リスク社会の企業倫理

後藤 茂之

定価(紙 版):2,750円(税込)

発行日:2021/09/09
A5判 / 228頁
ISBN:978-4-502-40121-3

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本の紹介
これまでのものの見方や捉え方が大きく変わる移行過程・社会で企業が生き抜くためには? 気候変動やサイバーリスク等の不確実性に対し、どのような考え方が必要なのかを紹介。

目次



リスク社会の企業倫理
目次

はじめに

第Ⅰ章 企業の社会的責任と倫理
 1 移行社会と企業の責任・行動
 2 今なぜ企業倫理が重要なのか
 3 社会の変化と企業の責任と倫理

第Ⅱ章 リスク社会におけるリスク管理の強化
 1 新たなリスク社会の進展
 2 不確実性の拡大とリスク管理強化の必要性

第Ⅲ章 倫理とリスク管理の視点からの事例検討
 1 アスベスト製造物責任
 2 エンロン事件
 3 環境リスクへの対応
 4 自然災害への対応

第Ⅳ章 経営が直面する3大脅威の特徴
 1 リスク社会の進展と3大脅威
 2 3大脅威の特徴

第Ⅴ章 移行社会に向けた経営管理の強化
 1 バック・キャスティングによるストレステストの実施
 2 参考となる知見
 3 動態的管理の強化
 4 倫理とリスクの包摂的思考
 5 まとめ

あとがき
索引




著者プロフィール
〈著者〉
後藤 茂之

著者紹介

後藤 茂之(ごとう しげゆき)
[プロフィール]
専修大学大学院客員教授,中央大学大学院非常勤講師,静岡大学非常勤講師。商学実務特論,経営リスクマネジメントの講座,環境リスク・環境バイオにおける金融リスクを担当。

2015年3月まで大手損害保険会社及び保険持株会社にて,企画部長,リスク管理部長を歴任。損保•生保経営管理業務に従事。その間,日米保険交渉,合併・経営統合,海外M&A,保険ERMの構築などに参画。2015年4月より,大手監査法人にてリスクアドバイザリーサービスに従事。主として金融・保険会社に対し,経済価値ベースの管理(ERM高度化,IFRS導入),ガバナンス,リスクカルチャー,気候変動リスク,ESG要素の経営へのインテグレーションなどにかかわるサービスに従事,現在に歪る。
大阪大学経済学部卒業,コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所客員研究員(1996~1997), 中央大学大学院総合政策研究科博士課程修了。博士(総合政策),企業危機管理士。

[主な著作]
『気候変動時代の「経営管理」と「開示」』中央経済社(2022年,共同編著)
『リスク社会の企業倫理』中央経済社(2021年)
『気候変動リスクヘの実務対応』中央経済社 (2020年,編著)
『ERMは進化する-不確実性への挑戦』中央経済社(2019年)
『最新IFRS保険契約J保険毎日新聞社(2018年,第14章執筆)
『保険ERM基礎講座』保険毎日新聞社(2017年)
ERM経営研究会『保険ERMの理論と実践』金融財政事情研究会(2015年,第3章共同執筆)
Insurance ERM for New Generations, The Geneva Association, Insurance and Finance Newsletter, No.13 February 2014. P.25,26.
Building up capital buffers and recognizing judgemental risk, Asia Insurance Review, January 2013. P.76,77.
Behavioral Risk Management for Improper Risk Taking, Advaces In Management Vol.2 (4) April 2009. P.7-15.
The Bounds of Classical Risk Management and the Importance of a Behavioral Approach, Risk Management and Insurance Review, Vol.10, 2007. No.2, 267-282