- 本の紹介
- 管理会計研究の国際競争参加を目指して、日本企業の優れた管理会計実践を定式化・理論化し、世界で注目される日本発の管理会計を探求。『次世代管理会計の構想』の後継書。
目次
次世代管理会計の礎石
目次
はしがき
第Ⅰ部 管理会計プロセスの研究
第1章 わが国における投資意思決定研究の現状と課題
1 はじめに
2 わが国の先行研究の展開
3 投資意思決定の実態調査
4 投資意思決定のケース研究
5 投資意思決定のプロセス研究
6 今後の研究課題
7 おわりに
第2章 戦略概念を取り入れた管理会計の進展
─戦略と管理会計の相互構成関係へ─
1 はじめに
2 戦略の視点と管理会計研究の変化
3 管理会計が戦略に与える影響についての研究
4 おわりに
第3章 日本における原価企画研究
1 はじめに―本研究の出発点―
2 原価企画の計算構造
3 原価企画の管理機能
4 多様な研究:調査・海外移転・逆機能など
5 おわりに
第4章 予算問題とその対応
─戦略的計画設定とマネジメント・コントロールの
連携強化の観点から─
1 はじめに―戦略的計画設定と予算管理の連携強化問題―
2 予算管理研究の概観
3 BBとBSCの組合せによる予算問題の克服
4 予算管理と戦略計画の柔軟な運用による予算問題の克服
5 おわりに―計算構造論と組織行動の関係に関する研究の
必要性―
第5章 目標管理と方針管理の同質化と相互補完性
─ 医療機関におけるアカウンタビリティの共有化と
総合管理─
1 はじめに―問題意識―
2 目標管理
3 方針管理
4 目標管理と方針管理の異質性と同質性
─相互補完性と総合管理─
5 おわりに
第Ⅱ部 管理会計研究の新潮流
第6章 管理会計研究におけるフィードフォワード・コントロール論の
系譜
1 はじめに
2 海外主要ジャーナルにおける系譜
3 国内文献における系譜
4 おわりに
第7章 組織学習を促進するマネジメント・コントロール・システム
─ 京セラの利益連鎖管理における組織学習の促進─
1 はじめに
2 組織学習を促進するMCSについて
3 アメーバ経営の組織学習における役割
4 おわりに
第8章 責任会計論─日本企業のライン部門における利益責任の
設定に関する研究の整理─
1 はじめに
2 日米の事業部制と責任会計
3 ライン部門における利益責任の設定の2類型
4 MPC制の適用による現場従業員の動機づけメカニズムに
関する研究
5 計算構造から生み出されるダイナミズムの側面に
焦点を当てた研究
6 おわりに
第9章 アメーバ経営研究の体系的理解と今後の方向性
1 はじめに
2 MPCとしてのアメーバ経営
3 ライン採算制組織としてのアメーバ経営
4 アメーバ経営における中軸利益概念:時間当り採算の構造と
役割
5 アメーバ経営における個別最適と全体最適の両立
6 「利益連鎖管理」に基づく全体最適のメカニズム
7 おわりに―今後のアメーバ経営研究の方向性―
第10章 管理会計変化研究
1 はじめに
2 管理会計変化の促進要因と阻害要因
3 組織変革プロセスと管理会計変化
4 おわりに―管理会計変化研究の可能性―
第11章 分析的アプローチによる資本予算の研究
1 はじめに―本章の目的―
2 標準的なアドバース・セレクションのモデル
3 分析的アプローチによる資本予算プロセスの分析モデル
4 おわりに
第Ⅲ部 特定状況の管理会計研究
第12章 わが国ベンチャーキャピタル業界と新技術ベンチャ
ー投資意思決定
1 はじめに
2 わが国のVC業界
3 わが国VC業界とNTBFs投資の現況
4 投資意思決定と投資スタイル,技術要因,重視する情報,
評価手法
5 おわりに
第13章 中小企業を対象とする管理会計研究の課題
1 はじめに
2 中小企業の管理会計・原価計算を対象とした研究蓄積
3 管理会計の発展と経営管理・管理会計システムの階層化
4 中小企業を対象とした管理会計研究から得られる知見
5 おわりに
第14章 グローバル化・複雑化時代の生産管理会計─ 単品種大量
生産から多品種少量生産への変化と会計の適合性─
1 はじめに
2 単品種大量生産を前提とした生産管理会計
3 多品種少量生産への変化とアメリカにおける対応
4 日本における現場管理と生産管理会計の展開
5 生産管理と原価計算における課題とリサーチ提案
6 おわりに
あとがき
索 引
著者プロフィール
<編著者紹介>
上總康行
澤邉紀生
- 担当編集者コメント
- 本書は「世界で注目される日本発の管理会計」を目指して編纂された研究書です。第Ⅰ部では管理会計プロセスの研究、第Ⅱ部では管理会計研究の新潮流、第Ⅲ部では特定状況の管理会計研究について、次世代を担う気鋭の研究者が考察しています。
『次世代管理会計の構想』とともに、グローバルな土俵を研究やビジネスのフィールドにしたいと考えている方に、是非読んで頂きたいです。