Q&AでわかるM&A実務のすべて〈第2版〉

G-FAS株式会社

定価(紙 版):3,190円(税込)

発行日:2022/06/14
A5判 / 288頁
ISBN:978-4-502-42941-5

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本の紹介
初めてM&Aの実施担当になる方を対象に、M&Aに必要な知識を身につけていただくための入門書としてQ&A形式によりわかりやすくポイントを取りまとめた好評書の最新版。

目次

はじめに 

略語一覧 

第1部 M&Aの概要
第1章 日本国内のM&Aの状況 

 Q-1   日本企業がかかわるM&Aのトレンド 
 Q-2   M&Aは何のために実行するのか 
 Q-3   M&Aで期待できるシナジー効果の内容および留意点 
 Q-4   資本提携(M&A)が選択されるのはなぜか 
 M&Aコラム:M&Aの時代が来た 

第2部 プレM&A
第2章 M&A戦略立案 

 Q-5   M&Aの一連のプロセス 
 Q-6   M&Aにはどれくらい時間がかかるのか 
 Q-7   社内投資基準における投資評価の留意点 
 Q-8   M&A戦略立案時に考慮すべき会計上の留意点 
 Q-9   M&Aにあたっての社内手続き上の留意点 
 Q-10   社内プロジェクト・チームのつくり方と留意点 
 Q-11   M&Aを進めるにあたって外部業者は起用したほうがいいか,
      またコストはどれくらいかかるか 
 Q-12 FA(フィナンシャルアドバイザー)はどこを起用すればいいか 
 M&Aコラム:EBITDAの怪 
 M&Aコラム:投資ファンド 

第3章 ターゲット選定/折衝 
 Q-13 ロングリスト,ショートリストとは何か 
 Q-14 ターゲットを絞り込んでいく際の留意点 
 Q-15 ターゲットを絞り込んでいく際にポイントとなる財務指標 
 Q-16 対象会社へはどのようにアプローチしたらよいか 
 Q-17 秘密保持契約とは何か 
 Q-18 基本合意書とは何か(記載事項と併せて) 
 M&Aコラム:株主との対話も変わる 

第3部 M&A実行プロセス
第4章 バリュエーション 

 Q-19 M&Aにおける「価値」の意味 
 Q-20 M&Aにおける「価値評価」の意味 
 Q-21 初期的な価値評価と最終的な価値評価の違い 
 Q-22 フェアネス・オピニオンとは何か。通常の価値算定との違い 
 Q-23 企業価値評価の手法および各評価手法の長所・短所 
 Q-24 DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)法とはどのような計算方法か 
 Q-25 類似会社比較法とはどのような計算方法か 
 Q-26 純資産法とはどのような計算方法か 
 Q-27 価値評価にあたってプレミアムやディスカウントを考慮するケース 
 Q-28 成熟企業,成長企業,新興企業等の成長ステージの違いによる企業価値の考え方 
     M&Aコラム:M&Aの成功と失敗 

第5章 スキームの検討 
 Q-29 M&Aのスキームにはどのようなものがあるか 
 Q-30 スキームが違うとどのような影響があるか 
 Q-31 買い手目線でのスキーム選択のポイントは何か 
 Q-32 M&A実行にあたっての会計処理 
 Q-33 M&Aを実施するにあたり留意しなければならない税務上のポイント 
 Q-34 税制適格要件について 
 Q-35 グループ通算制度とグループ法人税制について 
 Q-36 繰越欠損金について 
 Q-37 会計上ののれんと税務上ののれんの違い 
 Q-38 株式買収と資産買収の違い 
 Q-39 会社分割を組み合わせた株式買収と事業譲渡との違い 
 Q-40 株式出資に際して持株比率の違いによる影響 
 Q-41 株式譲渡と第三者割当増資の違いによる影響 
 Q-42 TOB(公開買付け)とは何か 
 Q-43 買収対価として株式を利用する意義と留意点 
 Q-44 M&Aとファイナンスとの関連 
 Q-45 LBO(レバレッジド・バイアウト)スキームとはどのような手法か 
 Q-46 MBO(マネジメント・バイアウト)が実行される背景 
 Q-47 経営統合にはどのような手法があるか 
 Q-48 自社株式対価M&Aの税制 
 Q-49 労働契約承継法について 
 M&Aコラム:先人たちの時代 

