日経平均トレーディング入門〈全面改訂版〉―指数としての特質と取引戦略
- 本の紹介
- 2021年10月から日経平均の算出ルールが変わった。東証市場再編でTOPIXも変わりつつある今、日経平均の行く末と投資家の付き合い方を、この道30年以上のベテランが指し示す。
目次
はじめに
第1章 日経平均の基本
第1節 日経平均の概要
第2節 計算方法の変遷
⑴ 単純平均株価
⑵ ダウ式平均株価(分母修正方式)
⑶ 分子修正方式
⑷ 株価換算係数を使用した分子修正方式
⑸ 株価換算係数の決め方
⑹ 株価換算係数導入の背景
第3節 日経平均バスケット
⑴ 連動バスケットの作成
⑵ 採用銘柄の入れ替え
⑶ 2021年9月30日の銘柄入れ替え
第4節 日経平均をトレーディングする投資家
⑴ 裁定取引業者
⑵ 外国人投資家
⑶ 個人投資家
第5節 日経平均とダウ平均
⑴ 日経平均の理念
⑵ 除数の違い
⑶ 日経平均の行方
第2章 日経平均の歴史
第1節 高度経済成長と日経平均
⑴ 日経平均の変遷
⑵ 一般的な日経平均
第2節 先物上場
第3節 バブル崩壊と日経平均悪玉論
⑴ 史上最高値への道と,内に秘められた問題
⑵ 年初からいきなり始まる下落
⑶ 日経平均先物悪玉論
⑷ 3つの不活性化策
第4節 刺客の登場
第5節 30銘柄入れ替え
⑴ 突然の発表
⑵ 終わりの始まり
⑶ 新たな問題
第6節 規制緩和
⑴ 金融ビッグバン
⑵ 商品拡大と取引時間延長
第7節 リーマンショックとアベノミクス
第8節 取引所統合
第9節 増えすぎたオプション
第3章 日経平均,終わりの始まり
第1節 日経平均をめぐる需給の歪み
⑴ 日銀のETF買い入れ
⑵ デリバティブ型ETF(レバレッジ型やベア型)
⑶ 順張り投機家の増加
⑷ 高速取引
第2節 グローバルスタンダードへ舵を切ったTOPIX
⑴ 日経平均はしばらく安泰
⑵ 流動性を基準とした加重平均
第3節 225という銘柄数へのこだわり
⑴ 2021年10月の変更
⑵ 新しい算出方法の概要
第4節 生き残りをかけた戦い
⑴ 価格平均指数
⑵ 同調圧力
⑶ 終わりの始まり
第4章 日経平均絡みの取引と需給
第1節 裁定取引
⑴ 完全裁定取
⑵ 複製裁定取引
⑶ 統計的裁定取引
⑷ 現物先物間裁定取引
第2節 指数イベント取引
⑴ 銘柄入れ替え
⑵ 株式分割・併合
第3節 ETF
⑴ 通常型ETF
⑵ デリバティブ型ETF
⑶ デリバティブ型ETFのリバランス
第4節 先物間取引
⑴ ラージとミニ
⑵ NTスプレッド
第5節 原株指数間高速高頻度取引
第6節 先物・オプション間取引
⑴ 高速マーケットメーク
⑵ プット・コール・パリティによる裁定戦略
⑶ デルタニュートラルによる複製戦略
第7節 SQ関連取引
⑴ SQの需給
⑵ 限月間スプレッド
第8節 ETF分配金捻出取引
⑴ 配当金の運用
⑵ 分配に伴う先物の売り
第5章 日経平均トレーディング
第1節 現物取引との違い
第2節 先物がすべての基本
⑴ 先物市場というところ
⑵ 手法よりもまず思考法
⑶ 人間トレーダーとして
第3節 先物におけるゲームのルール
⑴ 合法的なギャンブル
⑵ ゼロサムではない
⑶ 利益の源泉
第4節 水準を当てるトレーディング
⑴ レバレッジを抑える
⑵ 結果的に水準を狙う
⑶ 長期運用
第5節 方向を当てるトレーディング
⑴ 先物の醍醐味
⑵ 需 給
第6節 トレンドに乗る
⑴ 順張りを基本に
⑵ プライスアクションとひらめき
⑶ ひらめきを働かせるためのチェックリスト
⑷ テクニカル指標の限界
第7節 効率的市場仮説とゾーン
⑴ 運のいい愚か者
⑵ 心理のコントロール
第8節 勝つための手順
⑴ 大まかな想定
⑵ トレードサイクル
⑶ チャンスを待つ
⑷ 出 動
第9節 まとめ
第6章 教養としての投機
第1節 ゼロサムゲーム
⑴ 敗者の負け分を勝者で分け合う
⑵ 指数を対象にしたギャンブル
⑶ ゼロリスクを求める放射脳とコロナ脳
⑷ リスクとリターン
第2節 投資と投機の境界
⑴ 株価とファンダメンタルズ
⑵ 投機あっての投資
⑶ 先物主導の実態
⑷ 目先の需給と長期の成長
第3節 タペストリー理論
第4節 非合理への対応
⑴ 騙し合い・反応の速さ・機転・想像力
⑵ 鏡と俯瞰
⑶ バランスの取れたリスクとリターン
第5節 日経平均との付き合い方
⑴ 日経平均は単なる数字
⑵ 理屈の通用する部分
⑶ 理屈を捨てる部分
⑷ 相場観と金融工学
⑸ 人間トレーダー