- 本の紹介
- 外国為替は国や地域と世界をつなぐメカニズムのひとつである。世界経済や金融・貿易、国際通貨問題など日本が直面している問題について理論と実務両面から学べる入門書。
目次
基礎からわかる外国為替
目次
第1章 外国為替の基礎知識
1 外国為替とは何か
(1) 身近な外国為替
(2) グローバリゼーションと外国為替
(3) グローバリゼーションと日本の金融問題
2 外国為替取引の仕組み
(1) 為替の定義と外国為替法
(2) 並為替と逆為替
(3) 貿易決済の仕組み ……ほか
3 世界のお金と外国為替
(1) 世界のお金と為替相場
(2) 外国為替市場
(3) 24時間為替取引
第2章 為替相場の理論
1 外国為替相場の種類
(1) 銀行間相場と対顧客相場
(2) 直物相場と先物予約相場
(3) 為替ディーリング
2 為替相場の変動要因
(1) 経常取引要因
(2) 資本取引要
(3) 為替持高操作と相場変動
3 為替相場理論の古典と現代
(1) 為替相場変動の古典学説
(2) 為替相場決定の近代理論
4 為替相場水準の考え方
(1) 金利裁定と金利平価
(2) 購買力平価と内外価格差
第3章 円相場と国際ビジネス
1 円相場の推移
(1) プラザ合意までの円相場
(2) プラザ合意後の円相場
2 企業活動の国際化と国際金融市場
(1) 企業と金融機関の国際化
(2) 国際資金取引の拡大と国際金融市場
(3) 機関投資家の行動とヘッジファンド
3 国際ビジネスと為替リスク
(1) 企業の国際取引と為替リスク
(2) 為替リスクの回避策
(3) デリバティブの普及 ……ほか
第4章 国際収支と外国為替
1 国際収支の構造
(1) 国際収支の基本原則
(2) 国際収支表の構成
2 日本とアメリカの国際収支
(1) 日本の貿易構造
(2) 日本の直接投資と証券投資
(3) アメリカの国際収支
3 国際収支と為替相場
(1) 国民経済と国際収支
(2) 国際収支調整と為替相場
第5章 国際通貨体制の変遷
1 国際金本位制の成立と崩壊
(1) 国際金本位制
(2) 再建金本位制とブロック経済
2 ブレトンウッズ体制の成立と崩壊
(1) ブレトンウッズ体制の成立
(2) ドル不安とブレトンウッズ体制の崩壊
3 変動相場制と欧州通貨統合
(1) 変動相場制の定着
(2) 欧州通貨統合の歩み
(3) ユーロ導入後の金融政策と為替・資本市場
第6章 国際通貨と国際金融危機
1 国際通貨ドルとユーロ
(1) 国際通貨の機能
(2) 国際通貨ドルとユーロ
(3) 円の国際化
2 21世紀型通貨危機
(1) 累積債務問題と国際金融危機
(2) アジア通貨危機
3 国際通貨体制の現状と展望
(1) 新しい通貨制度の試み
(2) 国際通貨体制の展望
[参考文献]
[計算チェック問題 解答]
[索 引]
著者プロフィール
川本 明人(かわもと あきと)
現在 広島修道大学学長 博士(経済学)
1980年 名古屋大学大学院経済学研究科博士後期課程退学
名古屋大学経済学部助手,広島修道大学商学部専任講師,同助教授を経て1991年より教授,2006年より現職
レディング大学客員研究員(1988年〜89年),リバプール大学客員研究員(1997年)
〈主 著〉
『多国籍銀行論』(ミネルヴァ書房,1995年)
『現代国際金融論〔新版〕』(共著,有斐閣,2003年)
『新版国際金融論』(共著,ミネルヴァ書房,2003年)ほか