消費税をめぐる政治過程―安倍政権後期から岸田政権誕生まで

岩﨑 健久

定価(紙 版):5,280円(税込)

発行日:2023/03/02
A5判 / 420頁
ISBN:978-4-502-45051-8

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本の紹介
安倍政権後期から岸田政権誕生までを対象に、消費税が政治に与えた影響、政治が消費税に与えた影響を分析。本書を含めた3部作で、約50年間の政治過程を追った。

目次

はじめに

第1章 5%から8%へ引上げ,8%から10%への引上げ延期の政治過程
 1 政府・与党,野党,利益集団の動向
 2 社説,世論調査

第2章 消費税増税分の使途変更をめぐる政治過程
 1 政府・与党,野党,利益集団の動向
 2 社  説
 3 世論調査
 4 選挙(第48回総選挙)

第3章 8%から10%への引上げ実施をめぐる政治過程
 1 政府・与党,野党,利益集団の動向
 2 社  説
 3 世論調査
 4 選挙(第25回参院通常選挙)

第4章 10%引上げ実施から菅政権,岸田政権誕生までの消費税をめぐる政治過程
 1 政府・与党,野党,利益集団の動向
 2 社  説
 3 世論調査
 4 選挙(第49回総選挙)

第5章 結論および含意
 1 政府・与党の動向
 2 野党の動向
 3 利益集団の動向
 4 社  説
 5 世論調査
 6 選  挙
 7 ま と め

著者紹介

岩﨑 健久(いわさき たけひさ)
[プロフィール]
帝京大学経済学部教授。博士(法学)(筑波大学)。公認会計士・税理士。

1995年,筑波大学大学院博士課程社会科学研究科法学専攻修了。太田昭和監査法人(現 新日本有限責任監査法人),帝京大学経済学部専任講師・助教授を経て,現職。日本簿記学会平成24• 25年度簿3記実務研究部会部会長。日本公認会計士協会租税調査会副委員長を歴任。

[主な著作]
『消費税の政治力学』中央経済社,2013年
『消費税をめぐる政治過程』中央経済社,2023年

担当編集者コメント
本書は、『消費税の政治力学』『消費税「増税」の政治過程』に続き、わが国の消費税と政治の関係を分析・検討した研究書です。

これらの3部作では、1970年頃から2021年の約50年にわたる政治過程を、消費税という視点から取り上げています。

本書では、安倍政権後期から岸田政権誕生までの期間において、消費税が政治にどう影響を与えたか、政治が消費税にどう影響を与えたかを分析しています。

各章で、消費税にまつわる出来事が年表にまとめられています。流れがわかるだけでなく全体を俯瞰できるので、読む際にはこの年表から目を通すのもおすすめです。
著者から
◆SUMMARY◆

This book is a research book that analyzes and considers the political process regarding the Japanese consumption tax from 2017 to 2021, making full use of newspaper surveys and interviews.