

- 本の紹介
- 人材選抜は、実際に会わないと何も始まらないのか。非対面型選抜としての適性検査とエントリシートに焦点をあて、アカデミックな研究の現代史とともに、その意義を考える。
目次
序章 選抜検査と組織行動
・実務の現状概観―広く普及する選抜検査としての適性検査とエントリーシート
・実務家の不安・不満の所在―導入効果はあるのか
・アカデミアの歴史・系譜―19世紀から始まる検討
・選抜研究のテーマ―まだ見ぬ未来のパフォーマンスを予測する
・経営リスクとしての適性検査とエントリーシート―不作為への警鐘
・本書の目的と構成
第Ⅰ部 適性検査
第1章 適性検査に関わる現代史概説―なぜ適性検査をとりあげるのか
1.1.適性検査の構成と特徴
1.2.初期的研究課題と社会問題―米国で始まった面接批判
1.3.20世紀の学術研究概観―適性検査による未知のパフォーマンス予測への着手
第2章 適性検査の20世紀史―ジョブ・パフォーマンス予測への挑戦
2.1.現代史理解のための基礎知識
2.2.20世紀の主要研究発見①―勤勉性とジョブによる組織行動の予測
2.3.20世紀の主要研究発見②―仕事のモチベーションに繋がる勤勉性
2.4.20世紀の主要研究発見③―状況横断的に有効なインテグリティ
第3章 適性検査の21世紀史―CWB予測への挑戦
3.1.21世紀の主要研究発見①―経営組織における性格検査の有効性
3.2.21世紀の主要研究発見②―職場での問題行動に関係するビッグファイブ
3.3.21世紀の主要研究発見③―離職意思・退職の機序
3.4.21世紀の主要研究発見④―ビッグファイブ・ファセットへの展開
3.5.21世紀の主要研究発見⑤―ビッグファイブ以外の特性への展開
3.6.21世紀の主要研究発見⑥―ダーク・トライアド研究の発展
第Ⅱ部 エントリーシート
第4章 エントリーシートに関わる現代史概説―なぜエントリーシートをとりあげるのか
4.1.エントリーシートの構成と特徴
4.2.初期的研究課題と社会問題―19世紀からの系譜
4.3.文章の類型と歴史―エントリーシートの特異な縦断性
第5章 文章評価の20世紀史・21世紀史―人物理解への挑戦
5.1.20世紀の主要研究発見―文章評価の自動化と統計・人工知能
5.2.20~21世紀の主要研究発見―文章から書き手のビッグファイブを理解する
5.3.21世紀の主要研究発見―広範囲な人物理解への射程
第Ⅲ部 日本企業における実証
第6章 日本企業の論点
6.1.日本企業における性格検査
6.2.日本企業におけるエントリーシート
6.3.リサーチ・クエスチョン
第7章 エントリーシートの実証研究
7.1.データ
7.2.方法
7.3.結果
7.4.考察
第8章 性格検査の実証分析
8.1.データ
8.2.方法
8.3.結果
8.4.考察
終章 選抜検査の意義と限界
・歴史から今を観る
・批判,意義,限界①―因果関係
・批判,意義,限界②―他変数の影響
・批判,意義,限界③―効果量
・未来への展望