リソース獲得の意思決定―いかに成長を実現するか

ローレンス・キャプロン
ウィル・ミッチェル
兒玉 公一郎

定価(紙 版):3,300円(税込)

発行日:2024/03/19
A5判 / 280頁
ISBN:978-4-502-49401-7

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本の紹介
企業が成長するために必要なリソース(経営資源)をどのように入手すればよいのか。自前での構築、契約、提携、M&Aという4つのオプションをいかに使い分けるのかを解説。

目次

序章 イントロダクション―2つの葬式と1つの結婚式―
1.経路依存的成長―ワンパターンが招いた窮状
2.日和見的成長―恣意的な選択がもたらす混乱
3.〈構築〉-〈借用〉-〈購買〉戦略による成長―状況に応じた正しい治療法
4.この本の約束

第1章 リソース入手経路のフレームワーク
1.リソース入手経路の選択
2.実行の罠
3.リソース入手経路を検討する
4.別のリソース入手経路を吟味する
5.ポートフォリオを管理する

第2章 〈構築〉する場合―内部開発か,外部調達か―
1.盲点―なぜ企業は条件反射的に内部開発を選択するのか?
2.内部リソースには関連性があるか?
3.リソース調達戦略へのインプリケーション
4.組織内部の探索環境
5.評価ツールと要約

第3章 契約による〈借用〉の場合―基本契約か,提携か―
1.盲点―なぜ企業は基本契約を見過ごすのか
2.ターゲットとするリソースは取引可能か?
3.リソース調達戦略へのインプリケーション
4.評価ツールとサマリー

第4章 提携による〈借用〉の場合―提携か,買収か―
1.盲点―なぜエグゼクティブたちは提携に懐疑的なのか?
2.リソース・パートナーとどの程度緊密でいるべきか?
3.リソース調達戦略のためのインプリケーション
4.評価ツールとサマリー

第5章 〈購買〉の場合―買収か,それとも代替的方法か―
1.盲点―なぜエグゼクティブはすぐにM&Aに飛びつくのか?
2.ターゲット企業を統合できるか?
3.リソース調達戦略のためのインプリケーション
4.評価ツールとサマリー

第6章 リソース・ポートフォリオの再編
1.盲点―なぜエグゼクティブはリソース・ポートフォリオ再編に後ろ向きなのか?
2.過去の〈構築〉,〈借用〉,〈購買〉の選択を再検討する
3.内部化したリソースの再編
4.〈借用〉したリソースの再編
5.評価ツールとサマリー

第7章 全社的選択能力を育む
1.不可欠なバランス
2.パイプラインを育てる
3.経験を積む
4.調整を図る
5.リーダーの役割
6.結論

著者紹介

ローレンス・キャプロン(ろーれんす きゃぷろん)

ウィル・ミッチェル(うぃる みっちぇる)

兒玉 公一郎(こだま こういちろう)
[プロフィール]
日本大学経済学部 教授

略歴:1974年,宮崎県生まれ。1998年,一橋大学商学部卒業後,全日本空輸株式会社勤務。2005年,一橋大学大学院商学研究科経営学修士コース修了,2011年,一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了,博士(商学)。

専門領域:経営戦略論,イノベーション論

[主な著作]
『松下電器の経営改革』有斐閣(共著),2007年(企業家研究フォーラム賞)
『業界革新のダイナミズム―デジタル化と写真ビジネスの変革―』白桃書房,2020年(組織学会高宮賞,日本経営学会賞,企業家研究フォーラム賞,中小企業研究奨励賞本賞)
「技術変化への適応プロセス:写真プリント業界による写真のデジタル化への対応を事例に」『組織科学』,2013年(組織学会高宮賞)