M&A Booklet/事業承継M&Aの進め方(上)―事業承継の戦略立案

田中 康之

定価(紙 版):1,870円(税込)

発行日:2024/09/05
A5判 / 64頁
ISBN:978-4-502-50421-1

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本の紹介
中堅・中小の未上場企業の重要な経営課題として取り上げられる「事業承継」について、その包括的な概念を示すとともに、わが国における事業承継の現状と問題点を取り上げる。

目次

第1章 事業承継とは何か
1 事業承継の整理①:引き継ぐ対象による分類
2 事業承継の整理②:引き継ぎ相手の属性による分類
3 事業承継を取り巻く環境整備
(1)経営承継円滑化法・事業承継税制
(2)「事業承継ガイドライン」の成立
(3)事業承継・引継ぎ支援センターの設置
(4)事業承継・引継ぎ補助金制度の創設
(5)第三者承継支援総合パッケージなどの活用
(6)「経営者保証に関するガイドライン」の特則の活用

第2章 事業承継の準備とプランニング
1 事業承継の準備
(1)事業承継の検討開始時期
(2)事業承継の「大方針」の決定
(3)経営状況・経営課題などの把握(見える化)
(4) 事業承継に向けた要解決課題の洗い出しと対策の実行(磨き上げ)
(5)業績が悪化した企業の事業承継
2 事業承継を成功させるためのプランニング(事業承継計画)
(1)「経営」の承継
(2)「所有」の承継①:一部資産などを分割し、事業運営法人を承継する
(3)「所有」の承継②:現状での外部第三者への株式譲渡
(4)「所有」の段階的承継(役職員への譲渡)

第3章 事業承継におけるさまざまな方策―親族内承継・社内承継を中心に―
1 親族内承継・社内承継におけるさまざまな手法の活用
(1)従業員持株会の組成と活用
(2)種類株式の活用
(3)親族内承継における信託の活用(事業承継信託)
(4)親族内承継における生命保険の活用
2 後継者育成の方法と課題
(1)対象者の自覚の涵養と周囲の理解の醸成
(2)総合的な業務知識・経験の習得支援
(3)理念の承継と変革の要請
(4)さまざまなステークホルダーとの「関係性」の承継

著者紹介

田中 康之(たなか やすゆき)
[プロフィール]
株式会社ASPASIO(アスパシオ) 代表取締役
京都大学経済学部卒 公認会計士

日本長期信用銀行(現 SBI新生銀行)およびその子会社において、企業融資業務・金融派生商品取引業務・事業コンサルティング業務を実施。
2001年、株式会社ブレインリンクを創業し、主に事業再生業務・財務DD・M&A実行支援を行う。2007年、GCAサヴィアン株式会社(現 フーリハン・ローキー株式会社)と統合、トランザクションサービスチームのリーダーとして財務DDやPMI支援、事業再生支援業務に従事。また、GCAサヴィアン中国現地法人の代表として多くの日中M&Aの検討および実行を支援。
2014年、株式会社ASPASIO創業、現在に至る。