- 本の紹介
- 貿易の仕組みや条約、契約、インコタームズ、物流、保険、決済、通関手続など貿易実務に必要な内容を網羅。20年にわたる経験をもとに複雑な実務に役立つ知識を平易に解説。
目次
貿易実務のエッセンス
目次
はじめに
第1章 最近の貿易概況
1-1 世界全体の貿易概況
1-2 日本の貿易概況
第2章 近年における貿易の動き
2-1 GATTからWTOへの動き
2-2 WTO からブロック経済への動き
2-3 FTA,EPA,そしてTPPへの動き
第3章 海外取引に関する条約,規則ならびに環境問題
3-1 ウィーン売買条約
3-2 仲裁条約
3-3 京都議定書(グローバルな環境問題)
3-4 EU 関連の環境規制
3-5 CE マーキング
3-6 ワシントン条約
3-7 ワッセナー・アレンジメント
第4章 貿易の流れ①―取引の引き合いから契約までの概要
4-1 海外取引に関わる企業
4-2 海外取引の概要
4-3 海外マーケティング
4-4 海外信用調査(企業格付)と資金調達
4-5 契約の基本的内容と契約締結
第5章 海外契約の内容とウィーン売買条約
5-1 基本的な契約内容
5-2 契約の成立方法
5-3 ライセンス契約について
5-4 その他の契約
5-5 ウィーン売買条約の解釈とインコタームズ
第6章 インコタームズ
6-1 インコタームズとは
6-2 インコタームズ2000(旧インコタームズ)
6-3 インコタームズ®2010(新インコタームズ)
6-4 インコタームズ®2010になり解釈が変わった点のまとめ
6-5 建値とインコタームズ
第7章 貿易の流れ②―商品,書類ならびに代金決済の概略
7-1 輸出入の実際の手続きの概要
7-2 輸出用貨物の船積書類
7-3 船積書類の内容
7-4 貿易書類の流れと運送,保険および代金決済
第8章 ロジスティクス(物流)と
SupplyChainManagement(SCM)
8-1 海外運送と書類
8-2 船積指図書
8-3 コンテナ輸送
8-4 航空運送とAWB
8-5 輸出検査
8-6 ロジスティクスシステム
8-7 国際Supply Chain Management(SCM)
第9章 海外取引と損害保険
9-1 海外取引により生ずるトラブル
9-2 海外取引に使用される保険の種類
9-3 海上保険の概要
9-4 海上保険損害の種類
9-5 海上保険の掛け方
9-6 海上事故の発生から処理まで
第10章 代金決済と外国為替
10-1 海外決済方法
10-2 並為替(送金)ベース
10-3 逆為替(荷為替手形)ベース
10-4 信用状(L/C)ベース
10-5 グローバル市場の展開と為替変動要因
10-6 外国為替相場の種類
10-7 通貨レートの決まり方
10-8 海外取引の決済に関するリスクと対処方法
第11章 海外取引に関する日本の法律
11-1 報告が必要な輸出取引
11-2 報告が必要な輸入取引
11-3 他法令による規制
11-4 国内販売を規制する国内法
11-5 特殊貿易契約の許認可
第12章 通関手続きと関税
12-1 税関の役割と業務
12-2 輸出通関手続きの概要
12-3 輸入通関手続きの概要
12-4 関税の種類
12-5 輸出入許可の条件
12-6 税関の検査
12-7 通関システム
12-8 関税の計算方法
12-9 税関による税務調査
12-10 関税評価
12-11 特殊関税
12-12 原産地規則
12-13 事前教示制度
12-14 日本版AEO 制度
おわりに
参考書籍
索引
著者プロフィール
勝田英紀(かつだひでき)
近畿大学経営学部商学科教授
1958年生まれ
[学歴]
1982年大阪外国語大学インドネシア語学科卒業
1999年大阪市立大学第部商学部卒業
2005年大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了
博士(経済学:ファイナンス)
[職歴]
1982年月小野薬品工業株式会社入社,国内営業年,国際部12年勤務の後,
2000年月末に退職し,貿易アドバイザーとして独立。
大阪市立大学,立命館大学,摂南大学,帝塚山大学等の非常勤講師を勤めた後,
2006年月より近畿大学経営学部商学科助教授,2007年名称変更により准教授,
2009年より現職。
大阪税関,大阪国税局,ジェトロ,日本経営協会等において貿易実務の講演・セミナーの講師を10年以上にわたり勤めている。
日本貿易学会元理事(2007年月〜2011年月)
京都府舞鶴港利用促進委員会委員長
主要著書
勝田英紀・萩原統宏・田中克明(2011),『格付の研究信用リスク分析の評価』,中央経済社
日本港湾経済学会編(2011),『海と空の港大辞典』,成山堂書店(分担執筆者)