- 本の紹介
- バイオテクノロジーの進展により、製薬会社の研究所による画期的な新薬開発は、バイオベンチャーの手に移った。「エコシステム」の枠組みを用いてマネジメントの変化を検証。
目次
医薬品研究開発のエコシステム
目次
はしがき
第1章 産業構造のエコシステム化と大企業の意識の変化
1 問題提起
2 問題の背景
3 本書の研究過大と構成
第2章 技術変化と企業の競争優位性
1 イノベーション研究における技術進歩と技術変化
2 技術変化が既存企業へ与える影響
3 技術変化に適応する手段としての組織の構造的分離と両効きの
経営論
4 まとめ
第3章 オープン化された経営環境を読み解くレンズとしての
エコシステム
1 エコシステム研究の登場と理論的背景
2 エコシステム研究の展開
3 エコシステム研究を真に特徴づけている要素とは
4 再整理した構成概念に基づくエコシステムの分類
5 研究課題とのつながり
第4章 バイオ医薬品の台頭とオープンイノベーションの進展
1 バイオテクノロジー産業の誕生とバイオ衣料品の台頭
2 オープンイノベーションが進展した要因の考察
3 まとめ
第5章 産業構造の変容とエコシステムの形成
1 先行研究の検討と分析枠組み
2 事例検討
3 考察
4 第1の研究課題のまとめ
第6章 研究課題の再設定:相互補完的な企業間ネットワーク
としてのエコシステム
1 医薬品産業における提携と学習
2 医薬品産業における相互補完的な企業間ネットワーク
3 研究課題の導出
4 再設定された研究課題のまとめ
第7章 エコシステムを通じた知識の獲得と技術ライフサイクルの
関係
1 先行研究の検討と課題の導出
2 データセットと分析方法
3 検証結果
4 議論
5 まとめと次章に向けて
第8章 コアきぎょうによるエコシステムへの投資と技術探索
1 先行研究の検討と仮説の導出
2 分析方法
3 検証結果
4 議論
5 まとめとインプリケーション
第9章 コア企業による補完者の動因とガバナンス
1 先行研究の検討
2 事例検討:バイエル薬品オープンイノベーションセンター
3 考察
第10章 結論:エコシステムの形成とイノベーションのマネジメント
1 各章のまとめと発見事項
2 本書の理論的貢献
3 実践的インプリケーション
4 他産業への適用可能性について
5 本書の限界と今後の研究課題
著者プロフィール
〈著者紹介〉
木川 大輔(きかわ だいすけ)
東洋学園大学現代経営学部 専任講師