体系経済刑法―経済活動における罪と罰

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佐久間 修

定価(紙 版):5,500円(税込)

発行日:2022/03/10
A5判 / 436頁
ISBN:978-4-502-41001-7

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本の紹介
複数の法領域にまたがり企業犯罪についての罰則を規定する経済刑法。主要な法令を幅広く射程とし、日常業務での疑問点に対応すべく重要判例・主要条文を紹介しつつ解説する。

目次

はしがき─経済刑法とは何か?

序 章 企業犯罪と個人犯罪

第1章 会社法の罰則

第2章 金融商品取引法の罰則

第3章 不正競争防止法の罰則

第4章 独占禁止法の罰則

第5章 出資取締法の罰則

第6章 違法な資金移動をめぐる罰則

    ─銀行法,貸金業法,保険業法,犯罪収益移転防止法など

第7章 租税ほ脱犯と補助金等適正化法違反
    ─所得税法,法人税法,消費税法,補助金等適正化法

第8章 物品の製造・表示をめぐる罰則
    ─製造物責任法,食品衛生法,JAS 法,JIS 法

第9章 物品の販売・廃棄をめぐる罰則
    ─特定商取引法,預託取引法,公害罪法など

第10章 労使関係をめぐる罰則
    ─労働基準法,労働安全衛生法,公益通報者保護法

第11章 知的財産権をめぐる罰則
    ─特許法,実用新案法,意匠法,著作権法など

第12章 外部からの攻撃に備える
    ─個人情報保護法,不正アクセス禁止法

あとがき─安全・安心な社会と経済活動

 
細目次
はしがき─経済刑法とは何か?

序 章 企業犯罪と個人犯罪

第1章 会社法の罰則

  第1節 特別背任罪─ 不正融資・不良貸付など
  第2節 会社財産を危うくする罪①
      ─ 粉飾決算・不実申述・虚偽記載など
  第3節 会社財産を危うくする罪② ─ 株式の超過発行の罪
  第4節 会社の役職員等による汚職

第2章 金融商品取引法の罰則
  第1節 金融不祥事と企業情報の開示
  第2節 金融商品取引法の不公正取引
  第3節 風説の流布などによる株価操作
  第4節 違法な株価操作と相場操縦の罪
  第5節 インサイダー取引
  第6節 損失保証・損失補てん

第3章 不正競争防止法の罰則
  第1節 不正競争防止法の位置づけ
  第2節 営業秘密侵害罪
  第3節 不当表示・虚偽表示にかかる犯罪
  第4節 その他の不正競争行為

第4章 独占禁止法の罰則
  第1節 刑法からみた独占禁止法
  第2節 独占禁止法の罰則
  第3節 私的独占と不当な取引制限
  第4節 刑罰と課徴金納付命令

第5章 出資取締法の罰則
  第1節 違法な資金流通と消費者保護
  第2節 出資取締法による規制
  第3節 出資金に関する制限
  第4節 預り金の禁止
  第5節 浮貸しの禁止
  第6節 高金利に対する規制

第6章 違法な資金移動をめぐる罰則
─銀行法,貸金業法,保険業法,犯罪収益移転
 防止法など
  第1節 金融市場の変化と銀行の社会的地位
  第2節 銀行法の罰則
  第3節 預金等に係る不当契約の取締に関する法律
  第4節 貸金業法の罰則
  第5節 保険業法の罰則
  第6節 不法収益をめぐる罰則

第7章 租税ほ脱犯と補助金等適正化法違反
─所得税法,法人税法,消費税法,補助金等
適正化法
  第1節 租税ほ脱犯とは何か
  第2節 租税ほ脱犯の成立要件
  第3節 その他の脱税犯─ 共犯を含む
  第4節 ほ脱犯の保護法益とは何か
  第5節 補助金等適正化法違反

第8章 物品の製造・表示をめぐる罰則
─製造物責任法,食品衛生法,JAS 法,JIS 法など
  第1節 全体の概観
  第2節 刑事の製造物責任
  第3節 不当表示と消費者保護

第9章 物品の販売・廃棄をめぐる罰則
─特定商取引法,預託取引法,公害罪法など
  第1節 取引規制と環境保護
  第2節 特定商取引に関する法律
  第3節 いわゆるネズミ講と現物まがい商法,マルチ商法
  第4節 対外取引をめぐる規制─ 外国為替及び外国貿易法
  第5節 環境刑法の過去・現在・未来

第10章 労使関係をめぐる罰則
─労働基準法,労働安全衛生法,公益通報者保護法
  第1節 刑法からみた労働関係法規
  第2節 労働環境に関する刑事規制
  第3節 公益通報者保護法

第11章 知的財産権をめぐる罰則
─特許法,実用新案法,意匠法,著作権法など
  第1節 知的財産権侵害とは何か
  第2節 特許法の罰則など
  第3節 著作権法の罰則

第12章 外部からの攻撃に備える
─個人情報保護法,不正アクセス禁止法
  第1節 物理的攻撃に備える
  第2節 企業内情報の保護
  第3節 サイバー犯罪に備える

あとがき─安全・安心な社会と経済活動 
主要参考文献 
事項索引 
判例索引 

著者紹介

佐久間 修(さくま おさむ)
[プロフィール]
名古屋大学法学部法学科卒業,名古屋大学大学院法学研究科博士課程(前期)修了。京都産業大学法学部助教授,大阪大学法学部助教授,大阪大学大学院法学研究科教授,大阪大学大学院高等司法研究科教授を経て,現在,名古屋学院大学教授,株式会社bpコンサルティング・ブレインパートナー,佐久間会計事務所顧問。

[主な著作]
『刑法における無形的財産の保護』(成文堂,1991年)
『最先端法領域の刑事規制』(立花書房,2003年)
『実践講座・刑法各論』(立花書房,2007年)
『刑法総論』(成文堂,2009年)
『刑法各論〔第2版〕』(成文堂,2012年)
『刑法総論の基礎と応用』(成文堂,2015年)

【共著書】
『刑法基本講義 総論・各論〔第3版〕』(有斐閣,2019年)
『Law Practice 刑法〔第3版〕』(商事法務,2017年)
『刑法の時間』(有斐閣,2021年)