日本の交通ネットワーク
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- 日本経済を支える基盤となる交通ネットワーク事業が抱える問題について、公共性と収益性を両立させるべく、歴史的分析を踏まえ海外の経験や最新の経済理論に基づき改革のビジョンを示す。
目次
日本の交通ネットワーク
目次
はしがき
序 章 日本の交通ネットワークと日本経済
1.はじめに
2.日本の経済・財政の現状
3.交通ネットワーク事業の基本的な問題と概念化
4.おわりに
第?部 交通ネットワーク事業に関する理論的考察
第1章 交通ネットワーク事業の公共性と公的介入
1. 公共性とは何か
2. 公的介入の手法
3. 公共性と公的介入
4. まとめ
補論1:外部性に関する議論の図解
補論2:規模の経済性に関する議論の図解
第2章 交通ネットワーク事業の改革
1.政府の失敗
2.市場の失敗vs.政府の失敗
3.具体的な改革の事例
4.まとめ
第?部 交通ネットワーク事業の現状と課題
第3章 鉄 道
1.日本の鉄道
2.日本における鉄道整備の歴史
3.海外における参考事例 上下分離をめぐって
4.今後の日本の鉄道ネットワークのあり方
第4章 道 路
1.日本の道路
2.日本の道路整備の歴史
3.海外の参考事例
4.今後の日本の道路ネットワークのあり方
第5章 空 港
1.日本の空港の現状と課題
2.空港整備の仕組みと歴史
3.海外における民営化事例
4.今後の空港ネットワークの維持・整備のあり方
第6章 港 湾
1.日本の港湾の整備・管理の現状と国際競争力の低下
2.港湾整備・管理の歴史
3.世界の港湾のさまざまな構造変化の進展
4.わが国港湾の課題と今後のあり方
第7章 地下鉄・バス・路面電車 都市内公共交通
1.都市内公共交通事業の事業概況
2.地方公共団体による整備・運営の経緯
3.海外における都市内公共交通ネットワーク運営の事例
4.都市内公共交通ネットワーク事業改善の動きと今後の方向性
終 章 交通ネットワークと日本経済の未来
1.根源的問題
2.求められる2つの改革
3.改革の基本的考え方
4.日本の未来のために
索 引
著者プロフィール
<編著者紹介>
山重 慎二(やましげ しんじ)
編集,序章・第1章・第2章・終章執筆
1985年一橋大学経済学部卒業,
1987年一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了,
1992年ジョンズ・ホプキンス大学経済学部博士課程修了(Ph.D. in Economics)。
1992年トロント大学経済学部助教授,
1998年一橋大学経済学部助教授,
2002年ハーバード法科大学院客員研究員,
2003年より株式会社大和総研経営戦略研究所客員研究員。
現在,一橋大学大学院経済学研究科および国際・公共政策大学院准教授。
専門は公共経済学,財政学,公的サービスの在り方。
主著
『昭和財政史第4巻租税』(共著)東洋経済新報社,2003年
大和総研経営戦略研究所
大和総研がこれまで金融資本市場で培ってきたマクロ,ミクロ面での経験を活かして,これからの企業経営の羅針盤を提供すべく,研究所内研究所として2003年に設立。
経営戦略や官民の役割分担再構築などに関する具体的かつ実践的な提言や情報発信,企業経営分野や証券金融分野の研修,証券投資分野における産学連携の促進などの機能を持つ。
特に経営戦略の分野では,企業の経営者向けに実践的かつ長期ビジョンに立った調査・分析をすべく,外部からアドバイザーとして,経営戦略論やコーポレートガバナンス等に関しトップクラスの学者・実務経験者を招聘して,研究を進めている。また,企業のリスクマネジメント,企業の社会的責任,公的サービスの在り方(民営化)などについても,研究成果を幅広く発信している。