法人と組織と資源の理論―経営学省察

小林 敏男

定価(紙 版):2,970円(税込)

発行日:2022/03/23
A5判 / 332頁
ISBN:978-4-502-41371-1

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本の紹介
法律の枠組み、組織・戦略・管理に関わる経営学の枠組み、さらには、経営体の評価に関連する会計学・ファイナンスの枠組みという3つの観点から「経営」という行為を体系化。

目次

はじめに 

第1章 序説 経営とは
  第1節 概 念
  第2節 法 人
  第3節 組 織
  第4節 資産・資源

第2章 経営戦略:事業の計画立案
  第1節 理念・戦略・ポジション
  第2節 法人と構造
  第3節 知識ベースの戦略構築

第3章 生産と供給の管理
  第1節 生産管理
  第2節 供給管理(SCM)
  第3節 補綴:脱炭素社会における生産と供給

第4章 人的資源管理(HRM)
  第1節 原点としての人間関係論
  第2節 動機づけ理論
  第3節 集団力学(グループダイナミクス)
  第4節 組織学習,組織文化,そしてその変革

第5章 評価システム
  第1節 資産ベース評価:経営分析
  第2節 企業価値評価
  第3節 資源ベース評価:バランストスコアカード

第6章 国際経営と経済発展
  第1節 産業別類型
  第2節 国際経営モデルの類型
  第3節 新潮流:リバースイノベーションとBOP

第7章 多元的価値社会の中での経営:ESGそしてSDGsへ
  第1節 株主主権から利害関係モデルへ
  第2節 会社法上のコーポレートガバナンス
  第3節 ESGのもとでのSDGs

補論 学習する組織
  第1節 組織における学習障害
  第2節 システム思考
  第3節 学習する組織の構築

おわりに

著者紹介

小林 敏男(こばやし としお)
[プロフィール]
関西学院大学国際学部教授,大阪大学名誉教授
1960年生まれ。1983年大阪大学経済学部卒業。1988年大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。1991年経済学博士(大阪大学)。2003年大阪大学大学院経済学研究科教授を経て,2018年より現職。
金融庁(公認会計士・監査審査会)平成17年度公認会計士試験第二次試験委員平成18・19年度公認会計士試験委員(2004年11月~2007年11月まで)

【研究分野】
経営組織・戦略,事業創造

[主な著作]
『正当性の条件一近代的経営管理論を超えて』(1990年,有斐閣,第8回組織学会高宮賞受賞)
『事業創成―イノベーション戦略の彼岸』 (2014年,有斐閣)