- 本の紹介
- 経営資源であるコンテンツの意味や価値を創造、革新するのがコンテクストであり、これにより多様なマネジメントやシステムデザイン上の諸問題に新たな解決の方向性を示す。
目次
日本情報経営学会叢書3
組織コンテクストの再編成
-Contextual Design-
目次
はじめに
第1編 コンテクスチャルデザインとビジネス・イノベーション
第1章 コンテクスチャルデザインとイノベーション
1 環境とコンテクスト
2 伝統的なイノベーション研究・実践
3 抜本的ビジネス・イノベーションの事例
4 状況論的コンテクスト観とデザイン
5 コンテクスチャルデザイン
6 形成的コンテクストのデザインの可能性
第2章 コミュニケーションとコンテクスト
1 はじめに
2 事業の概念
3 コミュニケーションとしての事業
4 コミュニケーションの新しい分析フレーム
5 コミュニケーション,コンテクスト,学習
6 コンテクストと組織化
7 コンテクストと語用論
8 考察
第3章 コンテクスチャル経営における知識創造の方法
1 はじめに
2 組織学習およびSECIモデルの問題点
3 知識に関する考察
4 「型」を利用した知識の習得と伝承
5 実組織における「型」の効用
6 「型」における道具の役割
7 「型」に関する文化的学習の実践
8 知識の表現方法
9 「型」をベースとした知識創造モデル
10 コンテクスチャル経営の方法論への展開
11 コンテクスチャル経営の留意点
12 おわりに
第4章 コンテクストドリブン・ビジネスモデルの基本概念
―グローバル時代の持続的競争優位の源泉として―
1 コンテクストの可能性
2 「コンテンツ」と「コンテクスト」との関係とは?
3 「コンテクストドリブン・ビジネスモデル」の先進性とは?
4 「コンテクストドリブン・ビジネスモデル」をいかに拡張するのか?
5 コンテクスト転換への期待
第2編 コンテクスチャルデザインと情報技術
第5章 情報戦略におけるコンテクスチャルデザインの射程
1 はじめに
2 状況的認知の概念とその応用
3 コンテクスト概念の意義
4 情報経営論におけるコンテクストの意義
5 コンテクストに対する情報戦略の射程
6 おわりに
第6章 境界連結を通じた情報技術とコンテクストの構造化プロセス
1 はじめに
2 技術の構造化論と状況論
3 アサザプロジェクトの概要
4 NECとアサザ基金との協働
5 霞ヶ浦自然再生における技術の構造化
6 おわりに
第7章 コンテクストマイニング
―多層的ネットワークの探索―
1 はじめに
2 マイニングのためのツール
3 分析のための方法論
4 コンテクストマイニングの原理
5 ネットワークの複雑性と予測可能性
6 おわりに
第8章 EIS構築のためのコンテクスチャルデザイン
1 コンテクスチャルデザインの基本的理解
2 状況的学習としての意義
3 現状のコンテクスチャルデザインの問題点,課題
4 企業情報システム設計への適用可能性
5 おわりに
第9章 CRMにおけるコンテクスチャルデザイン
1 はじめに
2 本章における「コンテクスト」概念
3 定量分析の前提
4 定量分析―コンタクトセンターのエスカレーション要因分析
5 調査のまとめ
6 おわりに
著者プロフィール
■編著者紹介
小松 陽一(こまつ よういち)
関西大学総合情報学部教授 日本情報経営学会常任理事
主要著書
『価値創造の経営学』(共著)中央経済社,2003年
『事業進化の経営』(共著)白桃書房,1998年
『組織現象の理論と測定』(共著)千倉書房,1978年
遠山 曉(とおやま あきら)
中央大学商学部教授 日本情報経営学会会長
主要著書
『競争優位のビジネスプロセス』(編著)中央経済社,2003年
『経営情報論』(共著)有斐閣,2003年
『現代経営情報システムの研究』日科技連出版社,1998年
原田 保(はらだ たもつ)
多摩大学ルネッサンスセンター教授 日本情報経営学会理事
主要著書
『スロースタイル』(共編著)新評論,2007年
『無形資産価値経営』(共著)生産性出版,2006年
『ソシオビジネス革命』同友館,2003年