資源蓄積のジレンマ―新興国市場戦略の本質的課題とその超克

中川 充

定価(紙 版):4,400円(税込)

発行日:2021/12/09
A5判 / 232頁
ISBN:978-4-502-40791-8

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本の紹介
日本企業が抱えている経営課題として、新興国市場における柔軟な経営戦略転換の阻害要因(資源蓄積のジレンマ)の存在を指摘し、それを超克するためのマネジメントを解明する。

目次

序 章 新興国市場戦略の本質的課題

第Ⅰ部 先行研究のレビュー

第1章 日本企業研究の系譜と日本企業の課題
第2章 経営資源と組織能力に関する研究
第3章 経営資源による多国籍企業の優位性と海外子会社のマネジメント
第4章 分析の視点と方法

第Ⅱ部 新興国市場戦略の本質的な課題

第5章 事例分析:中国市場における戦略的行動と競争地位の変化
補 論 中国液晶テレビ市場における製品戦略
第6章 事例分析:戦略的行動と経営資源の蓄積

第Ⅲ部 課題解決のためのマネジメント

第7章 質的比較分析:知識の移転・受容と経営成果
第8章 実証分析:海外子会社のマネジメントが知識創造に及ぼす影響
終 章 本書の結論

著者紹介

中川 充(なかがわ みつる)
[プロフィール]
2012年 北海道大学大学院経済学研究科 博士後期課程修了
現在  日本大学商学部 准教授

[主な著作]
中川充(2021)「海外子会社のマネジメントが知識創造に及ぼす影響 ―組織内外との連携の媒介効果を中心として―」『日本経営学会誌』, 48, pp.18-30.
中川充(2021)「海外子会社の経営成果と知識の組み合わせ ―質的比較分析(QCA)による考察」『商学集志』, 91(1), 37-52.
Nakagawa, et al. (2018) Japanese management styles: To change or not to change? A subsidiary control perspective., Journal of International Business and Economics, 6(2), pp.1-17. など。

担当編集者コメント
多国籍企業学会 第13回学会賞「学会研究奨励賞」を受賞いたしました(2022年6月25日)。