日本企業のマネジメント・コントロール―自律・信頼・イノベーション
- 本の紹介
- 企業経営者のリーダーシップだけでは、従業員の意欲を引き出すことはできない。全体目標と部分目標の一致を目指して、いかに、その仕組みを作る事ができるかにかかっている。
目次
まえがき
序 章 今後の日本企業の「マネジメント・コントロール」を考えるために
第1章 マネジメント・コントロールのフレームワークと変容
1 問題の所在
2 Anthonyにおけるマネジメント・コントロールの構造
3 Merchant and Van der Stedeによるマネジメント・コントロール
4 Simons(1995)によるマネジメント・コントロールのフレームワーク
5 Kaplan and Nortonが提唱したフレームワーク
6 マネジメント・コントロール・パッケージ
7 Simons(2005)による組織デザインのフレームワーク
8 Anthony以降の研究のまとめ
9 AnthonyとSimonsの共通点についての考察
: プロセスの重要性
第2章 マネジメント・コントロール・システムと自律性
1 問題の所在
2 「自律的組織」の先行研究
3 組織の自律化とマネジメント・コントロール
4 内部モデルと相互参照
5 マネジメント・コントロールと組織および人事制度
6 インタラクティブ・コントロールと自律性
7 水平的インタラクティブを促す仕組み
8 小 括
第3章 質問票調査から見る日本企業のマネジメント・コントロールの活用
1 問題の所在
2 予算管理
3 業績管理システム
4 インセンティブ
5 小 括
第4章 ケーススタディから見る日本企業のマネジメント・コントロール活用の実態
1 問題の所在
2 純粋持ち株会社によるグループ経営とマネジメント・コントロール
3 検討のためのフレームワーク
4 キリンホールディングスにおける全体最適と部分最適の統合の試み
5 事例の考察
6 小括:事例からの知見
第5章 マネジメント・コントロールの基盤としての「信頼」
1 問題の所在
2 脱予算経営における「信頼の問題」の指摘
3 信頼の概念
4 マネジメント・コントロール研究における信頼
5 信頼を重視するマネジメント・コントロールの事例
6 プロセス評価によるマネジメント・コントロール
7 マネジメント・コントロールとプロセス評価
8 信頼とプロセス評価(管理)
9 小括:「信頼」への意識
第6章 日本企業のマネジメント・コントロール再考
:在フィンランド日系企業調査から
1 問題の所在
2 在外日系企業のマネジメント・コントロールの先行研究
3 分析のフレームワーク
4 研究調査の概要
5 調査結果
6 分析と考察
7 小 括
第7章 フィンランド企業調査からの示唆
:イノベーションを促すマネジメント・コントロールの可能性
1 問題の所在
2 フィンランドのイノベーション力
3 分析の視点
4 調査の概要
5 調査の結果
6 考 察
7 小 括
第8章 イノベーションを醸成するMCSの可能性
1 問題の所在
2 イノベーションに影響を与えるマネジメント・コントロール研究
3 分析のフレームワーク
4 フィンランドにおける調査結果の分析
5 フレームワークからの考察
6 Googleの事例 : 戦略を前提としないMCS
7 考 察
8 小 括
終 章 新しいマネジメント・コントロールの構築の試み