- 本の紹介
- 設例、演習問題、用語解説を設けた学部レベルの入門書。注文品を製造する、大量生産する、あるいはサービス業、医療福祉等の事業態様と結び付けて原価計算を平易に解説する。
目次
ベーシック原価計算
目次
はしがき
序 章 目的に対応した原価計算
ポイント
1 原価計算システムと統制機能
2 目的対応と原価計算様式
3 原価概念の多様性
4 原価計算の学習のために
演習問題
用語解説
第Ⅰ部 原価測定と原価計算─実際原価計算─
第1章 工業簿記と原価計算
ポイント
1 簿記・工業簿記・原価計算
2 製造過程と原価計算・工業簿記
3 原価計算とその目的
演習問題
用語解説
第2章 原価と費用
ポイント
1 原価の意味するもの
2 制度会計上の原価
3 「非原価項目」という損失
4 仕損費の原価性
演習問題
用語解説
第3章 原価概念と原価計算の目的
ポイント
1 原価概念の概要
2 直接費・間接費の意義
3 変動費・固定費の意義と分解方法
4 意思決定目的のための原価概念─機会原価を中心に
演習問題
用語解説
第4章 原価要素計算
ポイント
1 原価要素の分類
2 材料費計算
3 労務費計算
4 経費計算
演習問題
用語解説
第5章 製造間接費と製品原価計算
ポイント
1 製造間接費とは
2 製造間接費の配賦と実際配賦
3 製造間接費の予定配賦
4 製品原価計算─個別原価計算と総合原価計算
演習問題
用語解説
第6章 注文品原価と個別原価計算
ポイント
1 個別原価計算の特徴
2 単純個別原価計算の計算手続
3 部門別個別原価計算の手続
4 仕損費と作業屑の計算および処理
演習問題
用語解説
第7章 大量生産品原価と総合原価計算
ポイント
1 大量生産品の原価
2 総合原価計算の概要
3 単純総合原価計算
4 その他の総合原価計算
演習問題
用語解説
第Ⅱ部 原価目的と原価計算─経営政策と原価計算の展開─
第8章 原価管理と標準原価計算
ポイント
1 原価管理と標準原価計算の概要
2 標準原価計算の意義
3 標準原価計算における差異分析
4 製造環境の変化と標準原価計算
演習問題
用語解説
第9章 プロセス原価計算と利益管理
ポイント
1 プロセス原価計算の概要
2 問題の所在
3 プロセス原価計算の計算手続
4 プロセス原価管理
5 プロセス原価計算と顧客別利益計算
演習問題
用語解説
第10章 差額原価収益分析
ポイント
1 差額原価収益分析の概要
2 意思決定の種類とプロセス
3 意思決定のための会計情報
4 差額原価収益分析の計算方法
5 差額原価収益分析の計算例
演習問題
用語解説
第11章 価格政策と差別原価計算
ポイント
1 価格政策の概要
2 差別原価の概要
3 販売価格の決定の基準
4 市場価格による価格決定のための差額収益,差額原価,
差額利益の考え方
演習問題
用語解説
第12章 短期計画と損益分岐分析
ポイント
1 損益分岐点分析
2 CVP分析
3 短期基本計画と短期利益計画
演習問題
用語解説
第13章 サービス原価と活動基準原価計算
ポイント
1 サービス業の原価計算
2 サービス業の特徴
3 活動基準原価計算とその背
4 ABCの導入過程
5 ABCの計算例
6 ABCの新しい展開
演習問題
用語解説
第14章 競争戦略と原価企画・原価改善
ポイント
1 競争戦略と原価管理
2 原価企画
3 原価改善
演習問題
用語解説
第15章 医療福祉と原価計算
ポイント
1 医療福祉で原価計算が必要とされる背景
2 診療報酬基準原価率法(RCC法)
3 診療科別原価計算
4 病院原価計算の展開
5 病院原価計算が抱える課題
演習問題
用語解説
索 引
著者プロフィール
<編著者紹介>
西村 明(にしむら あきら)
別府大学国際経営学部教授。
経済学博士。九州大学名誉教授
1938年大阪市に生まれる。
京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。
九州大学経済学部助教授・教授,九州産業大学商学部教授を経て,2006年より現職。
主な業績
『中国企業会計の構造と分析』(九大出版会,1989年),
『会計の統制機能と管理会計』(同文舘出版,2000年),
『アジアにおける企業経営・管理会計』(中央経済社,2006年),
Management Accounting: Feel forward and Asia Perspectives, Palgrave MacMillan,2003などがある。
小野 博則(おの ひろのり)
県立広島大学経営情報学部教授。
修士(農業経済学)(京都大学)
1949年大分県に生まれる。
九州大学経済学部卒業。
京都大学大学院博士課程単位取得後退学。
下関市立大学経済学部教授を経て,2007年10月より現職。
主な最近の論文に,
「市場のサブシステムとしてのとしての株式会社と会計機能─利害調
整と資源配分」(『下関市立大学論集』2006年1月),
「混合組織としての協同組合のガバナンスと管理会計⑴」(『下関市立大学論集』2007年3月),
「混合組織としての協同組合のガバナンスと管理会計⑵」(『下関市立大学論集』2008年3月)などがある。
大下 丈平(おおした じょうへい)
九州大学大学院経済学研究院教授。
博士(経済学)(九州大学)
1954年大分県に生まれる。
九州大学大学院経済学研究科博士後期課程中退。
佐賀大学経済学部専任講師・助教授,九州大学経済学部助教授・教授を経て2000年より現職。
主な業績
『フランス管理会計論─工業会計・分析会計・管理会計』(同文舘出版,1996年),
Les Grands Auteurs en Contrôle de Gestion, H. Bouquin(éd.), Editions EMS, 2005,
『現代フランス管理会計─会計,コントロール,ガバナンス』(中央経済社,2009年)などがある。