第6章 デューデリジェンス 
 Q-50 DD(デューデリジェンス)とは何か 
 Q-51 DDはなぜ必要か 
 Q-52 DDにあたって専門家を利用する必要性 
 Q-53 DDの流れ 
 Q-54 ビジネスマンズレビューとは何か 
 Q-55 中堅・中小企業のM&Aに係る特有のリスク 
 Q-56 DDにあたって海外企業特有のリスク 
 Q-57 財務DDの分析手法および発見事項の例 
 Q-58 財務DDの発見事項はどのように対応すればよいか 
 Q-59 税務DDでの留意点 
 M&Aコラム:DDは買い手のものか 

第7章 契約交渉 
 Q-60 交渉はどのように進めればよいか 
 Q-61 SPA(株式譲渡契約書)の役割 
 Q-62 SPAの各項目の内容 
 Q-63 SHA(株主間契約書)とSPAの相違点およびSHAの各項目の内容 
 Q-64 SPAやSHAに関連して同時に検討しなければいけない事項とは 
 Q-65 クロージングとは何か,またクロージングにあたっての検討項目 
 Q-66 案件公表のルールや実務上の取扱い 
 M&Aコラム:株価とは 

第4部 ポストM&A
第8章 PMI 

 Q-67 PMI(ポストマージャーインテグレーション)とは何か 
 Q-68 PMIにおけるシステム統合や人事制度統合での留意点 
 M&Aコラム:インサイダー取引 

第9章 M&Aの評価 
 Q-69 PPA(パーチェスプライスアロケーション)とは何か,無形
     資産評価が重要といわれる理由は何か 
 Q-70 PPAにおける無形資産の評価はどのように行われるのか 
 Q-71 M&Aの失敗とはどのようなことをいうか 
 Q-72 のれんの評価方法 
 Q-73 IFRS(国際財務報告基準)採用企業が増えているが,IFRS
     導入で何か変わるか 
 M&Aコラム:仮想空間で進むM&A 

第5部 会社/事業の売り方
第10章 売却戦略 

 Q-74 なぜ会社は事業部門や子会社を売却するのか 
 Q-75 事業承継問題とM&A 
 Q-76 売却プロセスに際して事前に検討しておく事項 
 Q-77 オークション方式 
 Q-78 他社への現金での売却以外にどういう方法があるか 
 Q-79 事業を売却してほしい,と打診されたらどうすればいいか 
 Q-80 売却対象となる子会社/事業の当事者への説明上の留意点 
 Q-81 売り手から見た交渉上の留意点 
 M&Aコラム:利益相反 
 M&Aコラム:実業と虚業 

第11章 売却プロセス 
 Q-82 売却時のFAの起用方法 
 Q-83 会社を高く売るにはどのようにしたらいいか 
 Q-84 買い手はどのように探せばいいか 
 Q-85 IM(インフォメーションメモランダム)とは何か,どうやっ
     て作成すればいいか 
 Q-86 セラーズDDとは何か 
 Q-87 売却にあたっての価値評価を行ううえでの留意点 
 Q-88 買い手によるDDを受け入れるにあたっての留意点 
 Q-89 法人株主の税引後手取額を最大化する方法
    (法人株主の手取額の算定方法) 
 Q-90 オーナー持分の売却に伴う税務上の留意点
    (個人オーナーの手取額の算定方法を含む) 
 Q-91 役員退職金の活用スキーム 
 M&Aコラム:Valuationあれこれ

著者紹介

G-FAS株式会社(じーえふえーえすかぶしきがいしゃ)
[プロフィール]
私どもG-FAS株式会社は,M&Aにおけるデューデリジェンスをコアとした独立系のM&Aアドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナル・ファームです。業務内容は,中小規模の包括的なM&Aアドバイザリー業務,財務・税務を中心としたデューデリジェンス業務に加え,クライアントのニーズに合わせて,企業価値評価,PPAにおける無形資産評価,会計・税務に関するストラクチャリング・アドバイス,上場支援サーピスといった幅広いサービスを提供いたします。
私どもは,"For Client's Best Interest (クライアントの最善の利益のために)"という考えのもと,私どものサービスラインを通じてクライアントに価値を創造することを使命としています。
クライアントに対して価値を創出できなければ,プロフェッショナルを名乗る資格はありません。今後もメンバー一人ひとりが,高い志を持ち,クライアントが期待する以上のサービス提供を通じて,日本のM&A市場の発展ならびにクライアントの企業価値向上に貢献してまいります。