- 本の紹介
- 初学者でも理解できるよう、原始から帝国主義に至るまで世界的な流れをわかりやすく解説。諸事象の間にある因果関係を学ぶことに重点を置き、内容にストーリー性を持たせた。
目次
経済史をやさしく学ぶ
目次
はしがき
第Ⅰ部 経済史の課題と方法
第1章 経済史の課題
1 経済史は何を考えるか
2 生 産
3 経済史学習の課題
第2章 経済史の視角・方法
1 経済史分析のさまざまな視角・方法
⑴ 単系的発展論(古典派・啓蒙主義)
⑵ 発展段階論=経済史研究の出発点 ……ほか
2 社会構成体論
⑴ 経済構造
⑵ 経済的社会構成体
第Ⅱ部 資本主義に先行する諸生産様式
第3章 共同体とその歴史的諸形態
1 共同体
2 共同体の一般的性質
3 共同体の歴史的諸形態
第4章 原始社会
1 人類のあしあと
2 「自然」から「歴史」へ
第5章 古代オリエント(アジア的生産様式)
1 アジア的共同体
2 アジア的生産様式
第6章 古代ギリシャ・ローマ(古典古代的生産様式)
1 ポリスの興亡
⑴ ギリシャ
⑵ ローマ
2 古典古代的共同体
3 古典古代的生産様式
第7章 中世西ヨーロッパ(封建的生産様式)
1 封建社会の形成過程
2 荘園制の2段階
⑴ 古典荘園制
⑵ 純粋荘園制
3 ゲルマン的共同体
⑴ 農村共同体
⑵ 都市共同体(中世都市)
4 中世世界の崩壊
第Ⅲ部 近代資本主義社会への移行過程
第8章 資本主義経済の萌芽
1 「商品経済」と資本主義経済
⑴ 資本主義経済の特色
⑵ 資本主義を生み出す商品流通
2 中産的生産者層の成長
第9章 絶対主義と市民革命
1 絶対主義
2 市民革命
⑴ 市民革命とは何か
⑵ イギリス ……ほか
第10章 資本の本源的蓄積
1 資本の本源的蓄積(原蓄)とは何か
2 原畜の諸過程
第Ⅳ部 資本主義経済の確立と変容
第11章 小営業とマニュファクチュア
1 小営業段階
2 マニュファクチュア段階
3 産業革命への歩み
⑴ 市場の拡大とイギリスの世界貿易支配
⑵ イギリス産業革命への道
第12章 産業革命とその古典的展開
1 産業革命の理論的把握
⑴ 産業革命とは何か
⑵ 産業革命の進行過程 ……ほか
2 産業革命の古典的展開=イギリス産業革命
⑴ 産業革命の開始
⑵ 諸部門への波及 ……ほか
第13章 資本主義世界体制の成立
1 後進資本主義国の産業革命
⑴ 「世界の工場」イギリスと欧米諸国
⑵ 後進資本主義国産業革命の特質 ……ほか
2 資本主義世界体制の確立
⑴ 植民地・従属国群の形成
⑵ 国際金本位制
第14章 帝国主義
1 「大不況」と資本主義世界体制の変容
⑴ 「大不況」期
⑵ 資本主義世界体制の変容
2 帝国主義と第1次世界大戦
⑴ 帝国主義
⑵ 第1次世界大戦とその結果
参考文献
著者プロフィール
【著者紹介】
石川治夫(いしかわ はるお)
学歴:慶應義塾大学大学院経済学研究科 博士課程 単位取得退学
現在:帝京大学経済学部経済学科 准教授
専攻:日本経済史(日本資本主義発達史)
主要論文:
「F. エンゲルスの『下からの革命』概念と『上からの革命』概念」『三田学会雑誌』第79巻 第2号 1983年
「文久2年における三井横浜店の経営転換とその貿易金融の動向」『三田学会雑誌』第85巻 第2号 1989年
「15年戦争期マス・メディア統制史研究序説」『帝京経済学研究』第31巻 第1号 1997年
「幕末開港期における三井と幕藩権力」『帝京経済学研究』第36巻 第1号 2002年