- 本の紹介
- 著者は公的機関でまさに専門家としての実務経験を経たのち民間企業で活躍中。PFの理解が不十分なまま事業が進められている現状に問題意識を共有し、平易な入門書を執筆。
目次
序章 本書が想定するビジネスの場面と問題意識
Ⅰ 本書が主に想定するビジネス場面(全体像)
Ⅱ 本書が主に想定するビジネスの場面
Ⅲ 本書の問題意識
第1章 コントラクターにとっての「プロジェクトファイナンス」の基本と力学
Ⅰ はじめに
Ⅱ プロジェクトファイナンスの基本
Ⅲ プロジェクトファイナンスの特徴─様々な借入との比較
Ⅳ プロジェクトファイナンスに必要となる主な契約
Ⅴ なぜプロジェクトファイナンスが成立するのか?
Ⅵ プロジェクトファイナンスに働く力学
Ⅶ EPCコントラクターにとっての重要なリスク
第2章 バンカビリティ
Ⅰ はじめに―コントラクターにとって,バンカビリティ(Bankability)とは?
Ⅱ 相対的・流動的なバンカビリティ
Ⅲ インフラ需給ギャップとバンカビリティ
Ⅳ 「ファイナンシング」と「ファンディング」をつなぐバンカビリティ
Ⅴ 「確からしい将来収入などのキャッシュフロー」の捉え方
Ⅵ バンカビリティとインベスタビリティ
Ⅶ コントラクターからみたプロジェクトファイナンスの組成と2種類のバンカビリティ視点
第3章 EPCコントラクターとプロジェクトファイナンス
Ⅰ EPCコントラクターとEPC契約
Ⅱ EPCコントラクターとバンカビリティ
Ⅲ サブコントラクターとEPC契約
Ⅳ スポンサーとEPCコントラクター
Ⅴ オフテイカーとEPCコントラクター
第4章 PPP と官民リスク配分
Ⅰ PPPとValue for Money
Ⅱ コンセッションとは
Ⅲ PPPプロジェクトにおける官民間のリスク配分
Ⅳ コンセッション契約に関する公的な指針
Ⅴ 米国連邦運輸省の契約書ひな型について
Ⅵ 高速道路PPPの類型
Ⅶ コンセッション契約の主な役割
Ⅷ コンセッション契約の内容
Ⅸ コンセッション契約上のリスク配分のメカニズム
Ⅹ Supervening Events(後発事象)
Ⅺ 不可抗力(Force Majeure)条項
Ⅻ デフォルト条項
ⅩⅢ コンセッション契約の解除と契約解除金(termination payments)の支払に関する条項
ⅩⅣ 官民間の典型的なリスク分担
ⅩⅤ 官民間リスク配分の具体例
第5章 日本国内の太陽光PF案件のケーススタディ
Ⅰ はじめに
Ⅱ 外資系スポンサーからみた国内太陽光発電市場
Ⅲ 国内太陽光発電事業におけるPF関連主要ステークホルダー
Ⅳ PFプロダクツと機関投資家 206
Ⅴ 今後の国内太陽光市場とPF
第6章 プロジェクトファイナンスをめぐる新しい動向
Ⅰ 制度変更のリスクと太陽光PF市場
Ⅱ LNGファイナンスの課題
Ⅲ 水素/燃料アンモニア案件の課題
Ⅳ ケーススタディ:米国交通インフラPPPの事例紹介