- 本の紹介
- 職場の協働や自律性が減少している現状を乗り越えるためにどうすればよいのか。現場でミドルマネージャーとして奮闘しながらMBAで学んだ執筆陣が実践的かつ理論的に提示。
目次
はじめに
第1章 ミドル・マネジャー:職場の経営学の主役
1. はじめに
2. ミドルを取り巻く環境変化
2-1 組織のフラット化
2-2 ミドルのプレーヤー化
2-3 業務量の増加・多様化
2-4 「働き方改革」の影響
3. ミドルに求められるスキル
4. 現在のミドルが抱える現状と課題を調べる
5. アンケートから見える現在のミドルの姿
5-1 重視されている課題
5-2 達成が難しい課題
5-3 職場以外のミドル
5-4 ミドルの満足度に影響する要因は何か
6. まとめ
6-1 ミドル・マネジャーの仕事
6-2 職場以外での姿
7. さいごに
<アカデミック・コラム> 日本のマンガにみるサラリーマンの姿
第2章 活き活きした職場をつくる「フォロワーシップ」
1. はじめに
2. サッカー日本代表におけるフォロワーシップ:長谷部誠選手の例
3. フォロワーシップのこれまでの研究
3-1 ケリー(1992)の研究
3-2 チャレフ (1995)の研究
4. フォロワーシップが注目される背景
5. フォロワーシップが発揮された事例
5-1 組織の状況
5-2 支店長からの指示
5-3 大きな悩み
5-4 周りを巻き込む
6. フォロワーシップを発揮して活き活きとした職場をつくるには
6-1 成功をもたらしたフォロワーシップのタイプ
6-2 直属上司以外の人物への働きかけ
7. まとめ
<アカデミック・コラム> 日本企業におけるフォロワーシップの測定
<アカデミック・コラム> 目標設定理論
第3章 グループシンクとチームシンク:
建設的な集団的問題解決にむけて
1. はじめに
2. 集団の意思決定の失敗:福島第一原発事故の例
2-1 権威に対する盲信
2-2 過去の失敗に対する極端な楽観主義
2-3 安全性を十分に担保していなかった国の設計審査基準
2-4 外部(専門家など)の意見の無視
2-5 責任の所在を曖昧にする原子力村の空気
3. グループシンクとチームシンク
3-1 グループシンク=浅はかな意思決定
3-2 チームシンク=建設的な意思決定
4. 建設的なミーティング・デザイン:2つの事例
4-1 CPS(カストマー・プランニング・セッション)
4-2 ザ・モーニング・スター・カンパニー
5. 考 察
<アカデミック・コラム> アビリーンのパラドックス
第4章 集団効力感:チーム力が発揮されるとき
1. はじめに
2. 強いチーム作り:青山学院大学陸上部の事例
2-1 目標設定と管理
2-2 組織の進化の4つのステージ
2-3 キャプテンに求められる資質
2-4 コミュニケーション
2-5 育ったら引いていく監督
3. キーワード:集団効力感
3-1 集団凝集性
3-2 行動の達成
3-3 言語的説得
3-4 代理体験
3-5 集団のサイズ
3-6 リーダーシップ
4. 職場で発揮された集団効力感:A営業部の事例
4-1 個人で積み上げる上旬(1日~15日ごろまで)
4-2 数字が見えてくる中旬以降(15日~25日ごろまで)
4-3 目標に手が届くと確信した月末(25日以降)
4-4 事例の分析:なぜ目標達成できたのか?
5. まとめ:職場の集団効力感を向上させるには
5-1 大義ある目標を掲げる
5-2 小さな目標を立て,成功体験を積み重ねさせる
5-3 職場のコミュニケーションを促進する
5-4 横から目線でメンバーを支援する
<アカデミック・コラム> 自己効力感と集団効力感の関係
第5章 職場の不文律をマネジメントせよ
1. はじめに
1-1 営業現場でよくある話
1-2 不文律とは何か
2. 不文律の分析方法
3. 不文律を変えるマネジメント
3-1 不文律マネジメントとは
3-2 不文律マネジメントの実際1:ある病院の中央手術室の事例
3-3 不文律マネジメントの実際2:ある病院の循環器集中治療室の事例
4. 不文律マネジメントのまとめ
第6章 ダイバーシティ・マネジメント:
個々人の能力を最大限引き出すために
1. はじめに
2. ダイバーシティが注目される背景
2-1 労働力不足への対応
2-2 市場の多様化
3. ダイバーシティとは何か
4. ダイバーシティのメリットとデメリット
4-1 ダイバーシティのメリット
4-2 ダイバーシティのデメリット
5. ダイバーシティ&インクルージョン
6. 21か国の人々が共に働く職場:社会福祉法人伸こう福祉会の事例
6-1 はじめに
6-2 外国籍スタッフ雇用のきっかけ
6-3 外国籍スタッフの採用・評価・育成
6-4 外国籍スタッフと日本人スタッフとの大きな違い
6-5 小 括
7. ダイバーシティ・マネジメントの実践に必要なこと
7-1 個別かつ公正な人事管理制度
7-2 コミュニケーション上の工夫
8. まとめ
<アカデミック・コラム> アプレシエイティブ・インクイリー
第7章 テレワークとバーチャル・チーム:
時空間を越えてグローバルにつながる職場への試み
1. はじめに
2. バーチャル・チームとは何か
2-1 位置的境界(locational boundary)
2-2 時間的境界(temporal boundary)
2-3 関係的境界(relational boundary)
3. バーチャル・チームの事例
4. テレワークとは何か
5. テレワークによる女性労働力の活用:SiM24の事例
5-1 SiM24の概要
5-2 SiM24のテレワークの仕組み
5-3 SiM24を支える人材(サテライト社員)
5-4 相互支援による人材育成
6. テレワークとバーチャル・チームとの懸け橋
6-1 テレワークとバーチャル・チームが適している分野
6-2 バーチャル・チームとテレワークとの比較
6-3 バーチャル・チームへの課題
6-4 テレワークからバーチャル・チームへ
<アカデミック・コラム> タスク依存性
おわりに