情報倫理―インターネット社会における法とルール
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- コンピュータ社会特有の倫理・モラルの考え方や法とルールのあり方を示し、ふさわしい判断基準・価値基準を導く。理工系大学の情報と法に関する基礎テキスト、新社会人の研修教材にも最適。
目次
情報倫理
インターネット社会における法とルール
目次
第1章 情報社会とはどのような社会か
1.情報とは何か
2.情報の相対性と絶対性
3.情報社会とは
1 デジタル化とコンテンツ
2 デジタル・ネットワーク化
4.インターネット
1 インターネットとは
2 ユビキタス社会
3 インターネットの歴史
5.情報社会の特質と問題点
1 デジタル・ネットワーク技術による機器,システム等の出現により
さらなる円滑なコミュニケーション化と問題点
2 あらゆる領域・分野における新たな意思形成と社会経済システム
等の変質と問題点
3 情報に対する人々の意識の変化とその発信,流通等における
安全性の要求 ……ほか
6.政府のIT等政策施策の経緯
1 高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(「IT基本法」)
(平成12年11月29日成立・平成13年1月6日より施行)
2 「e-Japan重点計画」平成13年3月29日より抜粋
3 「e-Japan戦略?」(平成15年7月2日)より抜粋 ……ほか
第2章 情報倫理・モラルと法・ルール
1.なぜ今情報倫理・モラルか
2.倫理(=モラル)とは何か
3.倫理・モラルから社会的規範へ,そして法・ルールへ
4.それでは法・ルールの存在だけで十分か
5.コンプライアンスとは
1 コンプライアンスとは
2 企業・組織の不正行為の頻発と個人の価値観の変化
3 コンプライアンスの理解のための必要事項 ……ほか
6.法の体系と法律の制定
7.専門家(プロフェッショナル)とは何か
1 専門家とは何か(素人との違い)
2 素人と専門家との同質性
3 専門家に期待されることは何か
8.職業倫理
1 職業倫理とは
2 資格保持者と職業倫理
3 一般的な職業の従事とそこで要請される事項 ……ほか
第3章 情報をめぐる領域における法とルール,
そして保護される個人の権利・利益
1.情報社会と憲法
1 個人の尊重と精神的自由(プライバシー権,表現の自由等)
2 個人の権利・自由と法の支配
2.情報社会における個人の権利・自由の具体例
1 プライバシー権
2 肖像権
3 パブリシティ権 ……ほか
第4章 情報社会における個人の参加と行動規制
1.情報社会における個人の参加
2.具体的な個人の参加の例と問題点
1 電子メール(E-mail)
2 ホームページ(Homepage),ウェブサイト(Website)
3 インターネット上のコミュニケーションツール ……ほか
3.情報社会における個人参加と危険性
4.情報社会における個人の行動の管理・規制
1 法的規制
2 行政による管理・規制
3 倫理的規制 ……ほか
5.情報社会における個人の行動の管理・規制の類型化
第5章 情報社会とビシネス
1.ビジネスと契約
2.契約とは
3.情報社会とビジネスルール
4.電子商取引(Electronic-commerce=Eコマース)
第6章 情報の収集,検索,分析
1.情報の収集・分析とは
2.インターネットと情報の収集・分析
3.具体的な情報の収集と分析の仕方
1 インターネットによる情報収集と検索
2 アイデア・発想やひらめきに関する情報の検索
3 インターネット以外による場合 ……ほか
4.情報収集のコツ
1 情報提供における意図の問題
2 情報の鮮度の問題
5.具体的な分析方法としての「情報の分析」
1 情報の分析とは
2 具体的な情報の分析
3 ビジネス社会・実務における分析ツール
第7章 情報技術とセキュリティ
1.情報技術の進展と変化
2.Web2.0
3.コンピュータ・ネットワークにおける技術サービスの事例
4.ソフトウェア
5.情報セキュリティ
1 個人の情報セキュリティ対策
2 企業や組織における情報セキュリティ対策
3 情報社会における脅威と侵害の例 ……ほか
第8章 情報社会における自力救済と法制度
1.被害救済と法制度
1 民事上の法的措置(民事裁判による場合)
2 民事裁判によらない解決措置(和解,仲裁,調停,あっせん)
3 刑事上の法的措置要求(告訴,告発) ……ほか
2.自力救済
1 自力救済とは何か
2 正当防衛と緊急避難との違い
3 情報社会での自力救済等は許されるのか
3.事例問題と解決方法
おわりに―情報倫理とは
著者プロフィール
清野 正哉