- 本の紹介
- 地域医療の主要な担い手でありながら、十分に財務実態が把握されてこなかった診療所等を対象に、初めて経営類型に着目して調査・分析し、その財務実態を明らかにする。
目次
診療所の財務実態:多角化・多拠点化の財務的効果
目次
第1章 事業報告書等データベースの概要
―本研究の基盤
第2章 法人属性別の構成割合
―経営類型への着目と定義
1.経営類型
2.法形態
3.設立年代
4.土地・建物の所有状況
5.資産額規模
6.収益額規模
7.所在都道府県
第3章 法人属性別の経済規模実態
―資産額及び収益額への法人属性の影響
1.法形態別
2.設立年代別
2.1 資産額規模
2.2 収益額規
3.土地・建物所有状況別
4.所在都道府県別
4.1 資産額及び収益額規模の実態
4.2 実態の背景要因
5.資産額及び収益額規模への各種属性の影響状況分析
5.1 分析方法
5.2 分析結果と考察
第4章 基本経営5類型全体及び医科歯科別の財務実態
1.採算性
1.1 分析対象指標
1.2 基本経営5類型全体
1.3 医科診療所のみ基本経営類型 …他
2.財務健全性
2.1 分析対象指標
2.2 基本経営5類型全体
2.3 医科診療所のみ基本経営類型 …他
3.資産利用効率性・収益性
3.1 分析対象指標
3.2 基本経営5類型全体
3.3 医科診療所のみ基本経営類型 …他
4.全体及び医科歯科別の財務実態の総括
第5章 経営類型別の財務実態
―多角化・多拠点化の財務的効果
1.採算性
1.1 基本経営5類型別の実態:本来業務多角化の効果
1.2 病床・拠点類型別の実態:多拠点化の効果
1.3 病床・拠点・附帯類型別の実態:附帯業務多角化の効果
2.財務健全性
2.1 基本経営5類型別の実態:本来業務多角化の結果
2.2 病床・拠点類型別の実態:多拠点化の結果
2.3 病床・拠点・附帯類型別の実態:附帯業務多角化の結果
3.資産利用効率性・収益性
3.1 基本経営5類型別の実態:本来業務多角化の結果
3.2 病床・拠点類型別の実態:多拠点化の結果
3.3 病床・拠点・附帯類型別の実態:附帯業務多角化の結果
4.多角化・多拠点化に期待する効果と伴う結果
4.1 効果と結果の判断基準
4.2 本来業務多角化の効果と結果
4.3 診療所多拠点化の効果と結果 …他
第6章 法人属性別の財務実態
―医科診療所のみ基本経営類型を対象として
1.採算性
1.1 法形態
1.2 設立年代
1.3 土地・建物の所有状況 …他
2.財務健全性・173
2.1 法形態173
2.2 設立年代175
2.3 土地・建物の所有状況 …他
3.資産利用効率性・収益性
3.1 法形態
3.2 設立年代
3.3 土地・建物の所有状況 …他
4.法人属性別の財務実態の総括
第7章 経営類型別かつ法人属性別の財務実態
―医科診療所のみ基本経営類型を対象として
1.採算性
1.1 経営類型(クロス分析版)別の実態
1.2 経営類型別かつ法形態別の実態
1.3 経営類型別かつ設立年代別の実態 …他
2.財務健全性
2.1 経営類型(クロス分析版)別の実態
2.2 経営類型別かつ法形態別の実態
2.3 経営類型別かつ設立年代別の実態 …他
3.資産利用効率性・収益性
3.1 経営類型(クロス分析版)別の実態
3.2 経営類型別かつ法形態別の実態
3.3 経営類型別かつ設立年代別の実態 …他
4. 法人属性別の多角化・多拠点化に期待する効果と伴う結果
4.1 診療所多拠点化の効果と結果
4.2 附帯業務多角化の効果と結果
第8章 医科診療所のみ基本経営類型における財務実態への
法人属性の影響力
―法人属性を説明変数とする回帰分析
1.分析方法
2.採算性への影響力
2.1 事業利益率
2.2 事業利益赤字か否か
3.財務健全性への影響力
3.1 自己資本比率
3.2 債務超過か否か
4.資産利用効率性・収益性への影響力
4.1 総資産回転率
4.2 総資産事業利益率
5.法人属性による財務実態への影響の総括
終章 本書の総括
著者プロフィール
《著者紹介》
荒井 耕(あらい こう)
一橋大学大学院経営管理研究科教授
1994年 一橋大学商学部卒業
2001年 富士総合研究所勤務を経て,一橋大学大学院商学研究科博士課程修了 博士(商学)取得
大阪市立大学大学院経営学研究科専任講師,助教授,准教授を経て,2008年 一橋大学大学院商学研究科准教授
2012年 一橋大学大学院商学研究科教授,現在に至る
中央社会保険医療協議会公益委員(2015年〜)
専門分野:管理会計,原価計算,医療管理会計,公会計
[主要著書・論文]
『医療バランスト・スコアカード:英米の展開と日本の挑戦』中央経済社,2005年5月(日本原価計算
研究学会 学会賞受賞).
『医療原価計算:先駆的な英米医療界からの示唆』中央経済社,2007年2月(日本会計研究学会太田・
黒澤賞受賞).
『病院原価計算:医療制度適応への経営改革』中央経済社,2009年1月(日本管理会計学会・文献賞受賞).
『医療サービス価値企画:診療プロトコル開発による費用対成果の追求』中央経済社,2011年7月.
『病院管理会計:持続的経営による地域医療への貢献』中央経済社,2013年11月(日本公認会計士協会
学術賞−MCS賞受賞).
『病院管理会計の効果検証:質が高く効率的な医療の実現に向けて』中央経済社,2019年9月.
Reforming Hospital Costing Practices in Japan: An Implentation Study, Financial Accountability &Management, Vol. 22, No 4, November 2006.