スタートアップ企業が最速最短で上場する方法

本の紹介

ＩＰОを考えたらまず読む本。上場準備をするうえで、これだけはやっておきたい・しなければならないポイントを解説。上場準備会社が陥りやすい間違いも紹介した実務入門書。

第1章　上場準備は事業計画と予実管理が8割
1　事業計画は上場を推薦してもらうための「約束」
2　魅力のある事業計画には，人もお金も自然と集まる
3　必ずクリアしなければならない予実管理の基本
4　年度総合予算の上手な作り方
5　予実を合わせるためのPDCAサイクルの回し方

第2章　会社のルールはすべて社内規程として整備する
1　社内規程の3つの柱
2　会社の実態に合った社内規程の作り方
3　社内ルールを社内に周知する方法
4　規程運用のPDCAの回し方

第3章　労務管理は上場審査の勝負どころ
1　未払残業代を解消する
2　サービス残業ができないしくみを作る
3　長時間労働を防ぐ労務管理
4　採用戦略と離職率のコントロール

第4章　上場会社に必要な管理体制を構築する
1　決算短信45日ルールをクリアする
2　監査法人との良好な関係のつくり方
3　アウトソーシングを最大限活用しよう
4　ラインと管理，財務と経理，ヨコの兼務を解消する
5　管理体制が外部にも伝わる取締役会議事録の作り方
6　全社一丸となって上場を目指す社内の雰囲気の作り方

第5章　コーポレートガバナンスの要諦
1　取締役会の構成と運営
2　独立社外取締役を登用する
3　監査役監査の実施
4　社長直轄の内部監査部門を立ち上げる
5　関連当事者取引と経営者が関与する取引の整理

第6章　法令遵守だけではないコンプライアンスの全容
1　ハラスメント対策
2　反社会的勢力との関係排除
3　景品表示法による広告コンプライアンス
4　誤解の多い下請法による規制
5　契約書の整備と保管
6　上場会社の知財戦略
7　リカバリーできる違反とリカバリーできない不正

第7章　上場審査に合格する内部統制のしくみ作り
1　上場前から求められる内部統制の構築
2　販売業務に関する内部統制のポイント
3　購買業務に関する内部統制のポイント
4　在庫管理に関する内部統制のポイント
5　IT統制のポイント

第8章　上場するなら考えておきたい資本政策
1　上場前に避けておきたい株主構成
2　ストック・オプションを上手に使う
3　従業員持株会による安定株主づくり
4　資産管理会社

三谷 淳（みたに じゅん）
［プロフィール］
未来創造弁護士法人 代表弁護士・税理士
株式会社未来創造コンサルティング 代表取締役

慶應義塾大学法学部在学3年時に司法試験に最年少合格する。2000年の弁護士登録後は，裁判にならない交渉術や紛争予防法を研究し，その紛争予防スタイルから「日本一裁判しない弁護士」と呼ばれ，企業経営者から絶大な支持を受ける。
2010年に同世代経営者勉強会【S70'ｓ】を立ち上げ，約500人の若手経営者が参加する勉強会を主催。そのうち7社が新規上場を果たす。
現在は，上場企業30社を含む約300社と顧問弁護士や社外役員などとしてかかわる。また，常時20社程度の上場準備企業に関与する。
2017年に税理士登録，2018年には株式会社未来創造コンサルティングを設立し，法律面のみならず，会計や労務，内部統制やガバナンスなど，幅広いIPO支援を実施する。
さらには，上場企業や上場準備企業の社外取締役，社外監査役も多数歴任している。
講師歴として慶應義塾大学，SMBCコンサルティング，三菱UFJリサーチ＆コンサルティング，浜銀総研，きらぼしコンサルティングなど。

［主な著作］
『伸びてる会社の意外な共通点』（合同フォレスト）
『目標達成の全技術』（日本実業出版社）