教養としての査読―なぜ「論文」を信用できるのか

佐藤 翔

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2026/04/08
A5判 / 180頁
ISBN:978-4-502-56861-9

送料について
本の紹介
現代社会は様々な科学に支えられている。科学の新たな発見は、査読を経て社会に発表される。では、査読とは何か。何のために行われ、どんな問題をはらんでいるのだろうか。

目次

第1章 査読はなぜ生まれたのか
1 学術雑誌の誕生
2 査読の誕生
3 査読の意義

第2章 時間がかかりすぎる:査読の問題①
1 査読にかかる時間とその理由
2 査読期間をより短縮するには
3 査読を回避する:プレプリント
4 プレプリントは査読期間の問題を解決したのか?
5 プレプリント・サーバは持続可能か?

第3章 査読者が見つからない:査読の問題②
1 査読者が見つからない
2 見つけた査読者を無駄にしない
3 査読者を見つけやすくする

第4章 バイアスが入る:査読の問題③
1 内容に関するバイアス
2 著者に対するバイアス
3 バイアスを減らすために①:査読ガイドライン・トレーニング
4 バイアスを減らすために②:プレレジ・レジレポ
5 バイアスを減らすために③:ダブル・ブラインド査読

第5章 査読における「不正」:査読の問題④
1 査読中の不正行為
2 「査読をしている」とうそをつく:詐称査読・ハゲタカ出版
3 査読を不正に通過する:査読ハック,査読リング
4 様々な不正を組み込んだビジネス:論文工場

第6章 掲載誌が高すぎる:査読の問題⑤
1 高すぎる査読論文・学術雑誌
2 オープンアクセス:価格高騰への対抗
3 オープンアクセスの現状
4 オープン アクセスは掲載誌価格の問題を解決したのか?

第7章 査読の問題を解決する試み
1 オープン査読
2 AIによる査読
3 すべてを組み合わせる

著者紹介

佐藤 翔(さとう しょう)
[プロフィール]
1985年,宮城県生まれ。筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程修了。
博士(図書館情報学)。同志社大学免許資格課程センター教授。専攻は図書館情報学。

[主な著作]
『図書館を学問する―なぜ図書館の本棚はいっぱいにならないのか』(青弓社)
『オープンサイエンスにまつわる論点―変革する学術コミュニケーション』(樹村房)
『改訂3版 情報倫理―ネット時代のソーシャル・リテラシー』(技術評論社)
『司書名鑑―図書館をアップデートする人々』(青弓社)
「かたつむりは電子図書館の夢を見るか LRG編」(「ライブラリー・リソース・ガイド」)