体系現代会計学第4巻会計基準のコンバージェンス

平松 一夫 責任編集
辻山 栄子 責任編集

定価(紙 版):3,960円(税込)

発行日:2014/05/16
A5判 / 380頁
ISBN:978-4-502-08570-3

送料について
本の紹介
近年のわが国の会計にとってもっとも関心が高く、困難なテーマであったコンバージェンスの歴史的展開と現状、基本的な考え方、基本的な論点を包括的に論じる。

著者紹介

平松 一夫(ひらまつ かずお)
[プロフィール]
1947年生まれ
関西学院大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学
関西学院大学学長,日本会計研究学会会長等を歴任
関西学院大学商学部教授
商学博士

[主な著作]
『外部情報会計』(中央経済社,1980年)
Accounting and Financial Reporting in Japan (共編著,Van Nostrand Reinhold(UK) ,1987年)
『国際会計の新動向』(中央経済社,1994年)
『国際財務報告論』(編著,中央経済社,2007年)
『IFRS国際会計基準の基礎(第3版)』(監修,中央経済社,2013年)他

辻山 栄子(つじやま えいこ)
[プロフィール]
早稲田大学名誉教授 博士(経済学・東京大学) 公認会計士
1947年東京都に生まれる。早稲田大学商学部卒業,東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。茨城大学助教授,武蔵大学教授,早稲田大学教授を経て,2018年4月より現在に至る。企業会計審議会委員(固定資産部会長),国税審議会会長,国際会計基準審議会基準諮問会議委員,企業会計基準委員会委員,公認会計士監査審査会委員等を歴任。

[主な著作]
『所得概念と会計測定』森山書店,1991年
『逐条解説 減損会計基準』編著,中央経済社,2003年
『会計測定の基礎』訳書,中央経済社,2003年
『体系現代会計学第4巻 会計基準のコンバージェンス』責任編集,中央経済社,2014年
『IFRSの会計思考―過去・現在そして未来への展望』編著,中央経済社,2015年
『財務会計の理論と制度』編著,中央経済社,2018年

担当編集者コメント
現時点における最高の研究成果の集大成です。
著者から
 本書の企画を始めてから刊行にいたるまで、実に6年の歳月が経過している。会計基準のコンバージェンスをめぐるこの間の動きを振り返ると、2008年の米国におけるIFRSアドプション(採用)の機運の高まりと軌を一にしたわが国のIFRSアドプションの機運の高まりと、その後の両国における機運の後退へと、紆余曲折を経て今日に至っている。世界に目を転じても、この間の各国における会計基準のコンバージェンスへの動きは多種多様である。本書の刊行に予想外の年月が費やされたのは、そのような事情とも無関係ではない。
 ますます活発になる経済のグローバル化のもとで、会計基準のコンバージェンスの問題は、これまでも、そしてこれからも、会計上の重要なテーマの一つであり続けるだろう。なぜ米国におけるIFRSアドプション(採用)の機運の高まりがやがて衰退することになったのか、そして今後の世界の会計基準のコンバージェンスはどのような方向に向かうのか。会計基準のコンバージェンスをめぐるそうした問題の多面的な理解に、本書が多少なりとも役立つことができれば幸いである。