

- 本の紹介
- 株式上場を目指す経営者が知っておきたい経営管理の体制のつくり方や留意点を紹介。会社の成長・拡大の過程で必要な重要項目が、ストーリー⇒解説⇒Q&Aですっきりわかる。
- 担当編集者コメント
- スタートアップから成長企業へ。そしてIPOという大きな挑戦へ──。
姉妹作『スタートアップの経営管理を学ぶ』の続編として、本書は成長期から株式上場準備を進める企業のリアルを描きます。主人公はプログラマー出身の経営者・高橋光さん。趣味で始めた子ども向けプログラミング教室をきっかけに教育事業を立ち上げ、社員が増えた今、IPOという大舞台に挑みます。
主な登場人物
•高橋 光(CEO兼COO)
元プログラマー。現場を知りつつ会社の未来を描き、仲間と共にIPO準備を進める“経営の舵取り役”。情熱と不安を抱えながら挑戦する姿に、読者も自分を重ねられます。
•山田 徹(CFO)
プログラマーから秘書、管理部長を経てCFOに。財務・法務・人事を束ね、外部専門家や社内チームをまとめる“実務の統括者”。几帳面で努力家だが、失敗や葛藤も抱え、人間味あるキャラクター。
•内海 正雄(財務・経理)
緻密な数字管理で会社を支える実務家。次第に自らの役割のうち「プレイング部分」を後進に委ね、プレイングマネージャーからマネージャー主体へと移る転換期を迎える。
•南 香織(マーケティング)
教室事業を推進するムードメーカー。教育現場への情熱を持ち、社員や顧客の声を経営に届ける存在。管理一色になりがちな準備段階で、組織に温度を与える。
ストーリーの流れ
•IPO準備初期
少数精鋭体制に、外部専門家(社労士・司法書士・会計事務所など)が早くから参画。経営者・CFO・経理担当の連携を軸に、最小限のリソースでIPO準備を開始。
•中盤
総務・人事や法務を内製化し、社内にノウハウが蓄積。経理も内海さん中心から、内海さん以外の社員が主体的に動く体制へ移行。さらに「税務チーム」の内製化や「連結・開示チーム」の新設により、組織が一気に厚みを増す。
•終盤
人事戦略チームやBP支援チームが新たに加わり、上場企業にふさわしい高度な管理体制に進化。開示や監査法人対応を見据え、社内外の力を総動員してIPOに挑む。
本書の特長
•ストーリー形式で学べる
主人公たちの悩みや決断を追体験しながら、経営管理の勘所が自然に理解できる。
•実務のポイントを整理
資本政策、内部統制、法務・労務、J-SOX、情報セキュリティ、開示対応などをQ&A形式でわかりやすく解説。
•幅広い読者に役立つ
経営者、CFO候補、管理部門スタッフ、外部専門家まで、成長期企業を支える全ての人に実践的な内容。
“管理体制は物語の中で立ち上がる。”
リアルなストーリーと具体的なノウハウを兼ね備えた本書は、IPOを目指す企業や成長期の管理体制整備に携わる方に最適な一冊です。