業とする事業
3 総合商社の歴史と7大商社
4 専門商社とその分類
5 商社の機能の変貌とグローバル活動
第4章 小売商業
1 小売商業の役割
2 小売業主導の流通システム
3 小売機関の発展,理論
第5章 生活の中の小売業
1 身 近な小売業
2 無店舗型小売業態の誕生と拡大
3 無店舗型小売業態の具体例
4 有店舗小売業と無店舗小売業の結びつき
第6章 流通政策
1 流通政策の基礎
2 戦前の大型店規制と中小小売商問題
3 戦後の振興政策と近代化政策
4 戦後の調整政策と大型店規制
5 流通政策の転換:まちづくり政策の成立と展開
第7章 物流
1 物流とは
2 物流機能の分類
3 今日的物流の展開
第8章 金融
1 金融とは
2 金融仲介機関の役割
3 銀行の業務と信用創造機能
4 金利
5 金融の新しい動き
第9章 証券論
1 証券市場と証券投資
2 証券制度
3 証券の発行市場
4 証券の流通市場
5 ポートフォリオ理論と資本市場理論
6 先物取引とオプション取引
第10章 商品政策論の展開
1 商品政策の概念
2 小売業の商品管理
3 小売業者がおこなう商品政策
第11章消費者行動
1 日常生活における消費と購買
2 消費者行動の分類
3 消費者の購買行動における意思決定プロセス
4 消費者の購買行動に影響を及す要因
著者プロフィール
名古屋学院大学商学部
名古屋学院大学商学部は,「敬神愛人」というキリスト教精神に基づいて1966年経済学部商学科として開設された。その後,1992年に商学部として開設され,2019年で27年目を数える。
現在,商学部は商学科と経営情報学科の2学科にわかれており,募集定員は学部全体で295人となっている。商学部の多くは,経営学部などに改組されているが,中部地区では数少ない商学部を有する大学である。特に,「人間力」の養成を基礎としたカリキュラムから商学や経営学の基礎から専門までを体系的に学ぶことにより「人間力」,「実践的適応能力」の育成に力を入れている。