- 本の紹介
- 人口減少・少子高齢化時代の公共政策について、日本全体や各地域で直面する問題を取り上げ、経済学のアプローチにより理論と現実の両面から理解できるよう解説。
目次
第1章 「公共政策論」とは？
1 公共政策のとらえ方
2 経済学による公共政策のとらえ方
3 首長の公共政策のアジェンダ
4 学際的研究による公共政策のとらえ方
第Ⅰ部 公共政策の対象
第2章 外部性
1 外部性の理論
2 どのようにして外部性に対応するのか
3 外部性対策の難しさ（カーボンニュートラル）
第3章 公共財
1 公共財の理論
2 どのようにして公共財を供給するのか
3 適切な公共財供給の難しさ（子ども・子育て支援）
第4章 情報の非対称性
1 情報の非対称性の理論
2 どのようにして情報の非対称性に対応するのか
3 情報の非対称性への対応の難しさ（資格）
第5章 不完全競争
1 不完全競争の理論
2 どのようにして不完全競争に対応するのか
3 不完全競争への対応の難しさ（ユニバーサルサービス）
第6章 公正性，公平性
1 公正性，公平性に関する理論
2 どのようにして所得再分配を実施するのか
3 所得再分配の難しさ（負の所得税）
第Ⅱ部 政治的な決定
第7章 投票による集団的意思決定
1 集団的意思決定に関する理論
2 様々な投票方法（直接民主制）
3 社会的余剰を最大にする集団的意思決定
第8章 間接民主制
1 間接民主制の理論（政策空間が1次元の場合）
2 間接民主制の理論（政策空間が多次元の場合）
3 間接民主制の課題
第9章 集団的意思決定を支える市民
1 市民と投票
2 市民の立候補
3 立候補する市民のパーソナリティ
第10章 集団的意思決定を支える様々なプレイヤー
1 官僚
2 利益団体
3 利益団体への向き合い方
第Ⅲ部 新しい政策技術
第11章 人口減少時代の公共政策
1 負のショックに対する公共政策の課題
2 人口減少時代の効率化政策
3 効率化政策の痛みの緩和
4 人口減少時代の計画の役割
第12章 費用便益分析のアップデート
1 費用便益分析
2 広義の経済効果の評価
3 人口減少時代の評価システムとしての意義
第13章 実験的評価手法
1 従来の政策評価手法
2 これまで行われてきた実験的評価手法
3 望ましい実験的評価手法
4 実験的評価手法の実例
第14章 集団的意思決定の補完
1 公共施設の整理・統合に関する課題
2 公共施設の整理・統合に関する集団的意思決定
3 集団的意思決定の新しい技術