日本の消費者行政とCSR・企業倫理

山下 裕介

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2023/03/29
A5判 / 204頁
ISBN:978-4-502-45931-3

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本の紹介
CSRレポートの公開やSDGsが普及した今も組織の不祥事や違法行為が絶えない中で、規制や啓発を通じた市民社会の構築を探究。元消費者庁長官へのヒアリングも収録。

目次

はしがき

第1章 消費者庁設置構想をめぐる論争の研究
 第1節 戦後の消費者庁設置構想史
 第2節 政府・与野党による消費者庁設置構想(2007年-2009年)
 第3節 消費者庁設置構想をめぐる論争の研究

第2章 消費者庁とCSR・企業倫理
―包括的なCSR・企業倫理行政を実現する体制・制度の検討―
 第1節 消費者庁の設立理念・使命と「生活者」概念
 第2節 消費者庁の規制制度の仕組み(司令塔機能)とその実際
 第3節 単なる消費者行政を超えた生活者中心の消費者行政の参考として―英国のCSR行政―
 第4節 包括的なCSR・企業倫理行政を実現する体制・制度の検討
 第5節 小 括

第3章 元・消費者庁長官へのヒアリング実施報告とその解説・考察
―消費者行政における総合調整機能と生活者・消費者市民―
 第1節 ヒアリング対象者について
 第2節 元・消費者庁長官への質問事項について
 第3節 質問事項に対する回答全文
 第4節 回答に対する解説・考察
 第5節 小 括

第4章 内閣府消費者委員会の機能と課題
 第1節 消費者委員会の機能
 第2節 消費者委員会の課題:権限行使・組織実態・会議運営の視点から
 第3節 小括:消費者委員会とCSR・企業倫理の実現

著者紹介

山下 裕介(やました ゆうすけ)
[プロフィール]
1999年 埼玉県立南稜高等学校卒業
2003年 上武大学経営情報学部経営情報学科卒業
2005年 作新学院大学大学院経営学研究科経営学専攻博士前期課程修了
2008年 駒澤大学大学院商学研究科商学専攻博士後期課程修了
    博士(商学)(駒澤大学)
現在  作新学院大学経営学部准教授(「企業の社会的責任論(CSR)」担当)
    駒澤大学経済学部非常勤講師(「企業と社会a・b」担当)

[主な著作]
『企業倫理研究序論ー経営学的アプローチと倫理学的考察ー』文理閣,2017年