- 本の紹介
- すべてのビジネスに密接に関わるファインナンスの基本知識から実践的な活用法まで、金融マンや経営者・事業会社の管理職が知っておくべき内容を、豊富な事例に基づきやさしく解説。
目次
金融マンのための
実践ファイナンス講座〈第3版〉
目次
はじめに
序章 ファイナンスをイメージするために
1 ファイナンスが必要になるケースとは
2 登場人物の種類を知っておく
3 EXIT(出口)をあらかじめ想定しておこう …他
第1部 ファイナンスのための基礎知識
第1章 財務諸表を理解しよう
1 貸借対照表とは
2 損益計算書とは
3 キャッシュ・フロー計算書とは
第2章 融資も投資もキャッシュ・フローがすべて
1 キャッシュ・フローの意味(定義)を理解する
2 キャッシュ・フローの計算式を理解する
3 減価償却費・CAPEXの調整が必要な理由
第3章 資金使途とは
1 資金使途の種類
2 運転資金とは
3 設備資金とは
第4章 リターンを正しく理解しよう
1 リターンの内訳
2 リスクフリーレートとは
3 スプレッドとは …他
第5章 デリバティブに関する基礎知識
1 金融派生商品〈デリバティブ)とは
2 スワップとは
3 先物/先渡取引とは …他
第6章 業種ごとに財務内容のパターンを理解する
1 製造業の財務内容
2 不動産賃貸業の財務内容
3 飲食業の財務内容 …他
第7章 負債による資金調達(デット・ファイナンス)
1 デット・ファイナンスの特徴
2 借りて(会社)に関する事項
3 貸して(銀行)に関する事項
第8章 資本による資金調達(エクイティ・ファイナンス)
1 エクイティ・ファイナンスの特徴
2 発行体(会社)に関する事項
3 出資者(投資家)に関する事項
第2部 ファイナンスの提案の仕方
第9章 負債での投融資(デット・ファイナンス)
1 基本形を理解する
2 信用力を重視するか? 担保を重視するか?
3 調達先の保有資産・資金繰りを分析する …他
第10章 資本での投融資(エクイティ・ファイナンス)
1 前提事項を理解する
2 上場株式の性質を理解しておこう
3 市場性を重視するか,信用力を重視するか,担保を重視
するか?…他
第11章 応用型のファイナンス
1 調達方法(資本構造)の最適化を考える
2 返済順位を付けた提案(優先劣後構造)
3 負債+資本の提案(ハイブリッド・ファイナンス:
新株予約権付社債と優先株式)…他
第12章 投資・融資の提案モデルをつくる
1 フローチャートから作る資金調達モデル
2 調達金額の確定
3 関係当事者の整理
第3部 ファイナンスの後に対応すること
第13章 リスクの種類
1 相場が動くとどれだけ損する?(市場リスク)
2 この会社大丈夫?(信用リスク)
3 事務処理ができるか?(オペレーショナルリスク)
第14章 投資後の対応
1 金融庁対応
2 自己査定対応(内部監査)
第15章 ファイナンス手法に応じたモニタリング
1 不動産担保ローン,不動産ノンリコース・ローン
2 株式
おわりに
著者プロフィール
〈著者〉
山下 章太(やました しょうた)
公認会計士,税理士
- 著者から
- ●ファイナンス(Finance)という言葉は,「金融,財源,融資,会計」 などと 訳されており,多種多様な要素から構成されています。本書は,伝統的なファイナンス知識を中心に, これら多種多様な要素を網羅的に解説することを目的としています。
●ファイナンスはその経済環境によって利用する分野が違ってきます。 また, ひとくくりに金融業界といっても,銀行,証券会社, ファンド,生保会社,損保会社, クレジットカード会社,リース会社とさまざまあり,業務内容は全く 異なります。 そのうえ,経済環境が大きく変わるなかで,効率的な収益確保のために, それぞれの分野でより専門性の高い知識が求められるよ
うになっています。
●ファイナンスは, ほぼすべてのビジネスに密接に関わっています。 ファイナンスの知識を身につけ, そこからビジネスを正しく構築するためのポイントをつかんでもらえればと思います。