戦略実行のための業績管理―環境変化を乗り切る「予測型経営」のすすめ
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- 効果的な管理会計システムの導入と、組織の構成員の高いモチベーションにより、企業は最大の業績を生み出す。本書では、その道筋を、特に計画の側面から論じていく。
目次
戦略実行のための業績管理
─ 環境変化を乗り切る「予測型経営」のすすめ
目次
はじめに
序 章 業績管理における予測型経営の導入
第1節 乱気流時代の経営
第2節 新しいマネジメント・コントロール=脱予算経営
第3節 予測型経営の概念
第4節 業績管理における予測型経営
第5節 本書の構成
第1章 業績管理の現代的意義
第1節 業績管理の基礎
1 業績管理会計の萌芽
2 責任会計の概念
第2節 業績管理に関する用語の整理と定義
1 業績の意義と再整理
2 業績測定と業績評価
第3節 業績管理とフィードフォワード機能
1 業績管理の定義
2 業績管理におけるフィードフォワードの意義
第4節 業績管理のフレームワーク
1 業績管理の現代的定義と体系
2 バランスト・スコアカードのフィードフォワード機能と業績管理
第2章 日本企業の業績管理システムの調査・分析
第1節 調査の概要と回答企業の基本データ
1 業績管理に関する調査の目的・調査方法・範囲
2 回答企業の要約
第2節 業績管理アプローチの詳細
1 業績管理アプローチの意義と目的
2 業績管理へのトップマネジメントのかかわり ……ほか
第3節 業績管理の有用性
第3章 業績管理のフレームワークとしてのバランスト・
スコアカード
第1節 バランスト・スコアカードの概略
1 バランスト・スコアカードの意義
2 バランスト・スコアカードの特徴
第2節 バランスト・スコアカード作成の前提:戦略
1 戦略計画
2 戦略計画の立案
第3節 戦略目標
1 戦略目標の導出
2 財務の視点における戦略目標 ……ほか
第4節 戦略目標の因果関係の確認
1 戦略目標の関係
2 戦略目標の関係の確認
第4章 業績管理のための尺度と目標値
第1節 戦略実行具体化のための3要素
1 スコアカードの必要性
2 4つの要素の関係の再考察
第2節 尺度と目標値の決定方法
1 尺度選択の方法
2 最終的な戦略目標:財務の尺度 ……ほか
第3節 アクション・プランの立案方法
1 アクション・プランの意義と内容
2 アクション・プランの決定方
第4節 バランスト・スコアカードの下方展開
1 下方展開の手法
2 個人への下方展開方法
第5章 有効な業績管理のための意識改革
─脱予算経営から予測型経営へ
第1節 業績管理のための意識改革の必要性
1 バランスト・スコアカードと予算の関係
2 予算がもたらすマイナスのマインド
第2節 伝統的予算管理の問題点と脱予算経営
1 予算管理実務における3つの問題点
2 脱予算経営の内容
第3節 脱予算経営の主張と問題点
1 脱予算経営の内容と基本原則
2 脱予算経営のビジョンと内容
第4節 脱予算経営の問題と予測型経営
1 脱予算経営の実現可能性
2 予算管理の有用性は本当に失われているのか ……ほか
第6章 適切な競争によるストレッチな目標設定
第1節 競争志向組織の前提
1 目標値における問題
2 組織のあり方を正しく示すミッションや行動指針 ……ほか
第2節 固定目標から相対的目標へ
1 固定業績契約の問題点
2 固定目標値と相対的目標
第3節 相対的目標に設定されるKPI
1 相対的目標としてのKPIの特性
2 全社的な相対的目標としてのKPI ……ほか
第4節 ビジネス・ユニットにおける相対的目標
1 ビジネス・ユニットにおけるROIとEVA® の有用性
2 ビジネス・ユニットにおけるKPIの展開
第5節 相対的目標における目標値の設定方法
1 ストレッチ性の確保
2 相対的目標における目標値とストレッチ性の確保 ……ほか
第7章 ローリング予測の活用
第1節 ローリング予測の内容
1 ローリング予測の意義と活用の種類
2 ローリング予測採用の実態調査 ……ほか
第2節 ローリング予測と業績管理
1 年間のローリング予測と業績管理
2 月間のローリング予測と業績管理
第3節 本社費・共通費の配賦の可否
1 直接原価計算方式の損益計算書
2 本社費配賦の問題 ……ほか
第4節 ローリング予測を使用した予測型経営
1 予測型経営のプロセス
第5節 正の行動を促進し,部分最適化を防止するシステム/ 198
1 部分最適化防止の意味
2 DISCO社の取組み:痛み課金 ……ほか
第8章 コスト・コントロール(資源配分)の手法
第1節 活動基準原価計算と活動基準原価管理
1 伝統的な原価計算の問題点
2 活動基準原価計算の基本的モデル ……ほか
第2節 活動基準予算
1 活動基準予算の原理
2 活動基準予算の問題点とその克服 ……ほか
第3節 コスト・コントロールのための傾向報告の利用
1 傾向報告の意義
2 傾向管理の手法 ……ほか
第9章 IFRSと業績管理の関係
第1節 業績管理と財務会計との関連性
1 業績管理における財務会計情報の意味
2 包括利益の意義 ……ほか
第2節 IFRSによる管理会計に影響を与える可能性のある諸点
1 財務尺度の変化
2 資産評価の観点 ……ほか
第3節 組織階層と財務情報
1 組織階層による財務会計のインパクトの相違
2 コーポレート・レベルへの影響 ……ほか
結 章 業績管理と組織変革
第1節 業績管理による変革の方向性
第2節 変革のための時間軸
第3節 業績管理と心理的要素
第4節 業績管理における組織文化の役割
■索 引
著者プロフィール
清水 孝(しみず たかし)
早稲田大学大学院会計研究科教授・博士(商学)早稲田大学
1982年早稲田大学商学部卒業。
1991年早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得。
朝日大学経営学部,早稲田大学商学部専任講師・助教授・教授を経て2005年より現職。
2002年8月より1年間,カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。
2006年度~2008年度公認会計士試験委員。
IMA(米国管理会計人協会)日本支部会長
【主な業績】
『原価計算』(税務経理協会,2012年),
『上級原価計算(第₃版)』(中央経済社,2011年),
『MBA アカウンティング アカウンティングの基礎』(編著書,中央経済社,2011年),
『新たなる戦略への旅路』(訳書,税務経理協会,2011年),
『脱予算経営への挑戦』(訳書,生産性出版,2010年),
『スタンダード管理会計』(共著書,東洋経済新報社,2009年),
『BSC 戦略マネジメント・ハンドブック』(監訳書,中央経済社,2009年),
「演習 管理会計論」(共著,中央経済社,2008年),その他多数