インテグリティが浸透する コンプライアンス・カルチャーの創り方

中山 達樹

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2025/08/22
A5判 / 188頁
ISBN:978-4-502-54201-5

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本の紹介
企業文化・組織風土に根差した日本流コンプライアンスから脱却し、モノを言い、気づきをシェアする勇気のある積極的なコンプライアンス・カルチャーの創り方がわかる。

目次

序章 なぜ不祥事はなくならないのか
1 近年の不祥事分析
2 カビ型対策が不十分
3 「正しい」のみでは危険
4 二重のガード
5 二層構造
6 SNS時代は「どう見られるか」
7 アタマとココロ
8 「ヨコ」と「タテ」
9 道徳・倫理の退廃
10 効率化の病

第1章 コンプライアンスの罠
1 「ルールを守る」との違い
2 コンプライアンスの限界1 ―消極的
3 コンプライアンスの限界2 ―ラクな道と辛い道
4 コンプライアンスの限界3 ―字義的限界
5 オーバー・コンプライアンス
6 思考停止をもたらす
7 コンプライアンス・ファシズム
8 分断を生む
9 カルチャーへの悪影響

第2章 シン・コンプライアンス
1 インテグリティの必要性
2 インテグリティとは
3 車の両輪
4 スパイラル・アップ
5 マイクロマネジメントせよ⁉
6 コンプライアンスとの違い1 ―自律的・自責的
7 コンプライアンスとの違い2 ―積極性
8 コンプライアンスとの違い3 ―発揮できる
9 罪と恥
10 インテグリティとは廉恥心
11 問題解決ではなく課題達成
12 事業推進・リスクマネジメント
13 カルチャーを創る

第3章 なぜカルチャーは必要か
1 カルチャーの必要性
2 「カルチャー」とは
3 よい同調圧力
4 日本企業は苦手
5 会社のアイデンティティ
6 組織は言葉から変わる
7 スピークアップチャート
8 求心力⇔ 遠心力

第4章 あるべきカルチャーとは
1 やり方でなく「あり方」
2 レジリエンス・エンジニアリング
3 あるべきカルチャー
4 リーダーシップ
5 逃げない
6 令和のリーダー論
7 コミュニケーションは投資
8 「コミュニケーション能力」とは
9 心理的安全性の罠

第5章 カルチャーの創り方
1 ナラティブを語る
2 点→線→面→立体化
3 2:6:2の法則
4 CCOになり自分にあだ名を付ける
5 Z世代からの共感
6 仲間意識を持つ
7 チーム力を高める
8 1%の自責
9 よいおせっかい
10 まず,笑おう
11 感性と勇気
12 感性の磨き方
13 勇気の出し方

第6章 カルチャーの「仕組み化」
1 仕組みとルールの違い
2 「仕組み」とは
3 「仕組み化」のコツ
4 暗→形→集サイクル
5 言語化が命
6 コミュニケーションは頻度
7 言える化と聴ける化
8 上司が変われ
9 無用の用
10 問いを発し続ける
11 1on1は「ダメ出され」のチャンス
12 パワハラ防止の特効薬
13 没入感あるワークショップ
14 テキストは使わない
15 仏に魂を入れる

著者紹介

中山 達樹(なかやま たつき)
[プロフィール]
1974年生まれ。東京大学法学部,シンガポール国立大学ロースクール卒業。中山国際法律事務所代表弁護士,公認不正検査士(2016年),経営倫理士,論語指導士,スタイルクルーズ認定コーチ。コンプライアンスを明るく楽しく捉え直すインテグリティを提唱するインテグリティ・エバンジェリスト。

[主な著作]
『インテグリティ―コンプライアンスを超える組織論』(中央経済社,2021年)