目次
はしがき
第1章 英文開示のニーズと投資家が真に求める情報
1 英文開示が日本企業に求められる背景
2 日本企業に求められる英文開示とは
3 英文開示が中長期の企業価値の向上につながる
4 最後に
第2章 英文開示の実践
〜受動態から能動態の英文開示へ〜
1 上場企業と英文開示
2 上場企業の実態に合わせた多様な英文開示の設計
3 英文開示必須の情報を決める国際的な動き〜ISSBとグローバル・ベースライン〜
4 英文開示の実践
5 能動態の英文開示を実現するための組織・人材・技術
6 むすびにかえて
第3章 英文開示における海外機関投資家等との
コミュニケーションの取り方
1 海外投資家のフラストレーション
2 情報開示のケーススタディ
3 投資家が保有銘柄と新規銘柄に求めるもの
4 効率的な英文資料作成のために
5 コロナ禍で変わったコーポレートアクセス
6 MiFID Ⅱのその後
7 ミーティングにおける留意点
8 IRと英文開示のミッション
9 最後に
著者紹介
井川 智洋(いかわ ともひろ)
[プロフィール]
フィデリティ投信株式会社 ヘッド・オブ・エンゲージメント兼ポートフォリオ・マネージャー
住友生命保険,ニッセイアセットマネジメント,外資系運用会社で,アナリスト,ポートフォリオマネージャー,運用責任者として日本株式および外国株式の投資業務に20年以上にわたり従事。2019年フィデリティ投信株式会社に入社,2021年より現職。投資先企業とのサステナビリティ課題解決に向けた対話を通じ,企業価値向上に貢献できるように活動。
International Corporate Governance Network(ICGN) Global Governance Committee メンバー,青山学院大学大学院サステナビリティ・マネジメント講座講師を務める。
一橋大学経済学部,青山学院大学大学院国際マネジメント研究科卒業。
児玉 高直(こだま たかなお)
[プロフィール]
株式会社プロネクサス システムコンサルティング事業部事業管理室長
1978年,東京都台東区生まれ。慶応義塾大学文学部史学科東洋史専攻を卒業後,日本写真印刷株式会社(現NISSHA株式会社)に入社し,情報コミュニケーションに関する各種事業に従事。2014年株式会社プロネクサスに入社。英文開示に関する調査やサービス開発を担当後,現職。
[主な著作]
「英文決算短信の状況・事例から考える 英文情報開示にはこう対応する」旬刊経理情報2022年7月10日号
『英文開示実践ハンドブック』(第1章:英文開示実施に向けた計画の立案)(東京証券取引所,2022年)
杉渕 均(すぎぶち ひとし)
[プロフィール]
SESSAパートナーズ株式会社 代表取締役
1989年よりドレスナー・クラインオートベンソン証券,ソシエテジェネラル証券等の外資系証券で機関投資家向けのリサーチセールスに従事。2001年に興銀証券(現みずほ証券)に移籍し,香港・シンガポールの営業拠点立ち上げに携わり,その後15年にわたり海外機関投資家のネットワークを築き上げた。同社シンガポール拠点の株式部門長として,また,香港ではアジアパシフィック地域担当のコーポレートアクセス部長としておよそ500社を超える本邦・アジア企業のロードショーの企画・アレンジを担当した。2015年にSESSAパートナーズを創業し,海外機関投資家へのリーチを欧米に広げている。英国IR協会検定会員。