- 本の紹介
- 人々が日常的に行っている「消費」について、個人と社会の2つの側面からバランスよく解説する入門書。全章にわたってある家族が登場し、ストーリー仕立てで楽しく学べる。(発行=碩学舎)
目次
1からの消費者行動 〈第2版〉
目次
序 文
第Ⅰ部 個人としての消費者
第1章 イントロダクション
──みんな生まれつき消費者だ!
1 はじめに
2 小石川家登場!
3 個人としての消費者(第Ⅰ部)
4 個人消費者へのマーケティング(第Ⅱ部)
5 社会的存在としての消費者(第Ⅲ部)
6 本書の構成
7 おわりに
第2章 知 覚
──人の数だけ現実は存在する?
1 はじめに
2 交換留学生が小石川家にやってくる!
3 露出・注意
4 組 織 化
5 解 釈
6 おわりに
第3章 学 習
──人間はしょせんパブロフの犬か?
1 はじめに
2 アイの「できる先輩」デビュー
3 レスポンデント条件付け
4 オペラント条件付け
5 観察学習
6 おわりに
第4章 記 憶
──思い出は美化される?
1 はじめに
2 バブルの頃が懐かしい!
3 記憶のメカニズムと短期記憶
4 長期記憶と連想ネットワーク
5 ノスタルジア
6 おわりに
第5章 態 度
──好き嫌いは、どのように生まれるのか?
1 はじめに
2 黄色のビートルが好き
3 関 与
4 態 度
5 態度モデル
6 おわりに
第6章 意思決定
──なぜそれを買ったのか?
1 はじめに
2 ショウタがパソコンを購入する
3 問題認識
4 情報探索
5 代替製品の評価
6 購買決定
7 購買後の行動
8 おわりに
第Ⅱ部 個人消費者へのマーケティング
第7章 セグメンテーション
──なぜ人の好みはこんなにも違うのか?
1 はじめに
2 流行に敏感なアイと堅実なリオ
3 セグメンテーション
4 デモグラフィクス
5 サイコグラフィクス
6 おわりに
第8章 コミュニケーション
──どのように納得させるのか?
1 はじめに
2 気づいたらショッピングバッグを抱えていた
3 発信源効果
4 メッセージ効果
5 説得の精緻化見込みモデル
6 おわりに
第9章 店頭マーケティング
──売れるお店はどうやってつくる?
1 はじめに
2 初めて入ったオーガニック食品スーパー
3 状 況
4 インストア・マーチャンダイジング
5 非計画購買
6 おわりに
第Ⅲ部 社会的存在としての消費者
第10章 アイデンティティ
──消費で自己表現をしている⁉
1 はじめに
2 恋するショウタ
3 アイデンティティと消費
4 アイデンティティとは
5 アイデンティティと社会からの期待
6 おわりに
第11章 家 族
──小石川家の買い物は誰が決めているのか?
1 はじめに
2 家族旅行をめぐる小石川家のバトルと心配事
3 家族の購買意思決定
4 家族のライフサイクル
5 消費者としての子供の社会化
6 おわりに
第12章 集 団
──なぜ友人同士の服装は似てしまうのか?
1 はじめに
2 アイの女子高友だち
3 準拠集団
4 オピニオン・リーダー
5 クチコミ
6 おわりに
第13章 ステイタス
──なぜモノが集団のシンボルになるのか?
1 はじめに
2 ママ友仲間が国民的美魔女⁉
3 見せびらかしの消費
4 トリクル・ダウン理論
5 文化資本
6 おわりに
第14章 サブカルチャー
──日本人は全員納豆好き?
1 はじめに
2 韓国から友達のユジンがやってきた!
3 マイクロカルチャー
4 エスニシティ
5 ステレオタイプ
6 おわりに
第15章 文 化
──聖地巡礼も消費者行動?
1 はじめに
2 「けいおん!」の聖地巡礼
3 文 化
4 聖なる消費と俗なる消費
5 儀式としての消費
6 おわりに
索 引
著者プロフィール
■編著者略歴
松井 剛(まつい たけし)
一橋大学大学院経営管理研究科教授(博士(商学))
2000年 一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。
同年、同研究科専任講師。プリンストン大学社会学部客員フェローなどを経て、2018年より現職。
主な業績に、『ことばとマーケティング』(碩学舎、2013年、日本商業学会賞奨励賞・日本商品学会賞受賞)。『欲望する「ことば」』(共著、集英社、2017年、日本マーケティング本大賞2018準大賞受賞)、『アメリカに日本のマンガを輸出する』(有斐閣、2019年)、『ジャパニーズハロウィンの謎』(編集、星海社、2019年)など。
西川 英彦(にしかわ ひでひこ)
法政大学経営学部教授(博士(商学))
2004年、神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。
ワールド、ムジ・ネット取締役、立命館大学教授を経て、
2010年より現職。
主な業績に、『1からの商品企画』(共編著、碩学舎、2012年)、『ネット・リテラシー』(共著、白桃書房、2013年、2010年度吉田秀雄賞奨励賞受賞論文の書籍化)、“The
Value of MarketingCrowdsourced New Products as Such”( 共著、Journal of Marketing
Research 5(4 4)、2017年)、『1からのデジタル・マーケティング』(共編著、碩学舎、2019年、日本マーケティング本大賞2019大賞受賞)など。