- 本の紹介
- 日本企業のグローバル化の進展に伴う国際経営の動きを最新資料により今日の姿で説明し、サービス産業の国際競争力や企業倫理などの新たな戦略課題を含めて解説したテキスト。
目次
テキスト 現代の国際経営戦略
目次
まえがき
第Ⅰ部 国際経営の基本
第1章 国際経営の基本的枠組み
1 経営戦略と国際経営
⑴ 経営戦略の基本
⑵ 経営戦略と国際経営
2 国際経営の発展と多国籍企業
⑴ 国際化とのかかわり
⑵ 多国籍企業の概念
⑶ 欧米の多国籍企業
⑷ アジアの多国籍企業
第2章 国際経営の基本理論と地域戦略
1 多国籍企業の理論
⑴ プロダクト・ライフサイクル
⑵ 内部化理論
⑶ 折衷理論―内部化・立地・所有の各優位性
2 多国籍企業の進出目的と所有戦略
⑴ 海外進出の目的
⑵ 海外進出の所有戦略
3 多国籍企業の地域戦略
⑴ 3つの地域連合
⑵ 新興国市場
⑶ 東アジア共同体構想
第3章 日本の国際経営の発展と組織
1 日本の多国籍企業の発展〜海外直接投資の推移〜
⑴ 海外進出の初期
⑵ 海外進出の本格期
2 国際企業の発展段階と組織
⑴ 輸出・海外販売の段階
⑵ 海外直接販売の段階
⑶ 海外生産の段階
⑷ 海外研究開発の段階
⑸ グローバル経営の段階
3 多国籍企業の発展モデル
⑴ 発展モデルの視点
⑵ モノセントリック―点のモデル
⑶ ポリセントリック―面のモデル
⑷ マルチ・リージョナル・モデルの実際
第Ⅱ部 国際経営の戦略課題
第4章 国際経営の研究開発戦略
1 研究開発の基本
2 技術の国際的関係
⑴ 技術導入
⑵ 技術移転
⑶ 外国企業の日本研究所
⑷ 海外研究開発拠点の設立
3 研究開発の集権化・分散化
⑴ 研究開発の本質
⑵ 海外研究開発の要因
4 海外研究開発拠点の立地
5 日本企業の海外研究開発の現況
6 国際経営の海外研究開発の展望
⑴ 外部資源の活用
⑵ グローバルR&Dネットワークの基本
⑶ ネットワークR&Dの本質
第5章 サービス産業の国際競争力
1 サービス産業の特性
2 サービス産業の国際化の類型
⑴ 海外営業基盤の設立
⑵ 海外立地制約的活動
⑶ 情報コンテンツ海外活動
3 産業構成の変化とサービス産業
⑴ 製造業のサービス経済化
⑵ 主要国の産業構成GDP比とサービス産業
4 サービス産業の多国籍化
⑴ アメリカのサービス産業
⑵ 日本のサービス産業〜商社〜
5 日本のサービス産業国際化の問題点
⑴ マネジメント・ノウハウの特殊性
⑵ サービス産業の保護と低生産性
⑶ 日本的サービス精神の海外移転の問題
⑷ 中心的リーダーシップの弱点
6 日本のサービス産業の国際化の展望
⑴ 日本的サービス産業の蓄積
⑵ 海外サービス産業の買収(M&A)
⑶ サービス産業の海外進出の展望
第6章 国際経営のリーダーシップと人的資源
1 日本企業の国際化の人的側面
⑴ 国際経営のリーダー
⑵ 国際経営リーダーの原体験
⑶ 国際経営リーダーの特性
2 国際経営の人的資源
⑴ 人的資源とは
⑵ リーダーの育成
⑶ グローバル・リーダーとは
3 グローバル・リーダーの育成
⑴ 海外派遣要員
⑵ グローバルリーダーの戦略的育成
4 グローバルリーダーの資質要件
⑴ コンセプチュアルスキル
⑵ ヒューマンスキル
⑶ コミュニケーションスキル
第7章 国際経営の企業倫理
1 企業倫理の基本
⑴ 企業倫理の背景
⑵ 企業倫理とは
⑶ 社会規範の基本認識―法律,倫理との関係
2 国際経営の企業倫理
⑴ アメリカ企業
⑵ 日本企業
3 国際経営のコード・オブ・コンダクト
⑴ コード・オブ・コンダクトとは
⑵ アメリカ企業のコード・オブ・コンダクト
⑶ 日本企業のコード・オブ・コンダクト
4 国際経営の企業倫理課題
⑴ 市場主義と格差問題
⑵ 地球環境の危機意識
⑶ 人間の尊厳と基本的人権
5 国際経営の行動規範
⑴ 欧米企業の行動指針
⑵ 日本企業の行動指針〜CSRの考え方〜
6 国際経営のバリューシフト
7 国際経営の企業倫理教育
⑴ ビジネススクールの倫理教育
⑵ 国連のPRME―アメリカ経営倫理教育の挑戦
第8章 国際経営と新興国市場
〜中国の社会主義市場経済と日本企業〜
1 中国最高指導者の変遷と経済思想
⑴ 毛沢東
⑵ 鄧小平
⑶ 江沢民
⑷ 胡錦涛
2 社会主義市場経済体制
⑴ 経済定義の変遷
⑵ 社会主義市場経済の意味
⑶ 民間企業の躍進
⑷ 先進産業の育成
3 日本企業の中国進出
⑴ 改革開放から1980年代後半
⑵ 1990年代〜2000年代初期
⑶ 2000年代初期以降
4 中国社会主義市場経済の課題
⑴ 都市と農村
⑵ 富の不平等―格差社会―
■日本の主要な多国籍企業(2010年)
■日本企業の現地法人数ランキング
■参考文献
■索 引
著者プロフィール
高橋浩夫(たかはし ひろお)
中央大学経営学博士,現在白鷗大学経営学部・大学院経営学研究科教授,宇都宮大学大学院客員教授
専攻:「経営学」「国際経営論」「企業倫理」
著書:
『グローバル経営の組織戦略』(同文舘,95年)
『国際経営の組織と実際』(同文舘,98年)
『研究開発国際化の実際』(中央経済社,96年)
『研究開発のグローバル・ネットワーク』(文眞堂,00年)以上,単著。
『国際経営論への招待』(有斐閣,02 年,共著)
『情報ネットワーク経営』(ミネルヴァ書房,01 年,共著)
『21世紀多国籍企業の新潮流』(ダイヤモンド社,03 年,共著)
『国際事業の企業家精神』(中央経済社,93 年,編著)
『企業倫理綱領の制定と実際』(産能大学出版部,98 年,編著)
『トップ・マネジメントの経営倫理』(白桃書房,09 年,編著)
他翻訳書等多数。