類型別 企業関係紛争の実務―予防から初動・事後対応まで

松本 はるか 編著
山崎 雄大 編著

定価(紙 版):4,620円(税込)

発行日:2025/11/28
A5判 / 364頁
ISBN:978-4-502-55311-0

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本の紹介
製造物責任、システム開発、特許、情報漏洩、サイバー攻撃、不適切会計等、企業が直面する紛争を類型別に取り上げ、典型的な論点や手続の流れ、具体的な対応、予防を解説。

目次

Chapter1 紛争事案の初動対応と手続選択

Chapter2 国内訴訟の紛争類型別ポイント
第1節 訴訟手続への対応
第2節 企業間PL・不法行為訴訟
第3節 システム開発訴訟
第4節 労働紛争
第5節 特許訴訟
第6節 表明保証違反に基づく補償請求
第7節 株式買取価格決定
第8節 会社支配権に関する争い
第9節 不適切会計事案―証券訴訟
第10節 情報漏えい
第11節 サイバー攻撃

Chapter3 クロスボーダー紛争のポイント
第1節 国際商事仲裁・調停
第2節 中国における国際仲裁
第3節 米国訴訟

著者紹介

松本 はるか(まつもと はるか)
[プロフィール]
弁護士
2003年 国際基督教大学教養学部卒業
2006年~2009年 渋谷シビック法律事務所
2009年~2015年 永沢総合法律事務所
2012年~2013年 University College London LLM 修了
2015年4月~2023年1月 Orrick Herrington & Sutcliffe LLP.,オリック東京法律事務所・外国法共同事業
2023年2月 東京国際法律事務所参画
The Legal 500 Asia Pacific 2021/2022/2023のDispute Resolution 部門にてRising Star に選出。英国仲裁人協会の会員,公認不正検査士。
専門は,企業の有事対応。国内及びクロスボーダーの訴訟・仲裁・調停において,国内外の企業を代理し,紛争の解決に導く。また公認不正検査士としての知見も活用し,内部調査・委員会調査を含む不祥事対応を通して,企業の抱える見えない課題の発見・解決を含め企業の事業活動を支援している。
・東京都入札監視委員会 委員
・株式会社ラックランド 特別調査委員会 委員
・一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター JP-DRP裁定例検討専門家チーム チームメンバー
・第一東京弁護士会 国際仲裁に関する委員会 委員
・第一東京弁護士会 労働法制委員会 委員
・第一東京弁護士会 倒産法部会 部会員

〈最近の主な講演〉
2023年9月 海外子会社のコンプライアンス~コンプライアンス態勢に必要な準備と対策~(FRONTEO主催)
2023年10月 Recommended practices for compliance of foreign subsidiaries from the aspect of internal investigations after the COVID-19 era(Legal Plus主催)
2024年2月 ビジネスと人権リスクからみる海外子会社管理(日本監査役協会)
2024年5月 国際仲裁の基礎と近時の事例を踏まえた実務対応(東京法泉会主催)
2024年6月 Technology’s Role in Internal Investigations and Issues to Consider(Legal Plus主催)
2024年8月 国際仲裁の基礎と近時の事例を踏まえた実務対応(金融財務研究会主催)
2024年9月 国際仲裁の基礎と近時の事例を踏まえた実務対応(FRONTEO主催)
2024年10月 企業不祥事における危機管理対応のアップデート(FRONTEO主催)
2024年10月 企業不祥事・有事対応の実務セミナー(東京国際法律事務所主催)
2024年10月 海外子会社のコンプライアンス~実例から学ぶ7か条~(Epiq主催)
2024年11月 インフラ・プロジェクト受注・履行・買収の実務的留意点(一般社団法人エンジニアリング協会主催)
2024年11月 ランサム被害による法的リスクと対策(GLOBAL BUSINESS KNOWLEDGE SUPPLY主催)
2024年12月 インフラ・プロジェクト受注・履行・買収の実務的留意点(一般社団法人海外建設協会契約管理研究会主催)
2024年12月 きちんと知りたい!不正調査のプロセスと手法(経営法友会主催)
2025年1月 サイバーインシデントと経営リスク―サイバー攻撃対応の現場と法的リスクへの対処―(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社主催)
2025年2月 国際仲裁・調停セミナー―日本における国際仲裁及び国際調停の今後の展望並びに裁判所との関わり(第一東京弁護士会・第二東京弁護士会共催)

[主な著作]
『国際商事仲裁の法と実務』(共著,2016年)
「コスト・コントロールに効く仲裁条項の工夫:サード・パーティー・ファンディングの秘めたる可能性」(共著,『ビジネス法務』2024年1月号)
「エネルギー関連仲裁:近時の動向と企業としての判断ポイント」(『TKIニュースレター』2023年4月号)
「中国の国際仲裁判断の海外執行についてCIETAC 判断を基に」(共著,『TKIニュースレター』2023年5月号)
「海外子会社のコンプライアンス~有事対応から見た平時の対策~」(『TKIニュースレター』2023年10月号)
「ランサム攻撃から生じるリーガルリスクと対策」(『TKIニュースレター』2024年7月号)
「最新クロスボーダー紛争実務戦略シリーズ(25)米国における会社役員賠償責任保険(D&O保険):日本企業としての活用」(共著,『JCAジャーナル』2016年3月号)
「最新クロスボーダー紛争実務戦略シリーズ(34)特許ライセンス契約における仲裁条項と,戦略的紛争解決条項の選択」(共著,『JCAジャーナル』2017年11月号)
「最新クロスボーダー紛争実務戦略シリーズ(45)対ロシア制裁及びロシアによる対抗措置の動き:近時のロシア当局や裁判所の動向も踏まえた紛争解決を含めた留意点」(共著,『JCAジャーナル』2019年10月号)

山崎 雄大(やまさき ゆうた)
[プロフィール]
弁護士
2006年 東京大学法学部卒業
2007年9月~2014年1月 判事補(徳島地裁,さいたま地裁)
2011年 コロンビア大学ロースクール修士課程修了
2014年1月~2016年4月 検事(外務省領事局ハーグ条約室)
2016年4月~2017年9月 判事補(大阪地裁)
2017年9月~2023年3月 判事(大阪地裁,津地裁,東京地裁)
2023年4月 東京国際法律事務所参画
裁判官として任官し,10年以上にわたって主に民事事件に関する裁判手続を担当した。この間,外務省に出向し,ハーグ条約(国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約)に基づく日本の中央当局職員としての支援業務にも従事した。東京国際法律事務所に参画後は,国際的な案件への対応を含む紛争解決,不正調査等を通じて,法的支援を提供している。

〈最近の主な講演〉
2023年10月 同一労働同一賃金の制度設計~みんな同じで,みんないいの?~(東京国際法律事務所主催)
2023年11月 従業員の引き抜き行為とその対策~予防と証拠保全~(FRONTEO主催)
2024年8月 秘密情報の持ち出しに関する問題と対応策(FRONTEO主催)
2025年6月 2025年公益通報者保護法の改正と留意点(FRONTEO主催)

[主な著作]
「判例からひも解く国際裁判管轄のフロンティア」(『ビジネス法務』2024年1月号)