- 本の紹介
- 日本企業の人事管理は、この20年でどのような特徴を持つ形態に進化したか。情報システムや人事情報といった変数に着目し、ケース・スタディとサーベイ・リサーチにより実証。
目次
日本型人事管理
―進化型の発生プロセスと機能性
目次
第1章 本書の主題とアプローチ
1 本書の出発点
2 本書の分析視覚
3 進化プロセスと進化型
4 本書の理論上・方法上の立場 ……ほか
第2章 関連する先行研究・調査のレビュー
1 経営類型の変種創生
2 80年代の様式化された日本とアメリカの人事管理特性の違い
3 90年代後半から現在までの人事管理の変化
4 組織モードの双対原理 ……ほか
第3章 分析モデルの構築と調査方法
1 日本企業再生に向けて
2 仮説の設定
3 分析モデルの構築
4 本書の調査方法 ……ほか
第4章 日本型人事管理に内包される人事情報の費用
1 「異動の力学」と人事情報の費用
2 分析範囲と調査対象企業
3 日本の総合スーパー2社のケース
4 小括
第5章 双対原理の2つの組織モードと人事情報の費用
1 人事管理特性と人事情報の費用
2 分析範囲と調査対象企業
3 日本とアメリカ(日本法人)のチェーンストアのケース
4 小括
第6章 マーチャンダイジング・プロセス改革における組織モードの進化
1 BPR―組織モード進化仮説と日本型人事管理の進化型仮説
2 組織アーキテクチャのバリエーション
3 Jリテーラーのケース
4 小括
第7章 グループ経営改革における組織モードの進化
1 双対原理のグループ経営組織分析への展開
2 グループ経営改革とは何か
3 グループ経営改革の得失
4 J化学のケース ……ほか
第8章 進化型人事管理と財務的業績の関係
1 先行研究・調査のレビューとケース・スタディの要約
2 分析モデルと方法
3 分析結果
4 進化J型における役割等級制度と人事情報の費用問題 ……ほか
終章 結論と含意
1 本書の要約と結論
1‐1 分析結果の要約 ……ほか
2 本研究の含意
3 残された課題
著者プロフィール
平野光俊(ひらの みつとし)
神戸大学大学院経営学研究科教授、博士(経営学)。1957年生まれ。1980年 早稲田大学商学部卒業。1998年 神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。2002年 神戸大学大学院経営学研究科助教授。2006年より現職。人的資源管理、経営組織を専攻。<主著>『キャリア・ディベロップメント―その心理的ダイナミクス』(文眞堂)、『キャリア・ドメイン―ミドル・キャリアの分化と統合―』(千倉書房)、『フラット型組織の人事制度』(共編著・中央経済社)、『キャリア開発と人事戦略』(共編著・中央経済社) ほか