- 本の紹介
- 財務捜査の開始から帳簿分析、捜査のまとめまでの実務を紹介。横領、背任、贈収賄事件等に実際に携わった元財務捜査官が「財務捜査」手法を解説。不正調査関係者必携の1冊。
目次
第1編 財務捜査の概要と捜査の開始まで
第1章 財務捜査の概要
1.財務捜査の概要
2.民間調査への応用
3.財務捜査の役割
4.周辺知識
第2章 不正の端緒
1.捜査機関が発掘する不正の端緒
2.社内における不正発見の端緒
第3章 捜査体制と情報の管理
1.捜査班の組成
2.捜査情報の共有・記録
第4章 財務捜査の注意点
1.時効
2.被疑者の区分
3.証拠の程度
4.事案の選定
5.関係者の有無
第5章 捜査方針の策定
1.被疑者の想定
2.被疑者の犯意
3.罪名の想定
4.可能性の想定
5.チャートの作成
6.期間の想定
第6章 証拠の収集・管理
1.証拠の収集方法
2.証拠品がある場所
3.必要な資料
4.証拠の管理
第2編 財務捜査の実際
第7章 決算書分析
1.分析が必要な事案と不要な事案
2.会計書類の体系と分析手順
3.貸借対照表,損益計算書の分析
4.キャッシュ・フロー計算書の作成・分析
5.資金繰り表の分析
第8章 預金・現金,証憑書類の捜査
1.預金捜査
2.現金勘定の分析
3.証憑書類との突合
第9章 その他勘定科目の分析
1.売掛金
2.貸付金
3.役員貸付金
4.仮払金
5.建設仮勘定
6.その他の固定資産勘定
7.売上
8.支払リース料
第10章 罪名別財務捜査
1.詐欺事案
2.業務上横領事案
3.背任事案
4.特別背任事案
5.粉飾事案
6.贈収賄事案
7.強盗殺人事件
8.保険金目的殺人事件
9.その他の事案
第11章 機能別財務捜査手法
1.会社経営状況の解明
2.家計の解明
3.資金使途の解明
4.預金口座管理者の解明
5.レシートの分析
6.会社倒産状況の解明
7.ペーパーカンパニーの立証
第3編 取調べと財務捜査のまとめ
第12章 取調べ
1.取調べの基本
2.財務捜査における取調べ
3.上申書の提出
4.供述調書の作成
第13章 捜査のまとめ
1.図表の作成
2.報告書の作成
3.財務捜査独特の注意点
4.総括報告書の作成