環境経営の取組みと外部評価の方法―地球温暖化対策の実態

島崎 規子
島崎 杉雄

定価(紙 版):4,620円(税込)

発行日:2023/02/28
A5判 / 196頁
ISBN:978-4-502-44911-6

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本の紹介
本書は、地球温暖化が深刻な状況にある中、企業がどのように環境対策を実施し、それを外部の第三者がどう評価しているかについて、事例を交えながら究明している。

目次

はじめに

第Ⅰ部 環境経営の取組みの実態
第1章 地球温暖化対策の取組み 

 1 地球温暖化ガス排出量の状況 
 2 地球温暖化対策の取組み動向 
 3 地球温暖化ガス排出量削減の取組み 

第2章 環境リスクマネジメントの取組み
 1 環境リスクの意味と概念 
 2 環境リスクマネジメントの意味と概念 
 3 環境リスクマネジメントの取組み事例 

第3章 環境会計の取組み
 1 環境会計の意義と領域 
 2 環境会計報告書の内容と事例 

第4章 カーボン・オフセットの取組み 
 1 カーボン・オフセットの概念と分類 
 2 国内外のカーボン・オフセットの市場動向 
 3 国内外のカーボン・オフセットの取組み事例 

第5章 カーボンフットプリントの取組み 
 1 カーボンフットプリントの概念と動向 
 2 カーボンフットプリントプログラムの成立過程と基本構造 
 3 カーボンフットプリントマーク付与手順と表示方法 

第6章 カーボンフットプリントを活用したカーボン・オフセット製品の取組み 
 1 カーボンフットプリントを活用したカーボン・オフセット製品の背景と推移 
 2 カーボンフットプリントオフセット制度とどんぐりポイント制度のしくみ 
 3 カーボンフットプリントオフセット製品のどんぐり事業参加者と事例 

第7章 排出量取引の取組み 
 1 排出量取引のしくみと方法 
 2 各国の排出量取引制度の動向 
 3 国内排出権取引の動向 

第Ⅱ部 環境経営に対する外部評価の方法
第8章 環境対策における大賞 

 1 環境コミュニケーション大賞 
 2 地球環境大賞 
 3 カーボン・オフセット大賞 

第9章 環境経営の調査 
 1 環境経営度調査(SDGs経営調査) 
 2 環境ブランド調査(ESGブランド調査) 

第10章 環境経営格付 
 1 環境経営格付の意味と概念 
 2 国内の環境経営格付の動向 
 3 国外の環境経営格付の動向 
 4 環境省の環境格付融資制度における環境格付の決定方法 
 5 環境格付実施の一般的フロー 

第11章 環境経営格付機関による環境格付 
 1 日本政策投資銀行による環境格付 
 2 百五銀行による環境格付 
 3 環境経営学会環境経営格付機構によるサステイナブル経営格付 
 4 トーマツ審査評価機構による環境格付 

第12章 環境性分析と環境効率指標 
 1 環境性分析の意味と概念 
 2 環境効率指標の意味と概念 
 3 環境効率指標による経営評価の事例 

第13章 環境監査の第三者レビュー 
 1 環境監査の動向と分類 
 2 環境監査の概念 
 3 環境監査の第三者レビューの内容と方法 
 4 環境監査の第三者レビューのフォーマット 
 5 第三者レビューのディスクロージャーの事例 

著者紹介

島崎 規子(しまざき のりこ)
[プロフィール]
駒澤大学大学院商学研究科博士後期課程満期修了。駒沢大学経済学部、城西大学短期大学部、埼玉県都市計画地方審議会委員、埼玉県特別触報酬等審議会委員、埼玉県政府調達苦情検討委員、財務省法人企業統計から見た日本の企業行動研究会等の委員、財務省独立行政法人評価委員会委員、城西国際大学経営情報学部経営情報学科長・同学部総合経営学科教授・同大学大学院経営情報学研究科教授・同大学留学生別科長・同大学留学生スキルアップセンター所長などを歴任し同大学定年退職。現在、重松製作所監査役・国土交通省独立行政法人評価委員。

[主な著作]
[主要著書]『アメリカ会計思潮』(同文館・共著)、『企業会計の基礎』、『経営分析の理論と演習』、『複式簿記の理論と演習』、『企業会計概論』、『会計監査概論』、『事例と演習で学ぶ経営分析』、『事例と演習で学ぶ経営分析入門』、『はじめての簿記・会計学教室』(以上,中央経済社・共著)、『入門企業会計』、『会社法による会計学の基礎演習』(以上,中央経済社・単著)他。
[主要論文] 「人間能力開発会計」、「経営者報酬の問題点」、「環境会計の導入と問題点」、「環境会計における環境保全コスト-グリーン購入開示と問題点-」、「環境リスクマネジメント」、「地球温暖化ガス排出量の削減方法-排出権取引の現状と課題-」、「カーボン・オフセットによる温暖化ガス排出削減」、「企業の環境評価-環境効率による環境評価の課題-」、「環境監査による第三者レビューの現状と課題」、「地球温暖化防止の取組み-カーボンフットプリントを活用したカーボン・オフセット製品の推進と課題-」(以上,単著)他。

島崎 杉雄(しまざき すぎお)
[プロフィール]
中央大学大学院商学研究科博士後期課程修了。東京理科大学経営学部経営学科助教、国士舘大学経営学部経営学科講師を経て、現在国士舘大学経営学部経営学科准教授。博士(会計学)

[主な著作]
[主要著書]『はじめての簿記・会計学教室』、『現場で使える簿記・会計』(以上,中央経済社・共著)、『日本簿記学説の歴史探訪』(創成社・共著)、『IFRSを紐解く』(森山書店・共著)他。
[主要論文]「資産負債観と収益費用観の統合論理-アメリカ会計基準を手掛かりに」、「可変利益概念の現代的意義」、「経済的利益におけるのれんの分析-Edwards and BellとSolomonsの学説を手掛かりとして」、「のれんと経済的利益の関係-Canningによる差額説を手掛かりとして」、「のれんの減損に関する先行研究の整理」、「買収企業の利益調整に関する実証分析」、「経済的利益と主観のれんの関係―Lee[1974]を手掛かりとして」(以上,単著)、「Impacts of removed Remarkable Rule in Accordance With Lease Transactions: Questionnaire Survey in 2014」(共著)他。

担当編集者コメント
本書は、地球温暖化が深刻な事態になっている現在、企業がどのように環境対策を実施しているのか、それを外部の第三者は、どのように評価しているのかに焦点を当てて構成しています。
これにより、いかに企業が地球温暖化対策に苦労しながら真剣に取り組んでいるか、それを外部の第三者が高く評価して、後押ししているかの実態が見えてきます。
今後、ますます対応を迫られることが予想される中、本書の先行事例とその考察は大変参考になることと思われます。
ぜひご覧ください!