企業価値向上のためのファイナンス入門―M&A時代の財務戦略

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松村 勝弘

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2007/04/17
A5判 / 308頁
ISBN:978-4-502-39220-7

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本の紹介
実際の財務データの分析や比較貸借対照表、資金運用表の作成を通じて、会社における資金の流れを把握し、資本コストやM&Aの新しい議論を学ぶMBAレベルのテキスト。

目次


企業価値向上のための
ファイナンス入門

目次

 序 章   企業価値向上の財務戦略

第?部 企業価値測定の基礎 
 第1章 M&A時代の日本企業の財務戦略を考える
  1.ライブドア対フジテレビ・ニッポン放送攻防戦からわかること
  2.ライブドアの投資戦略と資金源泉
  3.<検討課題>財務諸表を見る―武田薬品とJR東海―
  4.現実重視の財務論

 第2章 財務データの収集・利用・分析
  1.会計数値・財務数値の重要性
  2.損益計算書のボトムラインが利益である
  3.企業の体質を表す貸借対照表
  4.連結決算数値と個別(単独)数値
  5.<検討課題>財務比率を考える
          ―貸借対照表・損益計算書の一層の理解のために―
  6.企業分析のための財務データの取得,パソコンの活用

 第3章 資金運用表からキャッシュ・フロー計算書へ
  1.わが国におけるキャッシュ・フロー経営ブーム
  2.期中の企業の資金繰りから企業の変化を察知する
     ―資金運用表―
  3.キャッシュ・フロー計算書の制度化とその利用
  4.<検討課題>キャッシュ・フロー・ブームを逆手にとって,
            そこから何を学び,どのようにこれを利用すべきか

 第4章 経営者に求められているもの
       ―日本企業の成長戦略と資本コスト
  1.銀行の求めているもの,株主・投資家の求めているもの,
     そして経営者の立場
  2.資本構成と資本コスト
  3.資本構成と資本コストの計算
     ―資本構成と加重平均資本コスト(WACC)
  4.<検討課題>花王の事例

第?部 企業価値向上の方策
 第5章 キャッシュ・フローを生み出すプロジェクト
       ―「見えざる資産」の構築
  1.外部成長と内部成長
  2.割引と現在価値の考え方
  3.投資意志決定と設備投資の経済性計算
  4.設備投資意志決定の拡張
  5.<検討課題>不確実性のもとでのトップの意志決定,
            そしてCFOの仕事

 第6章 資本調達とコーポレート・ガバナンス
  1.資本構成と資金調達パターン
  2.内部資金と配当政策
  3.借入金などの信用による調達
  4.負債利用のメリット―間接金融体制のメリット
  5.証券市場の活用―社債発行と新株発行
  6.<検討課題>コーポレート・ガバナンス論を考える
            ―コーポレート・ガバナンスと企業価値向上

 第7章 企業価値評価とM&A
  1.ライブドアによるニッポン放送買収劇で何が問われたか
  2.企業価値評価とM&A
  3.M&Aブームの意味
  4.<検討課題>M&A,その関係者の利害,立場を考える

 第8章 企業価値向上戦略―その成功と失敗,そこから何を学ぶか
  1.企業価値はどこから来るのか
  2.EVAとは何か,これをどのように利用すべきか
  3.企業価値を生み出すもの―経営戦略・財務戦略・経営計画・
     財務計画,そして予算に落とし込む
  4.利益計画の作り方・実践

 索 引

著者プロフィール 〈編者紹介〉
松村 勝弘(まつむら かつひろ)
1945年 京都市生まれ
1972年 立命館大学大学院経営学研究科博士課程単位取得
1972年 立命館大学助教授
1985年    同   教授(現在に至る)
1999年 博士(経営学)(立命館大学)

著書:
『日本的経営財務とコーポレート・ガバナンス』中央経済社,1997年(第2版2001年)
『現代企業の財務戦略』サイテック,1995年(第4版2004年)
編著書『アメリカ・ドイツ企業会計史研究』ミネルヴァ書房,1986年
共編著書『エクセルでわかる企業分析・決算書』東京書籍,2003年
共著書『経済・経営系学部の情報リテラシー』学術図書出版社,2004年(2005年度版2005年),その他。



























著者紹介

松村 勝弘(まつむら かつひろ)