はじめての人間社会学〈第2版〉―現代社会とSDGs
- 本の紹介
- 人間、社会、経済のあり方を探求する「人間社会学」を学ぶための基本書。改訂第2版では、とりわけ、SDGsとの関連を主眼に置き「人にやさしい社会」の実現方法を学ぶ。
目次
はじめに
序 章 現代の人間社会とSDGs
1 現代社会とSDGs
2 社会科学の「見取り図」
3 SDGsに至る道
4 人間社会学と本書の構成
第Ⅰ部 自然と人間社会
第1章 環境と経済・社会
―環境を重視する社会に移行するためには何が必要か
1 はじめに
2 経済活動と環境破壊
3 社会は環境破壊を何故,容認するのか?
4 まとめに代えて―自主的な取組みを促すために
●課 題
第2章 食と農をつなぐローカル・フードシステム
1 日本の食と農の現状
2 私たちの食卓の向こう側
3 ローカル・フードシステムの多彩な広がり
4 食と農のローカルシフト
●課 題
第3章 CSR型エシカル・ツーリズムの探究
1 「旅の恥はかきすて」の先へ
2 離島×エシカル・ツーリズム
3 CSR型エシカル・ツーリズムの展開
4 まとめ
●課 題
第Ⅱ部 人間社会の支え合い
第4章 わくわくする,調べる,自由になる
―はじめての社会学
1 社会とはなにか
2 社会学とはなにかに対する複数の「答え」
3 統計から社会をとらえる
4 フィールドワークから社会をとらえる
5 人びとと学生とともに社会学をつくる―公共社会学
6 まとめ―人を自由にすることを願う学問
●課 題
第5章 現代社会と「こころ」の問題
1 「こころ」とは何か
2 現代社会の「こころ」の問題
3 心の「健康」を考えていくには
4 終わりに
●課 題
第6章 地域包括ケアシステムと共生社会
1 新たな課題と背景
2 人口減少を踏まえた新たな改革の方向性
3 共生社会の実現に向けて
4 まとめ
●課 題
第7章 現代における地域社会と地域福祉
1 地域社会と地域福祉の理解
2 商品開発を通じた地域福祉の推進の事例
3 地域福祉の課題
●課 題
第8章 ユニバーサルデザインと多様性
―福祉のまちづくりの可能性
1 ユニバーサルデザイン
2 多様性とダイバーシティ
3 属性の多様性
4 考え方の多様性
5 むすびにかえて―福祉のまちづくりへ向けて
●課 題
第9章 ICT(情報通信技術)が支えるサステナブルなまちづくり
1 都市の抱える問題
2 スマートシティ
3 サステナブルシティ(持続可能な都市)
4 スマートシティ,サステナブルシティの事例
5 まとめ
●課 題
第Ⅲ部 自然・人にやさしい経済・ビジネス
第10章 人間社会と経済・経済学
1 はじめに―現代社会とSDGs
2 富・利益・貨幣を追求する経済・社会への疑問
3 自然・環境・地球への注目
4 あたらしい経済・社会のあり方の模索
5 おわりに
●課 題
第11章 先が読みづらい時代で働くために
1 はじめに
2 先が読みづらい時代
3 「VUCA時代」の就職活動で感じる不安や生きづらさ
4 AIと人間の仕事
5 AIとの共存
6 仕事選びの軸―「シャインの3つの問い」について
7 混乱の中から単純なものを見出す
―生きづらさとありのままの自己肯定感
8 格差や不平等,社会的不和のない時代を目指すSDGs
9 曲がり角に立つ日本の雇用システム
10 つながり力―「不和から調和を見出す」こと
11 まとめ―「困難の真っ只中にチャンスがあるのだ」
●課 題
第12章 サステナビリティ実現に貢献するソーシャルビジネス
1 ソーシャルビジネスの事例1―ぞうさんペーパー
2 ソーシャルビジネスの事例2―ど根性栽培ブルーベリー
3 ソーシャルビジネスとは―定義および要件
4 ソーシャル・イノベーション―ソーシャルビジネスが社会を変える
5 ソーシャルビジネスへのかかわり
―ソーシャル・コンシューマーとして
6 まとめ
●課 題
第13章 非営利法人と会計
1 営利法人と非営利法人
2 非営利法人の設立
3 非営利法人の会計基準
4 非営利法人の会計共通化―モデル会計基準の普及
5 おわりに
●課 題
第14章 「日本の労働はブラック」との理解でいいのか?
―労働経済・労働法への第一歩
1 日本の労働市場の長所と短所―現状
2 就業規則と解雇規制―背後にある労働法の枠組みなど
3 では私たち労働者はどうすれば?
4 おわりに 21世紀的な「有能」とは
―多様な趣味や自分の中の多様性など
第15章 国際協力
―貧困・格差の世界的な縮小に向けて
1 はじめに
2 経済成長・貧困・不平等
3 貧困・格差問題への新たなリスクの高まり
4 国際社会の不安定化と国際協力の役割
5 おわりに―持続的な貧困削減と格差縮小のために
●課 題