- 本の紹介
- 保守主義は、実務、会計基準設定、そして学問における大きな存在感にもかかわらず、明確にされていない概念である。本書は、歴史と数理モデルにより意義と必要性を考察する。
- 担当編集者コメント
- 会計実務上、会計基準設定上、そして会計学において重要な概念と認識されてきたものの、これまで明確に定義されないまま議論されてきた「保守主義」。
本書は、歴史とモデル分析のアプローチから会計上の保守主義の意義と必要性を明らかにしています。
特に、議論が錯綜していた保守主義を明確にしただけでなく、保守主義を考えることにより会計の本質を問い直すことにもつながるという指摘と考察が、本書の意義をより高めていると思います。
内容は、私が下手に説明するより、ぜひ実際に手にとってご覧いただきたいのですが、特に規範会計学や会計史を専門にされる先生には、会計の見方・考え方が変わるようなエキサイティングなものになっているハズです。
なお、本書は歴史とモデル分析により保守主義を考察していますが、(ほとんどジャーナルで)単著により書かれた分析的会計研究の研究書はほとんどないようにも思われますので、その意味でも大きな意義があると考えています。
また、このチャレンジングかつ何が書かれているのか読者の興味をかきたてる書名!
本書は、保守主義の研究をされる方はもちろんのこと、会計研究をされる方すべての必読書になることを期待しています。