データ利活用のビジネスと法務

本の紹介

事業者と法律家の双方の視点から詳解した決定版。個人情報保護などの法規制からオンライン広告、コネクティッドカー、医療等のビジネスの潮流までを解説。生成ＡＩにも言及。

第1章　データビジネスの潮流
１　オンライン広告におけるデータ利活用の概観
２　コネクティッドカーにおけるデータ利活用の概観
３　医療分野におけるデータ利活用の概観

第2章　データ利活用に関する法規制
１　個人情報保護法の規制
２　海外居住者を情報主体とするデータの利活用に関する規制
３　データの輸出管理規制

第3章　データそのものに対する管理権
１　データ利活用ビジネス／データとは何か
２　データに対する権利および保護
３　データベース著作権による保護
４　不正競争防止法上の規制
５　不法行為法による保護

第４章　AIとビッグデータ
１　生成AIにまつわる法律問題
２　開発・学習段階での法律問題
３　生成・利用段階の法的問題

第５章　データ提供契約等の実務
１　データ提供契約の必要性
２　創出されるデータを取得・授受して利活用する契約の実務
３　プラットフォームにおけるデータに関する契約実務

第６章　 プラットフォーマーによるデータの囲い込み行為と競争法
１　はじめに
２　海外におけるプラットフォーマーによるデータの囲い込みに対する競争法の規制
３　日本におけるプラットフォーマーに対する競争法上の規制

第７章　 オンライン広告施策のための利活用に関する法律問題
１　オーディエンスデータに係る個人情報保護法上の規制
２　オーディエンスデータに係る自主規制・海外動向等
３　ターゲティング広告における匿名加工情報および仮名加工情報の利用
４　オーディエンスデータの統合
５　電気通信事業法上の外部送信規律

第８章　コネクティッドカーにまつわる法律問題
１　総　論
２　自動車の位置情報活用時の法的論点
３　車載カメラによる映像情報活用時の法的論点
４　運行関連情報活用時の法的論点
５　コネクティッドカーに関する規制

第９章　医療ビッグデータにまつわる法律問題
１　個人情報保護法上の課題
２　次世代医療基盤法とガイドライン
３　倫理指針について

大井 哲也（おおい てつや）
［プロフィール］
1990年3月 富山県立富山中部高等学校卒業
1995年3月 中央大学法学部卒業
1999年3月 中央大学大学院法学研究科博士前期課程修了
1999年10月 ソフトバンク・ファイナンス株式会社入社
2000年3月 同社退職
2000年4月 最高裁判所司法研修所入所
2001年10月 東京弁護士会登録
　　　　　 TMI総合法律事務所勤務
2007年5月 ウィリアム・リチャードソン・スクールオブロー卒業（LL.M.）
2007年8月 ホノルルのカールスミス・ボール法律事務所勤務
2008年6月 TMI総合法律事務所復帰
2011年1月 パートナー就任

〔取扱分野〕労働審判，労働関係訴訟，M&A，IPOにおける労務デュー・ディリジェンス，M&A，情報・通信・メディア・IT，不正調査，コーポレートガバナンス，起業・株式公開支援，消費者関連，反社会勢力対応

〔担当部分〕編集

岡辺 公志（おかべ こうし）
［プロフィール］
2013年 東京大学法学部卒業
2014年 東京大学法科大学院中退
2015年 司法修習終了（第68期），弁護士登録（東京弁護士会）
2016年 TMI総合法律事務所勤務
2019年 総務省総合通信基盤局電気通信事業部事業政策課出向
2020年 TMI総含法律事務所復帰

〔専門分野〕情報・通信・メデイア•IT，個人情報，著作権，消費者関連，不正競争，エンタテインメント，スポーツ，商事関連争訟，知財争訟，景品表示法

［主な著作］
「改正電気通信事業法をふまえたCookie データ等の利用者情報の利用と管理」ビジネス法務2023年7月号（共著，2023年）
「Getting the Deal Through: Telecoms and Media」LEXOLOGY（共著，Law Business Research, 2023年）
『個人情報管理ハンドブック〔第5版〕』（共著，商事法務，2023年）