- 本の紹介
- ファイナンス、資本主義、株式会社を三位一体で学ぶことができる体系的テキストの新版。ファイナンス・企業財務はもちろん、ガバナンスや企業論の入門書としても好適。
目次
[新版]入門 ファイナンス
目次
序 ファイナンス入門
1 経済とファイナンス
2 企業と資本
3 金融機関─銀行・保険会社・投資信託委託会社・証券会社─
4 年金と資産運用
5 だれが資本家か
6 国債の役割
7 日本の国債問題
8 ファイナンスとは
9 本書の構成
第1章 企業と経済
1 企業の二つの役割─財・サービスの生産流通と所得の創出─
2 企業における付加価値の生産と分配
3 付加価値とGDP
4 企業とステークホルダー
5 年金と付加価値
6 わが国における付加価値創造の実態
7 GDP の国際比較
8 日本経済の停滞とその原因
第2章 資本主義と株式会社制度
1 はじめに─組織とガバナンス─
2 わが国の経済体制─資本主義─
3 資本主義と企業
4 株式会社制度
第3章 株式会社のガバナンス・システム
1 日本のガバナンス法制─監査役会設置会社と委員会設置会社─
2 米国のガバナンス制度
3 コーポレート・ガバナンスの理論
第4章 株主価値創造のプロセスと経営者報酬
1 現代の株主
2 「コーポレート・ガバナンスの市場」と株主価値の創造
3 株主価値創造の例示
4 現実の株主価値創造のプロセスと経営者の役割
5 経営者報酬─経営者を動かす仕組み─
6 インベスター・リレーションズ(IR)
第5章 資本市場の基礎概念
─貨幣の時間価値とリスク・プレミアム─
1 金融市場の存在
2 貨幣の時間価値
3 投資収益率
4 期待収益率
5 要求収益率
6 要求収益率と期待収益率との関係─市場均衡─
第6章 企業財務の基礎概念─資本・資産とリスクマネジメント─
1 企業の資本
2 自己資本とその調達
3 負債とその調達
4 企業の資産
5 貸借対照表
6 貸借対照表によるリスクマネジメント
第7章 配当割引モデルと資本資産評価モデル
1 配当割引モデル
2 効率的市場仮説(EMH)
3 資本資産評価モデル
第8章 投資の経済計算─株主価値創造のための意思決定─
1 投資と株主価値創造
2 投資とキャッシュフロー
3 加重平均資本コストと投資の判断基準
4 DCF法による投資プロジェクトの評価
5 DCF法の応用
第9章 株主価値創造と資本コスト─MM理論─
1 MM理論
2 資本構成と株主の期待収益率─MM の第2命題─
3 資本調達と資本コスト─MM の第3命題─
4 要求収益率と加重平均資本コスト
5 むすびに
第10章 企業財務の基本政策─理論から実務へ─
1 企業提携─M&Aとアライアンス─
2 最適資本構成問題
3 株主利益還元政策─配当政策と自己株取得─
4 株主価値創造のための経営管理─資本コスト経営─
参考文献
索 引
著者プロフィール
若杉 敬明(わかすぎ たかあき)
東京大学経済学部卒業。
東京大学大学院経済学研究科教授等を経て
現在,東京経済大学経営学部教授,
東京大学名誉教授。
ミシガン大学ロス・ビジネススクール・ミツイライフ金融研究所理事,
日本コーポレート・ガバナンス研究所代表理事。
著書:
『企業財務』(東京大学出版会,1988年)
『経営財務』(共著,有斐閣,1998年)
『グッドガバナンス・グッドカンパニー』(共編著,中央経済社,2000年)
『コーポレートガバナンス・マニュアル〈第2版〉』(監修,中央経済社,2008年)
『現代の財務経営〈1〉コーポレートファイナンス』(編著,中央経済社,2009年)
『現代の財務経営〈4〉企業リスク管理の理論』(共編著,中央経済社,2009年)
『プライベート・エクイティ』(監訳,中央経済社,2011年)他多数。