電機産業の発展プロセス―競争力を高める企業戦略
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- 電機産業は内外市場の熾烈な競争のなかでグローバル競争にも打ち勝つ企業戦略をどのように獲得してきたのか。競争戦略、イノベーション、戦略的提携、産業政策との関係などを総合的に考察。
目次
電機産業の発展プロセス
目次
はしがき
序 章
1 本書の目的
2 先行研究と仮説
3 本書の構成
第1章■ 戦後の企業環境とわが国電機産業の経営戦略
1 戦後日本経済の推移と電機産業
2 戦後のわが国電機産業の発展
3 まとめ
第2章■ わが国電機メーカーの発展と経営戦略
(事例研究:東芝の発展と経営戦略)
1 東芝の沿革と概要
2 1940年代:終戦直後の混乱期
3 1950年代〜1964年:高度成長下の積極拡大経営
4 1965年以降〜:経営改革と再積極拡大戦略
5 1970年代:PPMに基づく選択経営
6 1980年代前半:技術力強化と国際化戦略
7 80年代後半:混迷からの回復・拡大へ
8 90年代前半の経営戦略:情報化とグローバル化戦略
9 97年度後半〜2004年度:大競争時代の経営改革
10 2005年度以降:攻めの経営による成長への回帰
第3章■ 競争戦略・イノベーション戦略とわが国電機産業
1 企業における競争戦略
2 日米家電戦争と米国民生用電機産業の衰退
3 日本企業の強みと同質的競争
4 イノベーション戦略とその特徴
5 わが国電機産業のイノベーション戦略
6 破壊的イノベーションとコモディティ化のディレンマ
第4章■ わが国電機産業の国際化
1 電機産業の国際化・グローバル化のステップ
(東芝の事例を中心に)
2 事例研究:東芝ノートブック・パソコンの国際戦略
3 日・中・アジア企業の国際工程間分業ネットワークの構築
第5章■ わが国電機産業と戦略的提携
1 戦略的提携について
2 わが国電機産業の問題点
3 わが国電機産業の経営変革
4 戦略的提携の重要性増大の背景
5 戦略的提携のメリットと動機
6 戦略的提携の形態的分類
7 最近の電機業界の戦略的提携
8 東アジア・中国における国際戦略提携
9 まとめ
第6章■ わが国の産業政策と電機産業
1 はじめに
2 戦後の産業政策の変遷
3 代表的産業政策の方法
4 研究開発のケース(官民研究開発PJ)
5 日本の産業政策の評価(年代的側面)
6 日本の産業政策の経験からいえること
第7章■ わが国電機産業の再生戦略
1 経営改革の背景
2 わが国電機産業の課題
3 わが国電機企業の経営改革
4 分社化(カンパニー制,持株会社制)
5 電機産業におけるカンパニー制度導入事例と経営改革
6 わが国電機産業のKFS(Key Factors for Success)
7 日本の電機産業再編による「グローバル・トップワン」について
8 まとめ(電機産業のあるべき姿)
注 記
参考文献
索 引
著者プロフィール
永池 克明(ながいけ かつあき)
1944年 長崎県島原市に生まれる
1967年 山口大学経済学部経済学科卒業
2005年 中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了
博士(総合政策)
1967年 東京芝浦電気株式会社(現株式会社東芝)入社
1976年 ドイツ・キール大学世界経済研究所留学
以後, 東芝アメリカ情報システム社副社長,アジア総括事務所企画
支援部長,総合企画部担当部長,参与(経営トップ特別補佐)等を歴任
2003年 九州大学大学院経済学研究院教授
2005年 同大学アジア総合政策センター教授(兼務)現在に至る。
著 書
『グループ経営戦略』(共著)東京経済情報出版,2002年
『現代経営戦略の潮流と課題』(共著)中央大学出版部,2004年,
その他